TOHOシネマズ市川にて字幕版を鑑賞。
監督・製作:ウィリアム・ワイラー
原作:ルー・ウォーレス
脚本:カール・タンバーグ、マクスウェル・アンダーソン、ゴア・ヴィダル他
出演:チャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、スティーヴン・ボイド
音楽:ミクロス・ローザ
製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給:ワーナー・ブラザーズ
上映時間:212分
製作国:アメリカ
歴史的スペクタクルはやはり劇場のスクリーンで観なければという思いから、午前十時の映画祭にて鑑賞。
3時間40分という上映時間を感じさせない(体感2時間くらい)
本作、登場人物は架空だがイエス・キリストの誕生を絡めて描かれている不思議な構成である。
原作は南北戦争にも参加経験のあるルー・ウォーレスで、ベン・ハーは作者の半生の生き写しのような人物。
ユダヤの王族でローマ帝国に支配されながらも優遇されていたが、ユダヤ人側につき島流しにされる。しかしローマ軍長官を救ったことにより養子になり権力の座に復帰。
自分を島流しにしたメッサラに馬車レースで復讐を果たすが、地下牢に入れられた母と妹を救うことはできなかった。
最後はキリストの奇跡の力でハンセン病に侵された母妹が治ってしまう…という宗教色の強いオチ。
メッサラとの馬車レースのシーンは、スターウォーズファントムメナスのポッドレースのシーンの完全なる元ネタ、メッサラがセブルバすぎるだろう。
ハンセン病を扱っている映画としては『砂の器』とも被るか。
ローマ帝国を悪と描いてるが、現在観ると複雑だ。復讐心で成り上がっている人生だが最後は復讐心を否定する構成、だが人生に復讐心は必要だと思う。
「イエス」「ノー」のイエスは別にキリスト由来でないことを本作きっかけで知った。
以上