喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992) ★★★★★

2019-04-27 23:44:35 | ドラマ

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

セント・オブ・ウーマン/夢の香り[AmazonDVDコレクション]
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

監督:マーティン・ブレスト

脚本:ボー・ゴールドマン

原作:ジョヴァンニ・アルピーノ

出演:アル・パチーノ、クリス・オドネル

音楽:トーマス・ニューマン

配給:ユニバーサル・ピクチャーズ

上映時間:157分

 

アル・パチーノ主演作品ということで鑑賞。

アル・パチーノは本作でようやっとアカデミー主演男優賞を受賞している。

 

アルが演じるのは盲目となりやさぐれている退役軍人フランク・スレード中佐である。

盲目になったのも後天的な病気とかではなくどうしようもない理由であり、こんなくそじじい誰も同情の余地もないと思う。

しかし主人公のクリス・オドネル演じる好青年チャーリー・シムズはフランクの我儘に最初は振り回され匙を投げそうになりつつも、その人柄に惹かれていくのであった

象徴的なのが有名なタンゴのシーンである。

盲目の割りには非常に行動的だしなにひとつ不自由ないようにも見える、

 

私は現在進行形でがんこじいさんを介護する仕事をしているため、チャーリーに共感できる所は多い。

 

フランクがジャック・ダニエルズを長年の付き合いだからとジョン・ダニエルズ君と呼ぶのが面白かった。本作を観て俺もジャック・ダニエルを購入した。

流石にストレートでは飲まなかったけどな!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010年(1984) ★★☆☆☆

2019-04-16 12:57:12 | SF
2010年 [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
ロイ・シャイダー,ジョン・リスゴー,ボブ・バラバン
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

 

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

監督・脚本:ピーター・ハイアムズ

原作:アーサー・C・クラーク

出演者:ロイ・シャイダー、ジョン・リスゴー、ダグラス・レイン、キア・デュリア

音楽:デイヴィッド・シャイア

配給:MGM

上映時間:116分

 

2001年宇宙の旅の続編である。

前作がスタイリッシュな作風の名作であったのに対して、本作は説明的なB級作品程度に留まっている。

監督が違うだけでこんなにも違うものなのかということが分かる作品。

正直、観る価値はない。

ボーマン船長がスターチャイルドとなってその役目を果たす。

HAL9000の暴走もプログラムのミスであったことが分かり、人間とかいごうする

 

前作が残してくれたミステリアスな要素をある意味ではすべて破壊してしまっているといえる。答え合わせみたいなのは求めてない。以上

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイス(2018) ★★★★☆

2019-04-13 14:26:02 | 伝記

TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞。

監督:アダム・マッケイ

脚本:アダム・マッケイ

ナレーター:ジェシー・プレモンス

出演:クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、スティーヴ・カレル、サム・ロックウェル

音楽:ニコラス・ブリテル

製作:プランB

配給:ロングライド

上映時間:132分

 

ブッシュ政権下で8年間副大統領を務めたディック・チェイニーの半生を描いた作品。

史上最強かつ最凶の副大統領と呼ばれた彼を批判的に描いている。

「VICE」は副だけでなく、悪徳という意味も有り。

クリスチャン・ベールが役作りのために体重を大幅に増やして臨んだ。

だがクリスチャン・ベール出演作品を全く鑑賞してこなかった自分にとってなんの驚きもないのであった・・・

しかし登場人物はどれも本人そっくりであり、ボヘミアン・ラプソディー然りメイクの技術の進歩を感じますな。

 

ディック・チェイニーを狡猾な人物に育て上げたのがスティーヴ・カレル演じるドナルド・ラムズフェルド議員である。

イラク戦争を積極的に進言した人物でもあり、右派として悪名高い人物らしい。

理念なしに自分の利益優先で動く人物として描かれているが、実際のところは果たして?

ディックがダメな人生から徐々にのし上がっていくという点には感情移入できる点がある。しかしなぜあんなにできる奥さんと付き合うことができたのだろうか…

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE GUILTY(2018) ★★★☆☆

2019-04-05 21:04:35 | サスペンス

新宿武蔵野館にて鑑賞。

公開からだいぶ経つが、ミニシアター系ではまだ上映されていた。

 

武蔵野館は二度目。東口付近のビルの3階にある

 

監督:グスタフ・モーラー

脚本:グスタフ・モーラー&エミール・ニゴー・アルバートセン

製作総指揮:ヘンリック・ゼイン

音楽:カール・コルマン&キャスパー・ヘッセラゲール

製作:ノルディスク・フィルム・スプリング

配給:ファントム・フィルム

上映時間:85分

製作国:デンマーク

 

職場のパートのおじさんから薦められた作品。作品の存在自体はラジオ等で話題になっていたため知っていた。

デンマーク映画というのは初めてかもしれない。

本作は実験的な映画の一種であり、映画であるにもかかわらず主要な情報はほとんど音声となっており、観客の想像力を掻き立てる作品となっている。

例によって途中で寝た。。。

だが面白かった。本当にどうでもいいシーンで寝ただけだ。                

人間は思い込みで行動しているに過ぎない、ということを示唆した話といえる

正義感で一人先走った主人公、その結果痛い目を見るわけだが、まあ最終的に自分にとっても結果オーライにはなるわけだが、

ラジオドラマでいいじゃんというレビューを目にしたけど、「見えない相手」と対峙しているということを表現するためには主人公のみ映像として情報で入ってくるのがいい

ルールから外れて独自で行動し始める際にカーテン閉めるシーンが実にいい

まあ正義感でやっているというよりは電話相手の女性に恋しているだけなんだよな

勝手に男を悪者と思い込んだだけ。

「僕も君が好きだ」という台詞が示している。

哀れな男の話。

だから後ろめたくてカーテン閉めている

 

Wikipediaにはハリウッドでリメイクするとか書いてあるけど、原作を越えられるはずがない。パクリはやめなさい

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狼たちの午後(1975) ★★★☆☆

2019-04-01 23:31:49 | 伝記
狼たちの午後 [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ

午前10時の映画祭最終作品。TOHOシネマズ楽天地にて鑑賞。

監督:シドニー・ルメット

脚本:フランク・ピアソン

出演者:アル・パチーノ、ジョン・カザール

配給:ワーナー

上映時間:125分

 

実際に起こった事件を基に製作している。

銀行強盗を計画するも間抜けでことごとく失敗する犯人。

人質にも舐められストックホルム症候群のような状況に陥っていく。

その部分がコメディタッチとなっている。

 

アル・パチーノ演じるソニーの犯行の動機は特殊なもので、ゲイの恋人の性転換手術費用を得るためのものだった。

しかしその恋人からは愛想突かされ見放されていた。

 

犯行の動機には同情しなくもない気もするが…本作で目立つのは現場を取り巻く群衆たちだろう。群衆の愚かさを描いている。群衆が野次を飛ばし、犯人をヒーローに仕立て上げている。反権力がブームの時代だったから?

唯一、本作に緊張感を与えているのはジョン・カザール演じるサルの眼光の鋭さ。いつ人質を殺してもおかしくなさそうだが、最後まで何もすることはない。

 

ソニーは妻子がいるのになぜオカマに走ったのかも謎。女に愛想が尽きたか。。複雑な話だ。。

以上

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする