喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

フェラーリ(2023) ★★☆☆☆

2024-07-20 02:48:47 | 伝記

TOHOシネマズららぽーと船橋にて鑑賞。

監督:マイケル・マン

脚本:マイケル・マン、トロイ・ケネディ・マーティン

原作:ブロック・イエーツ

製作:マイケル・マン、ジョン・レッシャー、etc

出演:アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス、シェイリーン・ウッドリー

音楽:ダニエル・ペンバートン

製作会社:STXフィルムズ、etc

配給:キノフィルムズ

上映時間:132分

製作国:アメリカ

 

フェラーリといえば、こち亀の中川という印象だ。Dommuneでも同じことを言ってる人がいた。

D『フォードVSフェラーリ』はフォード側の視点だったがこちらはフェラーリの視点?

かと思いきや全然趣の異なる映画だった。

監督のマイケル・マンは『フォードVSフェラーリ』では製作として参加している。

 

ハリウッドが自国のフォードの映画を作ったのは分かるが、フランスのフェラーリの映画を作るのはいかがなものか。

ゆえに違和感が拭えないところはある。

宇多丸の評論がとても分かりやすかった。

本作は玄人向け映画。カーマニアが観れば奥深いものなのだろう。

レーサーの紹介とかも特にはない。

むしろ、カーマニアからしたら

エンツォがそもそも似てないからダメ、とかになりそうだが。

『フォードVS』のような分かりやすいカタルシスはない。

話が一直線で最後のル・マンで収束するような展開ではない。

あちらも主人公が最後事故で死ぬけど、こちらは大惨事。

こち亀で東京で公道レースやる話もあったよな。。

 

フェラーリという男が仕事に美学を追求する姿勢が描かれているが、決して肯定的ではなく、

その裏で妻が家父長制に苦しめられ、挙句の果てには第二の家庭まで存在していたという。

まあ奥さんに同情するしかない。だが拳銃のくだりで突然おっ始めるのはまじで意味分からない

 

マイケル・マン監督作初鑑賞であった、観ないトナー

 

以上

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ボブ・マーリー:ONE LOVE (2024) ★★☆☆☆

2024-06-01 23:27:35 | 伝記

TOHOシネマズららぽーと船橋にて鑑賞。

監督・脚本:レイナルド・マーカス・グリーン

脚本:テレンス・ウィンター、フランク・E・フラワーズ、ザック・ベイリン、

製作:ロバート・テイテル、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、

   リタ・マーリー、ジギー・マーリー、セデラ・マーリー

製作総指揮:ブラッド・ピット

出演:キングズリー・ベン=アディル、ラシャーナ・リンチ

音楽:クリス・バワーズ

製作会社:プランBエンターテインメント、タフ・ゴング

配給:東和ピクチャーズ

上映時間:104分

製作国:アメリカ

 

ボブ・マーリーについては、大麻を歌った『Kaya』しか聴いたことのないほどの知識皆無人の私。

職場のレゲエ好きな女先輩が観に行くというので、わしも観に行ったのじゃ。

あとで聞いたら、俺と観に行ってもよかったらしい。『キングダム』の時といい、意外と恋人じゃない男と一緒に映画観に行ってもOKな女性はいる…

で、感想はというと、スーパースターを扱った自伝として『ボヘミアン・ラプソディー』と対極の作りになっていると感じました。

こちらは、事前知識をかなり必要としています。わざわざ息子が映画始まる前に予告してくる通り、「忠実に」再現することに重みを置いているので、

特別誰かにフォーカスしているわけではない。

個人的には、高橋ヨシキ氏がスーパースターになるまでの過程が描かれていない、自伝といえるのかと低評価だったが、いや、『ボヘミアン・ラプソディー』の時はフレディがいかに派手で規格外の人物だったか描かれていないと批判していたのに、と疑問。

レゲエに見識のある宇多丸は高評価でした。

 

そして、映画とは関係ないですが、劇場に不愉快なオヤジがいました。

なんと、ライブシーンになると必ずカメラで堂々と盗撮するオヤジ。

なんで劇場の人は注意しないのでしょうか?マナー云々の話じゃないでしょう。

レゲエ好きのようで、劇中歌を口ずさんでいましたけど。

やはり、レゲエやヒップホップは客層が悪いですね。

 

以上

 

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オッペンハイマー (2023) ★★★★☆

2024-04-11 13:31:16 | 伝記

TOHOシネマズ日比谷 IMAXレーザーにて鑑賞。

IMAXレーザー料金700円+2000円て高すぎる…

 

監督・脚本:クリストファー・ノーラン

原作:カイ・バード、マーティン・J・シャーウィン

製作:エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェン、クリストファー・ノーラン

出演:キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー

音楽:ルドウィグ・ゴランソン

製作会社:シンコピー・フィルムズ、アトラス・エンターテインメント

配給:ビターズ・エンド

上映時間:180分

製作国:アメリカ

 

「原爆の父」と呼ばれた科学者ロバート・オッペンハイマー(1904~1967)の伝記映画である。

恥ずかしながらこの映画観るまでオッペンハイマーの存在を知らなかった。

原爆について本当に無知。

本作は、原爆がいかにして開発されたかをダイジェスト的に知ることができる。

まあ、よく3時間に収めたなというような内容だ。物理マニア、軍事マニア、アメリカ史マニアが喜びそうなネタが詰め込んである。

SF的な要素は、オッペンハイマーが幻視を見ることができる、といったくらいに留まっている。

 

さて、日本で長らく公開されなかった本作だが、アカデミー賞を受賞したこともあり、流石に無視できなくなったのだろう。

まあ、勿論、日本人としては人類史上初の核実験であるトリニティ実験を成功させて大喜びしているシーンなどは、観ていて怒りが湧くよ。

マット・デイモン演じるグローヴス准将が原爆開発の牽引者である悪役として描かれているが、オッペンハイマー自身は原爆投下まで罪悪感を全く感じることはない。

同僚の物理学者から物理学の集大成が原爆か?という疑問符は生じるシーンはあるが。

当時はルーズベルト大統領の下で戦争中だったから、原爆開発に疑問符を感じることなどない風潮だったのだろう。

日本に投下されたが、原爆はナチスより先に作るために対ドイツ用として作られた。

印象に残るのはフローレンス・ピューのヌードシーン、しかも会議室での。

これはオッペンハイマー自身と奥さんが共有している想像を具現化したシーンなのだが、本作でそこまでするかという感じもする。

ロスアラモス国立研究所は現在もアメリカの軍事機密の拠点として健在だ。

ルーズベルトが脳卒中に倒れ大統領になったトルーマンが悪役として描かれている。

オッペンハイマーはストローズと水爆実験を巡って対立し、公聴会みたいなシーンから本作はスタートする。

このへんの詳細は映画を観ただけではよく分からない。

当時のアメリカは赤狩りでコミュニスト経歴のあるオッペンハイマーは、原爆開発の英雄であるにもかかわらず公職追放されたのだ。

オッペンハイマーが原爆投下に苦悩する描写もあるが、トルーマンも苦悩したそうだ。

それでもあっけなく投下した事実。

今、日米首脳会談を行っているのが不思議なくらいだ。

 

以上

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AIR/ エア (2023) ★★★☆☆

2024-03-11 16:16:58 | 伝記

AMAZONプライムにて字幕版を鑑賞。

はにわ会のメンバーと初めて私が推薦する作品を鑑賞した。

というのも、叔母がマットデイモン閣下のファンで観ていたからだが。

 

監督:ベン・アフレック

脚本:アレックス・コンヴェリー

製作:デヴィッド・エリソン、ピーター・グーバーetc

製作総指揮:ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャーetc

出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ジェイソン・ベイトマン、

   ヴィオラ・デイヴィス、マーロン・ウェイアンズ、クリス・タッカー、クリス・メッシーナ

製作:Amazonスタジオ、スカイダンス・スポーツ、マンダレイ・ピクチャーズetc

配給:ワーナー・ブラザーズ映画

上映時間:112分

製作国:アメリカ

 

本作は、1980年代当時、まだ業界3位以下であったNIKE所属の営業マン・ソニーが、いかにしてマイケル・ジョーダンと契約を交わし、業界1位までのし上がっていったかを描いたサクセスストーリーである。

マイケル・ジョーダンがいかに凄い存在であったことを、NBA弱者である私にも知らしめてくれる映画である。

なぜなら、本作ではジョーダンの顔は映らず、神同然として扱われているから。

ジョーダンの父、ソニーに懐柔させられるの早すぎやろw

一番のみどころはジョーダンの代理人であるデビッド・フォークが電話越しでソニーにブちぎれるシーン。人が怒っているのを端から見るとこんなに面白いんだなぁ。吹き替えでももう一度観てみようw

思えば前の職場では常に怒号が飛び交っていたな…

 

職場の靴好きの先輩も当然観たそうな。夜勤被ったときにでも語り合いたいですね。

以上

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ナポレオン (2023) ★★★★☆

2023-12-20 00:43:58 | 伝記

TOHOシネマズららぽーと船橋にて吹き替え版を鑑賞。

監督:リドリー・スコット

脚本:デヴィッド・スカルパ、リドリー・スコット

製作:リドリー・スコット、ケヴィン・J・ウォルシュ、マーク・ハッファム、

   ホアキン・フェニックス

製作総指揮:レイモンド・カーク、エイダン・エリオット、マイケル・プラス

出演:ホアキン・フェニックス、ヴァネッサ・カービー

音楽:マーティン・フィップス

製作会社:アップル・スタジオ、スコット・フリー・プロダクションズ

配給:ソニー

上映時間:158分

 

ナポレオンについて恥ずかしながら全然知らなったので史実として楽しめた。

『ベルサイユの薔薇』の続編みたいな時代か。

ロベスピエール時代の議会てあんな不規則発言OKかつ大らかな議場だったんか?

結局、民主主義の後に皇帝として帝政復活させるの笑える。

イギリス以外征服するって、凄い時代だな。

結局長く続かなかったわけだし、そんなことして何になるのかと思う

そして、これだけ戦争した男が流刑で済んだのはなぜ?

 

割と最近の人物だが、あまりにもスケールが巨大すぎて実在感がない。

ロシア侵略したら、日本にも来てましたかね?w

 

以上

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