やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

日中首脳会談「4つの基本文書」とは? 

2015-11-03 | 政治・経済
日中共同声明今回の日中首脳会談の記事を読んでみると、嫌々ながら、中国側が日本の要請に応じて、会談したようにも読める。

会談場所のホテルめぐり激烈攻防 「会談してあげた」 メンツ重視の中国、自身の宿泊先を強要→産経ニュース

「李総理、招待に応じ安倍首相と会談」→中国網

いずれにしても、首脳会談が開かれて、国民が抱く負の感情は減ると見られ、その意義は大きい。

中国側の報道の中で、安倍首相が、日中の「4つの政治文書」の原則に基づき、日中の戦略的互恵関係の構築という基本方針に沿い、日中関係のさらなる改善と発展に尽くしていきたい、と述べたことが書かれている。

この「4つの政治文書」ですが、日本では「4つの基本文書」とも言われる。
(1)1972年の日中共同声明
当時の田中角栄首相と周恩来首相によるもので、両国の国交正常化を確認しした。
日本は「台湾は中国の不可分の一部」という中国の立場を「十分理解」し、中国は日本に対する戦争賠償請求を放棄(ほうき)した。これを基に両国は平和友好条約を結んだのです。
 この条約では、両国間のすべての紛争を平和的手段で解決することとし、武力や武力による威嚇(いかく)に訴えないことを決めた。

(2)78年の日中平和友好条約
1978年8月12日、北京で締結された条約。72年の日中共同声明を原則的に踏襲した内容。

(3)98年の日中共同宣言
日本国政府の招待に応じ、江沢民中華人民共和国主席は、1998年11月25日から30日まで国賓として日本国を公式訪問した。
この歴史的意義を有する中国国家主席の初めての日本訪問に際し、江沢民主席は、天皇陛下と会見するとともに、小渕恵三内閣総理大臣と国際情勢、地域問題及び日中関係全般について突っ込んだ意見交換を行い、広範な共通認識に達し、この訪問の成功を踏まえ、共同で宣言した。


(4)2008年の「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明
胡錦濤中華人民共和国主席は、日本国政府の招待に応じ、2008年5月6日から10日まで国賓として日本国を公式訪問した。
胡錦濤主席は、日本国滞在中、天皇陛下と会見した。また、福田康夫内閣総理大臣と会談を行い、「戦略的互恵関係」の包括的推進に関し、多くの共通認識に達し、共同声明を発出した。


中国側の報道には、「歴史問題」、「南シナ海問題」に関して、触れられていない。
後日の報道を待たねばならないか?


トップへ戻る(全体表示)