東北ドライブは前回の続き
朝ラーを頂いた後は能代港エリアに移動。
「はまなす展望台」近辺を散策タイムです。
風力発電の風車をこんな間近で見られるのって他ではなかなか無いです。
こんなにデカくて重たい人工物がぐるぐる回ってる
その物理エネルギーたるや近くにいるだけで怖さすら感じます。
そしてこの電力でお湯を沸かしてどれだけのカップ麺が食べられるものか(ヲイ)
エリア内にある「はまなす花園」にはいくつかの植物が植えてありました。
鮮烈な赤。これがいわゆるローズヒップか。
少しムシクイなのは自然ゆえですね。
さてなんとなくお口が酸っぱくなったところで
お昼も能代でラーメンを。
能代に来たら一度食べてみたかった「曙食堂」に向かいます。
こちらは馬肉使用の珍しいラーメンを出してくれるお店で能代市街地から20キロ余り東に行った二ツ井エリアにあります。
予め下調べしておいた「コミュニティパーキング」に駐車して徒歩2分。お店に到着しましたが…
なんと臨時休業。マジか(汗)馬肉ラーメン食べたかった…
それならばと能代で人気の別の店へ、急いで能代市街に戻ります。1時間弱のロスタイムでしたが営業時間内には間に合いそう。
こちら「十八番」は知る人ぞ知る能代ラーメンの老舗店。
昔TV番組「東北のラーメンベスト60@ひるまにあん」で4位に入ったこともある秋田を代表するようなお店ですが、”注文の仕方が面倒くさい”という前評判だったんで今まで避けてたんですが、こうなったら行ってみよう。
お店の駐車場(5台分くらい?)は満車でしたが近所の能代北高跡地の一部が駐車場として無料開放されてたので有り難く駐車させて頂きます。
民家風の店構えにゴシック文字の張り紙が沢山されてて何となく圧迫感を感じさせます。店内には「うるさくする子は御遠慮下さい」とかも貼ってあるらしい。
「順番はご注文順で決まります」「席が定まらなくても先にご注文をお願いします」とか初見だと読んでも意味がよくわかりませんが、
要は入店したら迷わず厨房に歩いていき店員さんに「○○(名前)です。(醤油・塩・味噌)を(並・中・大)でお願いします。」と先にオーダーして、あとは行列に並ぶなり空席を探して着席するなりすればいいみたいです。
出来上がったら呼ばれますので受け取りに行く、という事でしたが自分の時はテーブルまで配膳して下さいました。
外観は民家風でしたが店内はわりとラーメン屋然としています。テーブル席と靴を脱いで上がる座敷席があり、今回は並ばずにテーブル席にサラリーマンの2名+1名さんとの相席で座ることが出来ました。
「塩味・並」620円(写真上)
スープベースは鶏ガラでほぼクセがなく鶏油もふんだんに浮かべてあります。
油膜でフタをしているのもありますがスープが熱々。鶏油のクセが出ないようにという事でしょうね。
塩ダレはもしかして塩のみ?
ってくらい手を加えていないような素直な味わいで僅かにごま油をブラスした程度です。しかも配合がかなり控えめで鶏から出る軽いクセを最低限マスクする分量程度。
最初は鶏の旨味を楽しみつつ後から香味野菜の熟味等がジワジワと顔を出してきます。鶏油が強いですが豚脂がほぼ入らないためスープ自体はあっさりしています。
レモンは1/4が一切れのみ。鶏の味わいに柑橘系の清涼柑橘系感を加えます。
チャーシューは小さいのが2切れ。少し薫製香を感じるロースハムタイプ。
煮豚じゃないっぽいですけれども多分これは仕入れたものかも?(てことは醤油ダレにも豚味が入らない可能性があるかな、と想像)
卓上には酢が置かれててお好みでラーメンに入れるらしい。秋田市の江戸系って事でもないんでしょうけどなんとなく秋田風です。
スープ中にクラッシュさせたナッツが入ってます。味噌に少量入ってるのはたまにありますが塩に入ってるのは珍しい。
このナッツが直にスープの味を変化させる事は無さそうですがスープを飲み干した時に口の中に入ってきて食後の満足感を高めてくれます。
麺は縮れの強い細麺でかなり柔らかめ。一番少ない”並”でもなかなかのボリューム。
加水率はあまり高くなくてしかもスープが熱々なのでノビが早い。麺を早めにやっつけたい。
スープまでしっかり完飲。ナッツの後味が良い感じです。ナッツハマるなぁ。
さて初「十八番」でしたが食べ終わる頃には行列が出来てました。それも地元客が多い模様。
入店時のハードルの高さがありましたが、女性店員さんが複数いて皆さん親切なので「席につく前に厨房に行き注文をする」というシステムさえ間違えなければ何も難しい事は無くて、逆に店内の雰囲気の良さに驚いたくらいです。