喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

アイリッシュマン(2019) ★★★★☆

2021-07-14 14:56:42 | ギャング

渋谷アップリンクにて鑑賞。

監督:マーティン・スコセッシ

脚本:スティーブン・ザイリアン

原作:チャールズ・ブラント

出演:ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、アンナ・パキン、ハーヴェイ・カイテル

音楽:ロビー・ロバートソン

製作・配給:Netflix

上映時間:210分

 

往年のギャング俳優たちが久々に勢ぞろいした作品。作品のテーマは「老い」に重きが置かれている。

感想書きたいがあまりにも眠くて前半部分寝てしまった。仕事終わりに3時間半の映画観るのは無謀だった。

それから1年半後、NETFLIXに加入して再鑑賞。

でかでかと出てくる日本語字幕に最初吹いてしまった。

 

アル・パチーノ演じる労働組合のドン、ジミー・ホッファ失踪事件について手記に基づいて描かれている。いやあ、アメリカの裏社会て怖いもんですなあ。組織のためなら手段を選ばない。ケネディとかのエスタブリッシュメントは、こういう裏組織に支えられて票田掴んでるのも事実なんでしょうな。

最後の老人刑務所で老いていくシーンが、介護士である俺にとってはなんとも。

 

ロバート・デ・ニーロ演じるフランク・シーランが、死後も何かあるはずだと土葬を選択するシーン印象的ですね。あれだけ人殺しといて自分は生にすがるタイプ。

蓮実重彦は本作が大嫌いなそうで、評論をいつか読んでみたいです。

以上

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ワンス・アポン・タイム・イン・アメリカ(1984) ★★★★★

2019-02-14 19:40:01 | ギャング
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ (完全版 2枚組) [AmazonDVDコレクション]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 

監督・脚本:セルジオ・レオーネ

製作総指揮:クラウディオ・マンシーニ

出演者:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン、

    ジェニファー・コネリー

音楽:エンニオ・モリコーネ

製作:リージェンシー・エンタープライズ

配給:ワーナー・ブラザーズ

上映時間:251分(エクステンデッド版)

 

TOHOシネマズ錦糸町 楽天地にて鑑賞。

 

本作はブレードランナー並にバージョン違いのある作品であり、今回午前10時の映画祭にて公開されたのは、エクステンデッド版であり251分、実に4時間11分もある。

エクステンデッド版には中々お目にかかることができない。大抵世に出回っているのは完全版のDVDである。エクステンデッド版のDVDはプレミア価格。

エクステンデッド版には劣化したフィルムが継ぎ足しされており、映像としては不自然な出来に仕上がっている。そのため完全版で観た方がすっきりしそう

エクステンデッド版(午前10時の映画祭のHPではディレクターズ・カット版と表記されていた)での上映ということもあってか、観客はほぼ満員だった。それに加えて日曜だったし。外国人も来ていた。世界的にもエクステンデッド版の上映は珍しいからである。

ジャイアンツ同様、内容がすこぶる面白かったから特別長いとは感じなかった。

3時間越えたところで休憩がある。

 

エンニオ・モリコーネの音楽が『アンタッチャブル』を想起させるメロディーだ。

(『アンタッチャブル』の方が公開は後だが)

 

午前10時の映画祭の事務局オフタイムの言葉を借りればまさに男の友情と裏切りの映画である。が、しかし本作ではそれがどこまでが真実であり夢なのか、ということが曖昧になっている。

セルジオ・レオーネの西部劇シリーズではそんなことはなかったが、本作は彼の遺作にして実験的な作品?

時代を行き来する構成は『ゴッドファーザー2』に近いものがあるが、内容的には同じギャングものでもだいぶ異なる話だ。

まず性描写が多い。子供時代含めてリアルに描いている印象。ヤリマンのシーンとか劇場公開版では削除されてそう

というかずっとちんこの話してるんですが 大人になってからもちんこ当てゲームするわ、車内で勢い余ってレイプはするわ。

 

『ラビリンス』で主役を張ったジェニファー・コネリーがデボラの少女時代役で出演しておりますが、彼女のお尻を一瞬拝見することができます(笑)

しかし大人になってから顔のレベル落ちてて草

 

ジェームズ・ウッズは『コンタクト』でのテロリスト役のイメージが強い。

最後の実は黒幕でした、の流れにはあまり乗れなかった。

 

しかし少年時代の細かい描写と、ヌードルスに感情移入できるところが多々ある点で★5!!

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カリートの道(1993) ★★★★★

2018-10-30 21:58:42 | ギャング

 

カリートの道 [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

監督:ブライアン・デ・パルマ

脚本:デヴィット・コープ

出演:アル・パチーノ、ショーン・ペン

音楽:パトリック・ドイル

配給:ユニバーサル

上映時間:144分

 

アル・パチーノが初老のギャングを演じる。

1990年代ということもありパチーノも髭を蓄え落ち着いた趣だ。

パチーノは荒廃した街と業界に嫌気がさし、裏社会からの引退を決意しようとするが、なかなか足を洗うことができず…

ショーン・ペン演じるクラインフェルド弁護士がアクの強いキャラ。

冒頭では頭が回る、カリートの心強い参謀役として登場するが、次第にただのアブナイ奴へと変貌していくのが観ていて楽しい。「お前が女だったら嫁にする」とかBL展開していたくせに。

終盤のエスカレーター上での銃撃シーンはデ・パルマが得意とするカメラワークだそう。元々はヒッチコックからの引用。

10秒くらいで降りれるエスカレーターのはずが、30秒くらい銃撃シーンが続く。

こういう発想がないと迫力ある演出はできないてことね。

 

ラストはどんでん返しのオチ。喧嘩売ってくる奴は殺さないとだめ、絶対。

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アウトレイジ 最終章(2017) ★★★☆☆

2017-10-14 17:36:42 | ギャング
アウトレイジ 最終章 [DVD]
クリエーター情報なし
バンダイビジュアル

なにかと話題になっていたので、横浜ブルクにて友人二人と鑑賞。横浜ブルクに来るのは初めてだなぁ。

前作と前々作観ていないのにもかかわらず鑑賞するとは。

ほんとは猿の惑星が観たかったが、時間が合わなかった。

北野武監督作品を観るのは初めて。期待を込めて観る。

しかし、それほどでもなかった!!

 

北野武演じるやくざの大友が主人公。韓国の済州島で部下と共に釣りをしているところから始まる。最初、済州島(さいしゅうとう)という地名すら知らなかったため、最終塔というラスボスの本拠地みたいな通称かとずっと思ってた。

大友のキャラは北野武本人そのままである。口調はバカヤロー。

ピエール瀧演じる花田の小物っぷりが面白い。花田が韓国のマフィアの張グループ側についている大友に喧嘩を売ることから抗争はスタートするのだが、大友がただのちんぴらだと知らなかった花田は全く動じない大友に対して面食らうのであった・・・

ひょんなことからどんどん騒ぎは大きくなり・・・

花菱会若頭である西野を演じる西田敏行の演技が迫力満点で最高である。

普段温厚な西田が、ここまでキャラを演じ分けられるのは凄い。

 

なんのためらいもなく殺戮を繰り返す大友には狂気を感じましたね。

前作観てないから事情分からんけど。

 

シバターの評論が面白かったので貼っておきます。

 

 

シバターがアウトレイジ最終章の感想を語ります

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ゴッドファーザー part Ⅲ(1990) ★★★★★

2017-08-24 23:11:05 | ギャング



前2作同様amazonプライムで観賞。

 

前作より16年の時を得て公開された。



アル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネの最期を描く。

 

 

 

随分老けて声もしゃがれました。

 

 

 

人脈や財力からマイケルの権力が絶大であることは分かるのですが、

 

今までのファミリーがほとんど出演しなくなってしまい、ファミリーが縮小しているようにも見えます。本作ではマイケルの懺悔と苦悩を中心に描かれており、Ⅱの時のように尖っておらず丸くなっております。かつてのビトーを彷彿とさせます。

 

 

 

ロバートデュヴァルが出演拒否したせいでトムヘイゲンが死んだ設定に。。これが一番惜しいところ

 

ファミリーもマイケルと妹のコニーとアル・ネリの僅か3人で回してるように見えます。

 

Ⅱでも側近だったアル・ネリは最後までマイケルの側近だったようです。

 

後にビンセントの側近となるのだろうか

 

残念ながら役者の方は2000年代に事故で亡くなられてしまったそうです。

 

 

 

Ⅲで最も存在感を増しているのが妹のコニーでしょう。

 

Ⅱまでのマイケルのような殺気や迫力に満ちています笑 もはやゴッドマザーと化しています。

 

マイケルが衰弱してからというもの組織の要となりより献身的に活動しなければいけない立場になったからでしょうか。

 

 

 

アンディ・ガルシアが3代目というのには驚きです。

 

 

 

そして今回も、とても分かりづらい、敵の策略が分かりづらいです。。

 

 

 

というのも実際にあった事件をモチーフにしているそうで。事前知識があれば理解しやすそうです。

 

 

 

相当雑になりましたが以上で。

 

高橋ヨシキのシネマストリップではソフィアコッポラがあまり美人ではないと言っていましたが、相当美人だよなぁ・・・

 

2022年4月20日追記

2020年、コッポラ自身による再編集版であり、タイトルも変更された『ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』が公開された。

2022年、日本で劇場公開。2月に限定公開されたかと思いきや4月には午前10時の映画祭にて大々的に公開された(2月の公開はなんだったんだ。)

TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞した。

もはや5年前に観た内容など覚えていないが、ラストシーンが明らかに異なる(マイケルが死なない)のは分かる。けどこの重大なシーンをあえて変える必要はあったのか?原版の方が私は好きだ。

 

大きく変更されているのはオープニングらしい。構成を変更し、ストーリーラインがすぐ分かるようになった。これにより、分かりにくかった話が理解しやすくなった。

12分カットされたシーンがあるということのようだが。

 

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