喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

スーパーマリオ 魔界帝国の女神 (1993) ★★★☆☆

2023-04-28 14:20:55 | 冒険

TSUTAYAで借りて来たものを日本語吹き替え版で鑑賞。

監督:ロッキー・モートン、アナベル・ヤンケル

脚本:エド・ソロモン、パーカー・ベネット、テリー・ランテ

製作:ジェイク・エバーツ、ローランド・ジョフィ

出演:ボブ・ホスキンス、ジョン・レグイザモ、デニス・ホッパー

音楽:アラン・シルヴェストリ

製作会社:ハリウッド・ピクチャーズ、ライトモーティブ、アライド・フィルムメイカーズ、シナージ・ピクチャーズ

配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ

上映時間:105分

 

結構な製作費をかけているが、大コケした。

以前からマリオの実写化作品があるということで観たいとは思っていたが、マリオの公式映画が公開されるに伴い視聴しなければと借りて来た。

本作は、以前はNETFLIXで配信されていたようだが、現在はどこからも配信されていない。

しかし、映画としてはそこそこ面白い。良い出来のB級映画に仕上がっている。

マリオの世界観を完全に無視しているのにもかかわらず、原作のガジェットや名前などは流用しリスペクトが見られるため、正直スターウォーズのシークエルよりも原作に対するリスペクトを感じられる。

正直、マリオを実写化するとしたら本作が答えだろう。

だって、キノコ王国という架空の世界を忠実に再現しようとしても、ゲームの二の舞になるだけだし、

アメリカのブルックリンという設定でもし配管工がいたら、という出だしの方が面白い。

 

ストーリーに奇をてらうような箇所もないが、コメディ映画としていい出来。

逆進化というアイデアと、クッパの部下が頭よくなってもドジは変わらないというのも面白かった。

 

以上

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俺たちに明日はない (1967) ★★★★☆

2023-04-22 15:16:23 | 史実

BSプレミアムで録画したものを字幕版で鑑賞。

 

監督:アーサー・ペン

脚本:デヴィッド・ニューマン、ロバート・ベントン

製作:ウォーレン・ベイティ

出演:ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、マイケル・J・ポラード

音楽:チャールズ・ストラウス

配給:WB7

上映時間:112分

 

こんなに有名な作品なのに、今まで観てこなかったことを反省。

向こうの国では実在した、有名な2人組のようですが、日本では誰だそれ?なので、こんな格好いい邦題が誕生した。

まじで後先考えず刹那的に殺人に染まっていく2人…だけかと思いきや、

兄夫婦までモラルの欠片もないのが凄い。

最初は決して他人を傷つけるつもりはなかったが、1人殺してしまったことからもう後戻りはできなくなっていく。

ボニー、新聞の投書欄に投稿していたとはねえ。

人生をもしやり直せたらとの質問に、今度は用意周到に強盗すると答えてしまうクライド。なぜボニーはそんなことを思ったのか?これは根っから強盗のことしか考えてないクライドの方が納得できるシーンだった。

てっきりクライドはインポで、C・W・モスとじゃれ合っているからホモなのかと思いましたが。

ボニーの人相が悪くて本当に男みたいに見えてくるんですよね。

以上。

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特撮黙示録1995-2001とガメラ3

2023-04-18 22:32:58 | 読書

大学図書館で借りました。
切通理作の著書て読んだことなかったもんで。
そもそも切通理作を最近知ったのだが(町山智浩の映画塾本多猪四郎を語るシリーズ)
友人も知ってたし
読んでおきたかったので最初は『情緒論』を借りた。
だが時間がないので序章しか読めなかった。
というかほんとは別の著書が読みたかったのになぜか私の読みたい切通本は
理系の平塚キャンパスにしか置いてない!最近こういうことが多い。
映画評論が読みたかったので、今度は情緒論じゃなくてこっちにした。

どうやら切通の本はある人物から全部寄贈されているようだ。

特撮少年ではない私はウルトラマンも仮面ライダーも全く観てこなかったので
観たことある平成ガメラシリーズの章しか読んでいない。
そして三作とも一度観ただけなので内容をそんなに覚えていない、ということを
読んでるうちに気付かされた。
けどシーンの流れ詳細全部事細かに最初から最後まで記してあるので読んでるうちに
ある程度は思い出せるようになっている。

私は平成ガメラは教養程度に観ておこうと思って観ただけだったが
観るとゴジラよりも描写がリアルで面白かった。
しかしガメラ3になっていきなりオカルト的な要素満載になり、
月刊ムーの実写版みたいでついていけなかったのだ。というか、理解できなかった。
倉田が劇中で早口で解説してくれているけど何度きいても、理解できない。
理解の助けになればいいと思ってガメラ3の解説から読み始めました。

そういえば公開が世紀末だからオカルトになるのも必然的だったのかな。エヴァンゲリオンに近いものはある気がする。こういうの「伝奇SF」ていうのか。
ガメラの被害者が主人公ていうのは自然な発想だ。
ついにそこに突っ込むのか!と。そこに突っ込んでいいのか?と。
その発想で進んだらあ、やはりガメラの敵出てきてそいつ側につき融合するて展開になり、
けどお前も同じことしてるんですがそれは・・・我に返るパターン。て程度にしか私は
理解してなかったです。
で、この映画の発端がそもそもガメラ・ギャオスってなによ?てことを捉え直したものだそうです。ふむふむ。
そもそもガメラってなにかいうと、初期の設定ではwikiによると古代怪獣が現代に蘇ったもの。
ギャオスも富士山噴火で蘇ったらしいから同じようなもんやな。
で、古代怪獣同士が戦闘する上でガメラは正義の味方という位置づけなのね。
観てないけど多分本書でもいわれてる牧歌的なものだったのでしょう。
本作ではそこに意味づけを与えたわけだ。

以前ブログに書いた疑問↓


ギャオスを生んだ者達は滅ぼされたがその末裔がこの国に来てたって解釈はどうです?縄文・弥生を生き抜いて、かつて巫女だったあなたは知ってるはずだ、あの怪物と交わる役割は本来あなたのものだ。しかし時があなたの家の血を薄めた。交わって悪魔を生むにはこの時代の少女の方がふさわしい。

⬆京都駅での戦いの直前にキチガイプログラマー倉田によるこの発言がありますが、これ倉田の妄言だとしてもよく分からんのですよね。
縄文弥生時代を生き抜いた??
セガール娘藤谷て代々巫女としての能力を引き継いでるみたいな家系て設定あったか?
仮にそうだとしてもガメラ側の巫女でありなぜイリスと本来交わるねん
ガメラに詳しい方と会ったらぜひ聞いてみたい疑問です

 

なんか2016年に中途半端で書きとどめてた記事ですが、7年の時を経て今更投稿。

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ハロルドとモード 少年は虹を渡る (1971) ★★★★☆

2023-04-10 14:03:39 | コメディ

はにわ会のいその君と通話しながら鑑賞。

監督:ハル・アシュビー

脚本:コリン・ヒギンズ

製作:コリン・ヒギンズ、チャールズ・B・マルヴェヒル

出演:ルース・ゴードン、バッド・コート

音楽:キャット・スティーブンス

配給:パラマウント映画

上映時間:92分

 

『ボニー&クライド』を彷彿とさせるタイトルだが、こちらはなんと少年と老婆。

ハロルドは金持ちの一人息子の自殺志願者であり、いつも自殺の真似ばかりして周りを困らせてる。

2人は似たもの同士であり、非社会的。しかし、モードは非社会的というより、反社会的であり、息を吐くように犯罪を犯す。これはアメリカンニューシネマ的だ。

ハロルドがモードと出会うことで変わっていく話かと思いきや、別に変ったという印象もない。

まさか本当に寝るとは思わなかったが…

三人目の見合い相手じゃ駄目だったのか?

 

アメリカンニューシネマという位置づけだが、かなりコメディタッチな作風。

モードの葬式にわざわざ黒い花なんて贈りやがって、という文句はサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』で「死んでから花なんて贈られてもうれしくねえよ」という台詞を彷彿とさせた。

ハロルド、別に自殺未遂してるわけではないから、最初から案外人生楽しんでるようにも見えるんですがね。

しかし、楽器の一つくらいはできないといかんですわね。私はなにもできない!買っただけのエレキギター、いつかやろう!

「楽器を弾けるようになった」

いその君曰く、これが一番の収穫。

 

ところで、音楽担当のキャット・スティーブンス、現在はイスラム教に改宗しててなかなか興味深い人物である…

本作をいそのさんに紹介した元家さん、流石シネフィルだけあるなぁ。

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