喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

枯れ葉 (2023) ★★★★★

2024-01-31 16:42:25 | ラブストーリー

シネマイクスピアリにて字幕版を鑑賞。

監督・脚本:アキ・カウリスマキ

製作:アキ・カウリスマキ、ミーシャ・ヤーリ、マーク・ルオフ、

   ラインハルト・ブルンディヒ

出演:アルマ・ポウスティ、ユッシ・バネタン

音楽:マウステテュトット

上映時間:81分

製作国:フィンランド、ドイツ

配給:ユーロスペース

 

フィンランドの首都ヘルシンキが舞台。

廃棄処理品を貧乏人に恵んでやる描写は『百円の恋』を彷彿とさせる。

まあ、それで腹痛起こしたりしても責任取れませんからね(

 

カラオケバーにて偶然出会った独身同士の冴えない男女が、惹かれ合う話。

男は仕事中にも酒を飲んでいるようなアル中の男。

女から電話番号を聞き出すも、紙を紛失。最終的には待ち合わせ直前に電車に撥ねられるなど、すれ違いが続けて起こり

なかなか2人の距離は縮まらないが、最終的にハッピーエンドで終わる。

 

男は女から酒をやめるよう説教されるとキレて帰るが、思い直してキッパリ断酒するのである。

 

中年になってもこんなほっこりした恋があるといいですね。

作品は日本の歌謡曲も含め、様々な時代の音楽に彩られている。

現代の2人組のデュオも出演。

 

また、ウクライナとロシアの戦争のニュースもたびたびラジオに流れ、これが今作られた映画であることを観客に認識させる。

こんなひどい時代に、せめてもの愛を。。

スナックでなくて、カラオケバーなるものがあれば出会いを期待して私も行ってみたいですねw

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DUNE/デューン 砂の惑星 (2021) ★★☆☆☆

2024-01-14 13:36:58 | SF

新年1発目の映画鑑賞は、AMAZONプライムにて、DUNEを字幕版で!

なぜなら、新作が再来月に日本で公開されるからですよ。

 

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

脚本:エリック・ロス、ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ

原作:フランク・ハーバート

製作:メアリー・ペアレント、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ケイル・ボイター、

   ジョー・カラッチョロ・ジュニア

製作総指揮:トーマス・タル、リチャード・P・ルビンスタイン

出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ゼンデイヤ

音楽:ハンス・ジマー

製作会社:ワーナー・ブラザーズ、レジェンダリー・ピクチャーズ

配給:ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ

上映時間:155分

製作国:アメリカ

 

二部作のうちの前半。映像化は何度も試みられている作品。

原作は1965年であり、「砂の惑星」がタトゥイーンを彷彿とさせるし、

スターウォーズに影響を与えたことは想像に難くない。

映像美はあるけど話が冗長すぎて退屈な映画。

皇帝が君臨していて、かつ領主を主人公一族とハゲマッチョ一族が争う構図だが、皇帝はいつまで経っても出てこない。

本当に『キングダム』みたいな感じか。

世界観や設定も初見なのでなんで魔術使えるのかも分らんし、そこらへんも含めてスターウォーズがDUNEを踏襲したとしか思えない。

ところで、アマプラで観るとエンドクレジットで右下の「NEXT UP」が邪魔すぎる。いい加減にしろ!

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NO 選挙,NO LIFE (2023) ★★★☆☆

2024-01-07 22:35:18 | ドキュメンタリー

2023年に観た最後の映画である。

京成ローザにて鑑賞。

 

監督:前田亜紀

プロデューサー:大島新

音楽:The Bassons

製作:ネツゲン

配給:ナカチカピクチャーズ

上映時間:109分

出演:畠山理仁

『香川1区』の監督とプロデューサー入れ替え。

音楽までダースレイダーが担当w

 

選挙では泡沫候補はほとんど報道されることはない。

これは候補者を平等に扱う原則に反する。

原則に真面目に乗っ取って活動しているのが畠山氏。

 

私は、映画鑑賞前から畠山氏を知っていた。

なぜなら、私も選挙大好き人間、泡沫候補大好き人間だからである。

それは、このブログにも一度取り上げたことだが、いのたかしの影響が大きい。

いのたかしは、畠山氏に取材された経験はなさそうだが、江東区から出馬している候補(厳密には泡沫というのには失礼な方)

何度も何度もめげずに立候補しているので、次第に惹かれていったのである。

私はニコ生で企画されていた都知事選泡沫候補と見届ける開票速報みたいな番組で、畠山氏を知る。

なるほど、これで食っている人がいるんだなと思っていたが、現実、食ってはいけない。

特に、本作で焦点が当てられていた中川智晴氏なんか泡沫もいいとこだ。

私も名前だけしか知らなかったが、実は「劣等生でも頑張ればできるようになる」と伝えたいメッセージがあって選挙に出ていることが分かる。

途中でギターまで弾いてるし、普通にストリートミュージシャンやればいいんじゃて気もしたが…

維新政党の人も、右翼っぽいから怖い人かと思いきや話し方は穏やかな人だ。

 

この映画を面白くしているのは、『センキョナンデス』と同様(畠山氏はちゃっかり『センキョナンデス』のシャツを着て宣伝もしている!)例の銃撃事件なのだが、(冒頭に安倍元総理の応援演説のシーンがあり、それを予感させる)朝日健太郎氏が言葉を喉に詰まらせる光景など、印象深いシーンもあった。

結末:

下地さんの全然勝算もこの先見えないのに結果を重く受け止めながらも歩みを止めない姿勢、諦めかけていた畠山氏にエネルギーを与え、記者としての活動を継続させるのだった。

私も、いのたかしからエネルギーを貰ってまだまだ人生頑張れてるから、その光景を重ね合わせた。

 

畠山氏の原動力は、選挙に関心持ってほしいから、民主主義で世の中良くしたいという気持ちがあるように思う。

だから投票率の上昇を願った。自分も泡沫記者になりながら。

畠山氏の著作、どれか一冊買おう。

Wikipedia読む限りは、畠山氏が選挙に興味を持っていく過程の方が映像化したら面白そうではある。

 

以上

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2023年ベスト映画

2024-01-02 12:25:11 | その他
あけましておめでとうございます。
地震でそう言いにくい状況ですが…

2023年のベスト3発表致します!(順不同)

・フェイブルマンズ

スピルバーグの自伝的映画

・春画先生

こんな純愛あったらいいなと思わせてくれる
朝ドラ女優のポロリもあったのでw

・首

歴史モノ苦手だった自分を歴史好きに開化させてくれそうな作品
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