喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

サマーウォーズ (2009) ★★★☆☆

2024-08-05 14:02:23 | アニメ

シネマサンシャインユーカリが丘にて鑑賞。

監督:細田守

脚本:奥寺佐渡子

製作:高橋望、斎藤優一郎、etc

製作総指揮:奥田誠治

出演:神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、富司純子、斎藤歩

音楽:松本晃彦

主題歌:山下達郎

制作会社:マッドハウス

製作会社:サマーウォーズ製作委員会

配給:ワーナー・ブラザーズ映画

上映時間:115分

製作国:日本

 

恥ずかしながら、細田守作品を観るのは初。

2009年頃て、メタバースが流行ってた時期だったのかな。

これ、実写だったらメタバースという題材も面白かったかもしれんが、

アニメの中でメタバースやられてもあまり没入感がないんだよな。

 

しかし、てっきり家族総出で夏休みの宿題に取り掛かる!みたいなほのぼの話かと思っていたのでこんな壮大な話だったとは驚いた。

とはいえ、いわゆるセカイ系というか。世界規模の話なのに家族の話に集約されてしまっていて、映像は美しかったが話の内容は受け入れられるものではなかった。

なんで最後にヒロインが花札やるんだ。花札強いのは、侘助だったんじゃないのか。必然性がなさすぎ。

気付かなかったが登場人物に介護福祉士もいたのか。

葬儀が誕生日に行われたとはいえ、葬儀で誕生日の歌歌うとか鬼畜すぎるやろ

まあ黒幕がいるとかではなく本当に人工知能が暴走する話でターミネーターみたいなもんだが、メタバースハッキングされてなんで現実世界のインフラが麻痺するんだ?実際にはメタバースて全く流行らなかったから、ここらへんの設定にリアリティーがあるのか実感が湧かない。

つまり、メタバースの垢がマイナンバーカードと紐づけられてるようなことか?

主人公も天才少年だけど、同じ天才である侘助との対比みたいなのが欲しかった。

以上

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君たちはどう生きるか (2023) ★★★☆☆

2023-11-09 13:35:38 | アニメ

TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。

監督・脚本・原作:宮崎駿

プロデューサー:鈴木敏夫

制作・製作:スタジオジブリ

音楽:久石譲

主題歌:米津玄師

出演:山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん

上映時間:124分

 

話題作だったが3カ月ほど遅れての鑑賞となった。

宮崎駿、恐らく最後の作品。

 

内容は自叙伝に近いものであった。

原作の本は作中に登場するが、直接の原作ではない。

プロットもよくあるエディプスコンプレックスものだが、作中に登場する

金色の門やら、テルテル坊主みたいな人間の元みたいな存在については詳細は語られないため、宮崎駿の頭の中を描いたような作品になっている。

主人公は理想の夢みたいな世界ではなく、現実世界に戻る。

アオサギと和解し、母親を失ったトラウマを乗り越え。

 

小さい子供が観た感想も聞いてみたいものですね。

主人公は宮崎駿の投影なのだが、大叔父も宮崎駿の投影に思えるし、誰が誰に向けて作った映画なのか分かりにくくなっている。

 

以上

 

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BLUE GIANT (2023) ★★★★★

2023-11-01 00:15:17 | アニメ

TOHOシネマズ ららぽーと船橋にて鑑賞。

監督:立川譲

脚本:NUMBER8

原作:石塚真一

声の出演:山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音

音楽:上原ひろみ

制作会社:NUT

配給:東宝

製作国:日本

 

リバイバル上映やっていたので、そこまで推すなら観に行こうと思った。

元々、東京都現代美術館で広告を観てから、気になっていた作品ではある。

原作も名前だけは知っていたし、音楽がテーマの作品ほど映像化と相性のいいものはないだろう。

漫画読む前に映画化されてラッキー、といったところだ。

 

まあ、ジャズファンからすれば違和感のある映画らしいが、恋愛要素とかゼロでジャズのことだけ熱く語られる、まあ王道の、少年漫画ではないけど少年漫画っぽい展開。

流石にドラマ―の上達の速さは異常だけど。

 

主人公自身がジャズを体現しているのが良いと思った。

ああ、やはり『岳』と同じ原作者なんですね。主人公の気質が一緒だもん。

 

『セッション』で懲りた人に薦めたい

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映画大好きポンポさん (2021) ★★★☆☆

2023-02-09 14:26:57 | アニメ

NHK Eテレにて鑑賞。

監督・脚本:平尾隆之

原作:人間プラモ

キャラクターデザイン:足立慎吾

音楽:松隈ケンタ

主題歌:新妻聖子、CIEL

制作プロデューサー:松尾亮一郎

制作:CLAP

製作:製作委員会

配給:角川ANIMATION

上映時間:94分

 

一昨年のBLACKHOLE総括にて本作を知り、地上波初頂上にて鑑賞。

さくっと観れる短さで良い。

柳下さんのようなシネフィルには刺さらないが、週一レベルでしか映画鑑賞しない私にとっては心地よい作品であった。

まあ、Pixivが原作らしいし、最後のあり得ない軽いオチはどうかと思ったが。(全世界に会議勝手に配信、アカデミー賞総なめ)

恋愛要素がなかったから自分にとってしんどくなかったのかもしれん。

編集に戸惑って、追加撮影頼むまで妥協しないという姿勢が単純に良かった。

ほとんど編集ばかりしてる映画だし、あまり似たような作品ないしおすすめです!

 

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すずめの戸締まり (2022) ★★★☆☆

2022-12-20 13:33:56 | アニメ

今年最後の劇場での映画鑑賞!TOHOシネマズ日比谷スクリーン1にて。

監督・脚本・原作・編集:新海誠

出演:原 菜乃華、松村北斗、etc

音楽:RADWIMPS、陣内一真

主題歌:RADWIMPS、十明

制作:コミックス・ウェーブ・フィルム

製作:製作委員会(川村元気etc)

配給:東宝

上映時間:122分

 

今年最後の劇場鑑賞がアニメ映画かよ!て気はしますが。

未だにロングラン上映を続けている本作、正月くらいまでは上映するんではないですか。

 

割と炎上気味な本作、それもそのはず、本作は「東日本大震災」という具体的な事例をテーマにしているからです。

震災孤児に寄り添おうとした新海監督かもしれませんが、そもそもの設定が無理ある気がした。

 

まあ、そもそもの設定にいちゃもん付けるのは野暮だと思うのでしませんが、SNS見れば猫を追えるというのは流石に無理がありすぎるだろう。

動く椅子なら分かるけど。見た目は普通の子猫なわけで。

 

そんな無理くりすぎる設定を頼りに日本全国駆け巡るわけですけど、各地での出会いを通して成長するというのは良かったし、色んなことを想起させられて心を動かされる部分がありました。

懐メロ好きな大学生には違和感あった。

ゲストに合わせて懐メロだけ流してるのか? 

明らかにジブリを露骨に意識してるわけですが、ジブリの系譜を継いでますいえーーい!という製作側のアピールなのかと感じた。

で、スナックで『男と女のラブ・ゲーム』を歌う場面は、『トップをねらえ』のオープニングのオマージュかな?と思ったり。

世代じゃないので、どのくらいこのデュエット曲がメジャーなのか分からないところはあるんですけど。

 

なんかもやもやするわー うまく言語化できん。

震災で両親失って心に穴開いてたけどその後も好きな人ができるし人生いいことあるよ!て説明口調なラストでしたけど、

 

最低な感想ですが、冒頭の彷徨う主人公の声が喘ぎ声にしか聞こえなかった。

 

コメント (2)
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