Amazonにてレンタルして、はにわ会のメンバーらと鑑賞。
監督・脚本:黒沢清
製作:加藤博之
出演:役所広司、萩原聖人
音楽:ゲイリー芦屋
撮影:喜久村徳章
製作会社:大映
配給:松竹
上映時間:111分
娼婦が惨殺される事件が発生。
…また娼婦が殺される映画かよ!!「いつかこういう目に遭うんだよな」って。
接点のない人物たちがX字型に被害者の首元を切り裂くという同じ手口の事件が相次いで発生。
この時点で、ファンタジーものであるということは確定。
役所広司、若い頃から役所広司でしかない。カンヌで賞撮った記念に本作観てるわけですが。
そして犯人役の萩原聖人。若い頃はこんな顔してたんすね。今の雀士の萩原さんとは大違いです。
まるで認知症患者か?いや、それよりもひどい、とにかく「あんた誰?」しか聞いてこないという役柄。
萩原演じる間宮の催眠にかかると潜在的に恨みを募らせてる人物に殺人を謀るというもの。
間宮は相手の記憶や心を読むことができる。
役所演じる高部が間宮にブチ切れるシーンで、思わず爆笑してしまった。
認知症患者に本気でキレてる対応の下手な職員を垣間見たようで。
俺、劇場にホラー観に行ったら爆笑して追い出されるのかもしれんな。
後半になるにつれ、急激にオカルト臭が増す。ただ、精神病院送られたのに結局簡単に接見してるわ、ライター持ち込んでるわ、皆緩すぎるやろ。
高部が精神病の奥さんを重みに感じていることを吐露するところとか、人間の嫌なところを増幅させる犯人とそれに乗っかる映画だが、奥さんはちゃんと沖縄について調べてたせいで肉を焼く時間がなかっただけ。
舞台が江東区潮見であるというのも、私にとっては馴染みがあるのでそそられた。
タイトルの「キュア」は、考えたら「ポア」みたいなもんですね。
本当の意味では「キュア」されてないと思いました。
以上