TOHOシネマズ日比谷 IMAXレーザーにて鑑賞。
IMAXレーザー料金700円+2000円て高すぎる…
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
原作:カイ・バード、マーティン・J・シャーウィン
製作:エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェン、クリストファー・ノーラン
出演:キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
製作会社:シンコピー・フィルムズ、アトラス・エンターテインメント
配給:ビターズ・エンド
上映時間:180分
製作国:アメリカ
「原爆の父」と呼ばれた科学者ロバート・オッペンハイマー(1904~1967)の伝記映画である。
恥ずかしながらこの映画観るまでオッペンハイマーの存在を知らなかった。
原爆について本当に無知。
本作は、原爆がいかにして開発されたかをダイジェスト的に知ることができる。
まあ、よく3時間に収めたなというような内容だ。物理マニア、軍事マニア、アメリカ史マニアが喜びそうなネタが詰め込んである。
SF的な要素は、オッペンハイマーが幻視を見ることができる、といったくらいに留まっている。
さて、日本で長らく公開されなかった本作だが、アカデミー賞を受賞したこともあり、流石に無視できなくなったのだろう。
まあ、勿論、日本人としては人類史上初の核実験であるトリニティ実験を成功させて大喜びしているシーンなどは、観ていて怒りが湧くよ。
マット・デイモン演じるグローヴス准将が原爆開発の牽引者である悪役として描かれているが、オッペンハイマー自身は原爆投下まで罪悪感を全く感じることはない。
同僚の物理学者から物理学の集大成が原爆か?という疑問符は生じるシーンはあるが。
当時はルーズベルト大統領の下で戦争中だったから、原爆開発に疑問符を感じることなどない風潮だったのだろう。
日本に投下されたが、原爆はナチスより先に作るために対ドイツ用として作られた。
印象に残るのはフローレンス・ピューのヌードシーン、しかも会議室での。
これはオッペンハイマー自身と奥さんが共有している想像を具現化したシーンなのだが、本作でそこまでするかという感じもする。
ロスアラモス国立研究所は現在もアメリカの軍事機密の拠点として健在だ。
ルーズベルトが脳卒中に倒れ大統領になったトルーマンが悪役として描かれている。
オッペンハイマーはストローズと水爆実験を巡って対立し、公聴会みたいなシーンから本作はスタートする。
このへんの詳細は映画を観ただけではよく分からない。
当時のアメリカは赤狩りでコミュニスト経歴のあるオッペンハイマーは、原爆開発の英雄であるにもかかわらず公職追放されたのだ。
オッペンハイマーが原爆投下に苦悩する描写もあるが、トルーマンも苦悩したそうだ。
それでもあっけなく投下した事実。
今、日米首脳会談を行っているのが不思議なくらいだ。
以上