喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

砂の器(1974) ★★★★★

2019-09-29 04:09:06 | サスペンス

TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞。

監督:野村芳太郎

脚本:橋本忍、山田洋次

製作:橋本忍、佐藤正之

出演:加藤剛、島田陽子、緒形拳、丹波哲郎、森田健作

音楽:芥川也寸志、菅野光亮

配給:松竹

上映時間:143分

砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]
丹波哲郎,加藤剛,森田健作,島田陽子
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)

 

午前10時の映画祭上映作品。

松本清張原作のサスペンスものであり、ハンセン病を題材として扱った作品としても有名。

しかし観ていても中々、ハンセン病のワード出てこないなと思ったら、クライマックスでようやくそのワードとともに加藤剛演じる天才音楽家の壮絶な半生が映し出される。ピアノの伴奏とともに。

クライマックスのシーンは極めて長い。このシーンで号泣してる観客もいましたね。

しかし丹波哲郎と森田健作のコンビがええなあ。冒頭の会話からずっと観ていられる。

 

布切れを線路沿いから探し出すのは無理があると思うんですがそれは…色々と突っ込みどころもありますが。

犯人にハンセン病が理由で辛い思いをした過去に同情するというよりは、順風満帆にやってきた生活に突然、過去の忌まわしい人物がやってきて衝動的に殺人を犯したということに同情した。

人間、突然の出来事に対処するのは本当に難しい。そこで人間の真価が試されるのであろう。

以上

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019) ★★★★☆

2019-09-26 13:40:10 | ドラマ

TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞。

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

製作:デヴィッド・ハイマン

ナレーター:カート・ラッセル

出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、アル・パチーノ

製作:ヘイデイ・フィルムズ、ソニー

配給:コロンビア、ソニー

上映時間:161分

 

タランティーノ作品を初めて劇場で鑑賞。

かの有名なチャールズ・マンソンファミリーによるシャロン・テート殺害事件を描いた作品…かと思いきや、その事件を背景にその時代(1960年代)の哀愁に浸る、というような作品であった。

「昔のハリウッドは良かった」ということか。

壮大なネタバレになるが、ラストは現実と正反対であることがそれを物語っている。

 

ブラッドピットがとにかく色っぽい。訳アリのスタントマンを演じているが、これでもかというくらい男からみてもセクシー。

ディカプリオは哀愁漂う情けない男を演じていてこれまた好きな配役。

アル・パチーノは映画プロデューサー役でちょこっと出演。

車を運転する冗長なシーンが続くけど飽きることがない。ゆったりと進んでいく展開に心地よさを感じて、当時を知らない私にもその時代の良さがなんとなく伝わってくるようである。

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007 トゥモロー・ネバ―・ダイ (1997) ★★★☆☆

2019-09-22 04:45:13 | アクション

BS-TBSで録画したものを鑑賞。

トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
ピアーズ・ブロスナン,ジョナサン・プライス,ミシェル・ヨー,テリー・ハッチャー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

監督:ロジャー・スポティスウッド

脚本:ブルース・フィアスティン

製作:マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ

出演:ピアース・ブロスナン、ジョナサン・プライス、ミシェール・ヨー

主題歌:シェリル・クロウ

製作:イオン・プロダクション

配給:UIP

上映時間:119分

 

ピアース・ブロスナンが007を演じる第2作。

本作における悪役は情報操作を行うメディア王カーヴァー。

イギリスと中国の軍艦同士が衝突するように仕向けるため、自らが所有するステルス艦を使って攻撃を仕掛ける。

衝突をどのメディアよりも早くスクープし、自身の機関紙「トゥモロー」の売り上げ拡大を目論む。

自作自演で世界を支配しようと企むこれまた絵に描いたような悪役。

 

本作では史上最強のボンド・ガールとしてミシェル・ヨー演じるウェイ・リンが登場。

もはやボンドに守られるような存在ではない。

強い、とにかく強い。

 

拷問のエキスパートとして登場するDrカウフマン、やられ方が馬鹿すぎて笑う

 

トリビアとして冒頭のロシアのシーンにて、オウムの村井秀夫をモチーフにしたキャラが登場する(演じてるの日本人じゃないけど)

東京の地下鉄テロ事件で…という説明もあることから、地下鉄サリン事件が世界中を震撼させた事実が伺える。

 

以上

 

 

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007 ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999) ★★★☆☆

2019-09-21 23:39:04 | アクション

BS-TBSで録画したものを鑑賞。

ワールド・イズ・ノット・イナフ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
ピアーズ・ブロスナン,ロバート・カーライル,ソフィー・マルソー,デニス・リチャーズ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

監督:マイケル・アプテッド

脚本:ニール・パーヴィスetc

製作:マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ

出演:ピアース・ブロスナン、ソフィー・マルソー

音楽:デヴィッド・アーノルド

主題歌:ガービッジ

配給:MGM

上映時間:127分

 

ピアース・ブロスナン主演の第3作。

ボンドガールを大女優のソフィー・マルソーが務める。

本作では冒頭からMI6本部がテロリストによって爆破されるというサスペンス的展開を見せる。

 

 

悪役のレナードは不死身のテロリストとして描かれているが大したことなし。

 

ボンドが女を手にかける(殺人的な意味で)唯一の作品でもある。

007にしてはハードボイルドな展開だったと思う。

黒幕のエレクトラも、ストックホルム症候群でレナードに情を寄せてしまったゆえにダークサイドに堕ちてしまった犠牲者といえる。

MI6にも非があったのである。

『スカイフォール』然り、ジュディ・リンチは絶対的な善と悪、という単純な話ではなく、善が悪を生んでいるという負い目を負う役どころが多い気がする。

 

また、Qを演じるデスモンド・リュウェリンの最後の出演作でもある。2作目から常に登場し続けているって凄い。

本当に役者は交通事故で死亡してしまうため、QからRに引き継ぎが行われるシーンに感涙せざるを得ない

 

そんな中でも馬鹿馬鹿しいシーンは健在で、肩の治療の診断を受けるボンドが女医と行為に及んで任務復帰OKのサインを渡すシーンがある。

誘惑に負けるのが早すぎる。

 

以上

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