3/11と言えば自分はこの店を思い出します。
2011年3月11日午前11時に新規OPENしてから僅か3時間26分後に東日本大震災の被害を受けてしまい、即日休業に追い込まれてしまった「山岡家 宮城野店」です。
# 運命の悪戯としてもあまりにも不毛過ぎますね(汗)
店舗のある”産業道路沿い”と言えば津波で多数の車が流され多くの死傷者を出したエリア。
実は自分もたまたま震災当日14時頃にこの「山岡家 宮城野店」の前を通りかかってまして、あと少し遅かったら津波に巻き込まれてたかもしれなかったという・・・。
震災数日後に産業道路を通った時、道路の中央や脇に高さにして5mくらい、多数の故障車や家具類など瓦礫が積まれているのを見てゾッとした気持ちになった事、哀しい気持ちになったことが思い出されます。
右の3枚の写真は3/24に撮影した産業道路沿い~塩釜イオン前。これでもだいぶ瓦礫が整理されてからの写真になります。
震災直後はあちこち水没してたり瓦礫が道路をふさいでたり通行止めだったりしてましたっけ。
さてそんな「山岡家 宮城野店」ですが、震災直後は店に残ったチャーシューや麺を地域の人たちに配り、寸胴は水を運ぶために使うという事で町内会に貸し出したりもされていたとの事。
元気です : nikkansports.com フォトギャラリー
頭が下がる思いです・・・。無事営業再開出来たのは6/8との事。
という事で今回のラーメンは久々の「山岡家」(店名クリックで前回記事へ)から、お初の「山岡家 宮城野店」へ。
店内に入った途端にむせ返るような豚骨の香りが(笑)これでこそ山岡家ですね(^^;
5-11時まで提供している「朝ラーメン」を食べるつもりでしたが券売機で見つけられず(汗)
良い機会なので評判の良いプレミアムなメニューを注文してみました。
「プレミアム塩とんこつ」830円(写真上)
味濃いめ、麺柔らかめでオーダー。
濃厚に取られた白濁の豚骨ベースが良いですね(^^
豚骨は各店舗毎に炊いているとの事。4日間も豚骨を煮込んでいるらしい。結構な感じで豚の臭みを残してあって野趣味を持たせたスープ仕上がりです。
油量は思ったより少なくて、以前食べたノーマル塩のスープではもっと分厚く油膜が張ってた気がしますが…プレミアムではそれが無くて、
代わりに柔らかく煮られた背脂が細切れで浮かべられて豚の甘さを醸してます。
塩ダレは昆布系を効かせたスタンダードな味わいで少し生姜を効かせてあります。
九州ラーメン程ではないですが少し甘めに調味してあって、万人受けしそうな食べやすさを担保している模様。
# ラーメン一杯で1枚もらえるサービス券を集めると様々な特典が(写真右→)
麺はスタンダードな黄色い中細麺で”柔らかめ”注文でもそれなりにコシがあり、濃厚なスープにガッツリと絡んでマッチングも良好です。
チャーシューは肩ロース部位で小ぶりながら軽い燻製味が有って味もなかなかのもの。
ちなみにチャーシューも各店舗で仕込んでいるらしい。何気に手が込んでますね。
さて久しぶりの山岡家でしたが、あれ?こんなに豚骨強かったっけ?って結構衝撃を受けました。仙台で言うと懐かしの「芳々亭」(店名クリックで過去記事へ)を思い出させるレベル。
醤油じゃなく塩ダレだったこともあるのかもしれませんがセントラルキッチンでは出せない味わいが出ていてなかなかのマニアックさが高ポイント。とはいえ豚骨苦手な方も多いと思いますので、そんな方には地域限定メニュー「プレミアム醤油とんこつ」もあるらしい(旗が立ってました)