喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

BLEACH 死神代行篇 (2018) ★★☆☆☆ 

2018-07-31 11:14:53 | アクション

TOHOシネマズ錦糸町で鑑賞。

監督:佐藤信介

脚本:羽田大介・佐藤信介

原作:久保帯人

製作総指揮:小岩井宏悦

出演:福士蒼汰、杉咲花、早乙女太一、MIYAVI、江口洋介

音楽:やまだ豊

制作:シネバザール

配給:ワーナー・ブラザーズ

上映時間:108分

 

BLEACHの原作は全巻揃えており、観るしかないだろうという思いで鑑賞。

ようやくBLEACHが実写化される日が来たか・・・

原作も20巻あたりまでは面白かったから実写化しても面白くなるはずかと思ったが。

まず一護、髪がオレンジ色という設定は薄まってる。

そんなに派手な色じゃなくなってる。

茶渡。普通の日本人になってる。

白夜がMIYAVIなのは個人的にええと思った。

一心役の江口洋介の評判がいいらしい。

最も好きだったのは阿散井役の早乙女太一。

キザな表情が阿散井にぴったり。

 

まあ、つまんなくて中盤は爆睡してたんですけどね…

 

ラストの戦場がバスロータリーに変更されたのは良かった。

ラストで一護が倒れても三回も立ち上がる。原作では二回程度だったと思うので、一護の根性、諦めの悪い性格がここで表現されたということかな。

疑問なのはルキアが死神の姿に戻って尸魂界に帰って行ったこと。

原作では義骸に入ったままだったが。

一護の霊圧が低すぎるから刀刺せない言ってたが、一護は最初から霊圧高いし。

現世に留まりたかった理由をつけるための方便ということ・・・?

 

しかし続編はわざわざ劇場まで観に行かないと思う。

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かぐや姫の物語(2013) ★★★★☆

2018-07-20 20:51:28 | ジブリ
かぐや姫の物語 [DVD]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

4月5日、高畑勲監督が82歳で亡くなった。

日本テレビにより追悼記念として放映されたものを鑑賞。

冒頭にはジブリの森美術館で行われた高畑監督の追悼式の模様が放映され、宮崎監督の涙ぐむ姿が印象的であった。

さて、そんな私は高畑監督の作品を『となりの山田くん』くらいしか観ていない。

本作は高畑監督の遺作であり、観ておかなくてはならないと思った。

ちなみに地井武男の遺作でもある。

 

本作は厳密に言えば初見ではなく、なぜか大学の教養の物理科学の講義の時間に講師が流していた。月の引力について説明するのになぜか本作を用いていたが、絶対必要ないと思う。

では本作について

監督:高畑勲

脚本:高畑勲、坂口理子

原作:竹取物語

製作:西村義明

声の出演:朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子

音楽:久石譲

制作:スタジオジブリ

 

日本最古の物語と名高い『竹取物語』を実写化。

映画館で予告編を観た時はかぐや姫が鬼の形相で全力疾走して森に駆け込む映像がインパクト強くて覚えている。

まあ、ストーリーを説明するもなにも、『竹取物語』そのまんまなのですが。

かぐや姫の成長速度は著しく、ふと目を離してまた目を向けると一回り大きくなっている、なんて描写が見られる。

最後に月の者たちがかぐや姫を迎えに来るが、その際竹取の翁や媼に対して感謝の一言もない。

 

個人的に好きな女子に振られた直後に観たから涙が止まらなかった。

 

あと本作オリジナルキャラの捨丸兄ちゃん…

結局最終的にイケメンが勝つんですかそうですか

俺は5人の公達にむしろ感情移入したな。

ほぼ全員不細工だが無理難題押し付けられても努力して帰ってきて。

意外な人物が声を担当している点にも注目。

 

御門みたいにいきなり女に後ろから抱き付いてやろうか笑

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刑事ジョン・ブック 目撃者(1985) ★★★☆☆

2018-07-02 00:24:52 | ドラマ
刑事ジョン・ブック 目撃者 [DVD]
クリエーター情報なし
パラマウント ジャパン

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

ハリソン・フォード主演作品でなおかつ最近の爆笑問題カーボーイで太田が「ジョン・ブックも割と面白かったですよ」というようなことを言っていたので録画した。 公開当時は日本で大ヒットしたため有名な作品である。

監督:ピーター・ウィアー

脚本:ウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス

出演:ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース

音楽:モーリス・ジャール

配給:パラマウント

製作:アメリカ

上映時間:113分

 

舞台設定は公開年時代のアメリカのペンシルベニア州である。

ペンシルベニア州にはアーミッシュと呼ばれる移民の集団が暮らしており、現地の人々の生活とは一線を画している。

夫を亡くしたレイチェルと息子のサミュエルは、アーミッシュの村から親族のいるボルチモアへ列車で旅行へ出かける。しかし途中駅のトイレの個室の隙間から、サミュエルが2人組による殺人現場を目撃してしまう。間一髪現場から逃れることのできたサミュエルだったが、目撃者となってしまったことにより、事件を担当する刑事ジョン・ブックに終始協力するはめになる。

ジョン・ブックに匿われながら車で移動しつつ捜査に協力する親子であったが、警察署内の新聞の切り抜きを目にしたサミュエルにより目撃した犯人が身内の刑事マクフィーであることが分かる。すぐにシェイファー本部長に相談したブックであったがその日のうちに署の駐車場でマクフィーから襲撃を受け、署を追われたブックは車で親子と共にアーミッシュの村まで逃走。襲撃を受けた際に負傷したブックはアーミッシュに逆に匿われることになる。

そこから現代の街に生きる独り者の荒くれ者刑事ジョン・ブックと、非文明的な生活を送る未亡人アーミッシュの女性レイチェルとの生活模様と生活形式の違いによるトラブルや葛藤が描かれ、全く違う環境と性格の2人だが互いに惹かれあっていく・・・という幾度も目にしたようなストーリーである。で、もちろん村の長老たちは2人の様子を見ていかがわしく思うも、ブックも大工の腕を買われて村の仕事に参加したりして同化を始め、村人たちに次第に受け入れられていくのである。もはや王道である。

そしてもちろん最後には村に攻め込んできた本部長率いる刑事たちを全員で倒す。事件が解決したことにより街へ帰りレイチェルと離れ離れになるブックであった…ちゃんちゃん。

後半部分はほとんどアーミッシュの生活模様が描かれる。

アーミッシュは日本にとっては馴染みのない民族であるが、ドイツからアメリカに移民して厳しい戒律の元で集団生活を送っているキリスト系の宗教民族であるらしい。

この映画によって日本に広く知れ渡ったとか。アーミッシュについての詳しい話はこちら。原始的な生活を送っているわけではなく、あくまで電化する前の100年前くらいの生活で留まっているところが興味深い。

映画が始まるオープニングクレジットの場面では、予備知識が全くなかったためてっきり19世紀が舞台なのかと思うほど。

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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー ★★★☆☆

2018-07-02 00:23:12 | SF

TOHOシネマズ六本木の前夜祭で鑑賞。

 

↑こちらがその様子。毎度のことながらコスプレイヤーさんたちでわんさか。

私はアメリカ製のスターウォーズのゆるいTシャツを着てるだけ笑

 

普段この中にネット上でやりとりしている顔を知らないスターウォーズクラスタ達がいると思うと感慨深い。

真ん中から若干左にずれたくらいの席に座る。

隣に座ってきた2人組はもう既に鑑賞3回目とのこと。

アメリカ本国で観てきたそうだ。本国の映画館の大きさは日本とは比較にならないほど巨大で、音響も迫力満点という。俺もいつか映画のためだけにアメリカに行ってみたいと思うのであった。

さて、では本編の中身について。

監督:ロン・ハワード

脚本:ローレンス・カスダン

製作総指揮:フィル・ロード&クリス・ミラー

出演:オールデン・エアエンライク

   ウディ・ハレルソン

   エミリア・クラーク

   ドナルド・グローヴァー

音楽:ジョン・パウエル、ジョン・ウィリアムズ

製作:ルーカスフィルム

上映時間:135分

 

スターウォーズ旧シリーズのもう一人の主人公と言っても良いハン・ソロ。

彼の若かりし頃を描いた作品。

時系列的には当然エピソード3から4までの間ということになる。

エピソード4の13年~10年前らしい。(劇中で3年経過する)

ハン・ソロには元帝国軍所属という設定がついていたがその旧設定も踏襲している。ハン・ソロを演じるオールデン・エアエンライクはハン・ソロに寄せているが、似ているといった意見もあればそうでない意見も。俺は似ていると思う。

ただし、キャラクター像を見ていくとあまりハン・ソロらしさはない。

ルークで割ってしまった感じになっている。

どちらかというとハン・ソロの師匠のウディ・ハレルソン演じるベケットの方がそれらしさがある。これは脚本でわざとそうしていて、最後にベケットを殺すことでハン・ソロは性格も引き継ぐという意味合いがあるのだろう。

しかし終盤の騙しあいの駆け引きはしつこすぎるし、インディ・ジョーンズのデジャブだしで飽き飽きする。

挙句の果てには某シス卿まで登場する始末。

観客を困惑させるような作りはしないでほしい。

 

 

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ブラックパンサー(2018) ★★★★★

2018-07-02 00:20:51 | アメコミ

 

ブラックパンサー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

アクアシティお台場のユナイテッドシネマで鑑賞。 

  

今更ブラックパンサーを観るという乗り遅れた行為だが、再上映していることにも驚き。

国王になるか英雄になるかという日本版のキャッチコピーが秀逸で印象深い。

なぜわざわざお台場まで足を運んだのかというと、目的はブラックパンサー(以下国王)を観るためではなく、

日本では唯一アクアシティお台場にしか実装されていないスクリーンXという上映形態を体験したかったからである。

要するに迫力あるシーンに限り、左右270度にまでスクリーンが広がりますよというもの。

プラネタリウムみたいなもんか。

 

宇多丸も言っている通り、前部の席に座ったらなんの意味もないのは想像に難くない。

しかし係員に言えば席を移らせてもらえることて、できるもんなんだな。今度やってみるか。

主に戦闘シーンや合戦のシーンでスクリーンXに突如切り替わる。

画面が奥から手前へ流れていく感じであり、前画面しか観てなくても特に問題はない。

だが、本作とランペイジしか上映してないあたり、対応している作品が少ないということなのかな?

際物の部類でメジャーな上映形式にはならなそうですね。

 

さてでは作品の内容の方へ。

監督:ライアン・クーグラー

脚本:ライアン・クーグラー&ジョー・ロバート・コール

原作:スタン・リー

出演者:チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ

音楽:ルドウィグ・ゴランソン

製作国:アメリカ(マーベル)

配給:ウォルト・ディズニー

上映時間:134分

 

アフリカの架空の小国ワカンダが舞台。表向きは少数民族が多数暮らす開発途上国だが、実際は高度な科学技術を誇る超文明国である。ワカンダの地下にはドラえもんに出てくる22世紀に近い世界が広がっている。文明国になれたのはワカンダだけに眠る地下資源ヴィブラニウムのためである。ワカンダの国王には代々漆黒のスーツに身を包んだ闇のヒーロー「ブラックパンサー」として国とヴィブラニウムを守る使命が与えられている。

物語は先代ティ・チャカに代わり、その息子ティ・チャラが新国王に即位するところから始まる。

高度な科学技術を自分たち国民のためだけに温存して、平和にひっそりと暮らし続けてきたワカンダであったが、戦争の絶えない世界で相次ぐ難民のために技術を役立てようと技術を流出させる謀反者が現れた。テロ集団と協力してワカンダに攻撃を仕掛けてくる謀反者の正体とは…

キャストはほとんど黒人で、アメリカのエンタメ大作としては異例なこととか。

キャストばかりかスタッフもほとんど黒人であるらしい。

キルモンガー役のマイケル・B・ジョーダンは『クリード』でクリードを演じた役者。

 

黒人社会や移民・難民問題についてストレートに現代(特にトランプ政権が誕生したアメリカ自国)を皮肉った話であるといえる。

黒人による白人への復讐を狙う本作の悪役と、それを阻止しようとする主人公。

悪役にもしっかりとストーリーを持たせている。

最終的に主人公と悪役は和解し、お互いに妥協点を見つけ譲り合っている。

今年一番面白かった作品。

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