喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

大統領の陰謀(1976) ★★★★☆

2018-06-19 20:49:25 | 伝記
大統領の陰謀 [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

監督:アラン・J・パクラ

脚本:ウィリアム・ゴールドマン

原作:カール・バーンスタイン

   ボブ・ウッドワード(ワシントンポスト記者)

主演:ダスティン・ホフマン&ロバート・レッドフォード

音楽:デヴィッド・シャイア

配給:ワーナー・ブラザーズ

製作国:アメリカ

上映時間:138分

 

言わずと知れたウォーターゲート事件を描いた有名な作品。

原題は 『AII the President's Men』 でマザーグースの一節 “All the king's men“をもじったものである。要するに権力欲に囚われた王様のことである。

ウォーターゲート事件は当時リアルタイムで映画を観ていた人なら当然の如く知っているであろうが、もう私くらいの世代になると意外と知らないかも。

要するに選挙戦で勝つために、共和党が民主党の候補の事務所に盗聴器を仕掛けたという事件。それがニクソン大統領辞任のきっかけとなるわけだ。

辞任のきっかけにしてはせこい事件のような気もするが・・・

この映画の内容はその事件を暴いた記者二人のおはなし。地道な途方もない努力の賜物でしたというはなし。内容はかなり地味である。

ロバート・レッドフォードがとにかくかっこいい。もうなに演じてもかっこいい、この男は。

映画の終わり方としてはかなりあっけなくて、人が演じるドラマとしてはニクソン大統領二期目当選の箇所までしか描かれない。町山智浩氏によると当時はこういう終わり方が流行ったのだとか。アメリカンニューシネマ的な気もする。

まあ、結末は周知の事実だからあえて描く必要はなかったのかもしれない。

そして悲壮感に打ちひしがれ、全否定されてもやり続ければ結果は出るという暗示でもあるのか・・・?

ディープ・スロートの正体が近年ようやく判明したのも興味深い。

 

以上

 

コメント
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