喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

ゴジラ対ヘドラ(1971) ★★☆☆☆

2018-01-28 19:47:59 | 特撮
ゴジラ対ヘドラ [DVD]
クリエーター情報なし
東宝

TOHOシネマズ日劇で鑑賞。 日劇ラストショウ2日目の作品でした。

監督 坂野義光

音楽 真鍋理一郎

出演 山内明、川瀬裕之

85分。

 

町山智浩生涯ベストの作品であり映画塾で紹介されたこともあり、以前から気になっていた作品ではありましたが、日劇ラストショウ2日目のラインナップに組み込まれたということでこれを機に鑑賞。

恥ずかしながら日劇2には来たことがなく。。

チケットの発券の仕方すら分からず、勝手にフロアまで入ってしまい係員に注意される始末。

周りではおじさんたちが日劇の窓から見える景色とかまで撮ってましたね。

けど日劇外のロビーから見える景色撮っても、ロビー自体はなくならないから意味ないのでは?

 

開場。フロアに入ると本作のネガを貰うことができます。

おじさんたちは貰うとすぐに透かしてネガを確認。

 

本作は恐らくゴジラになんの思い入れもない未鑑賞の私にとって退屈なものになるであろうことが予想されたため、退屈しのぎのためにもコーラ(Sサイズ)を購入。

観客の9割5分がおっさんです。

上映前に拍手。

日劇の歴史を振り返る映像が流れる。

始まる。フィルム上映のためノイズが入るのが新鮮。

印象的な凄い歌詞の主題歌。

しかも何度も流れる。

子役の「ゴジラー」「パパー」の棒読み感が笑える。

ゴジラが平然と現れる。わざわざ車で近くまで寄るな!

ヘドラも博士1人に任せっきり。

こういう突っ込みは御法度。

後半は本当にだれるが、ゴジラ飛ぶシーン早く来ないかと我慢。

ヘドラに触れると骨になるシーンは子供にとっては恐怖。

しかもそのあとのシーンでは骨になる描写はなく、そこだけなのもなぜか。

特に拍手とかは起こらず。後ろ向きで飛ぶてのが間抜けだ。

上映終了時にも拍手が。エンドロールがないためあっさりと終わるのが新鮮。

みんな懐かしいと言ってました。

 

 

コメント (2)
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ジオストーム(2017) ★★☆☆☆

2018-01-28 11:06:25 | ミステリー

TOHOシネマズららぽーと船橋で鑑賞。

南船橋駅側からららぽーとに入ると、映画館まで遠すぎるという罠。

監督はディーン・デブリン。
主演はジェラルド・バトラー。
出演者に大統領役でアンディ・ガルシア、弟役にジム・スタージェス。

109分。



MX4Dを体験したいがために行く。
4DXは2回ほど経験済み。
新宿にもあるが、ジオストームは午前中のみであったため早起きできずに諦めた。

結論。私は4DX派である。
MX4Dの方が演出は抑えられていて、丁寧な演出だが、
もっと水しぶき浴びたかったりアトラクション感求めるなら4DXだ。

まず、映画が始まる前の導入部分の映像からしてその性格の違いが出ている。
4DXでは道路を滑走してそのまま劇場に突入するという映像だが、MX4Dはロゴが出て一瞬だ。

ただし4DXではこんなところでいちいち揺れるのかよ、てほど揺れるし、後ろからの突起が痛い。
座席からも何度もずり落とされ、座り直しを余儀なくされる。

しかしMX4Dでは飲食の持ち込みも可能なほど揺れは抑えられている。
どちらを選ぶかは君次第だ。

肝心の映画の内容だが、とてもつまらない。
よくあるザ・アメリカ映画。
アルマゲドンと似たようなもの。アメリカ人が世界を救うのです。
気象をコントロールできる衛星、という段階で凄いが。
途中から犯人を探し出すミステリー要素が強くなる。
結局、観客が期待していたジオストーム自体は起きない。

主演のジェラルド・バトラーについて調べたら、弁護士から俳優に転職したという異例の経歴に驚いた。その後活躍してるしよほど頭が良い人なのだろう。

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グレムリン2 新・種・誕・生(1990) ★★★☆☆

2018-01-22 23:22:26 | パニック
グレムリン2-新・種・誕・生- 特別版 [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

グレムリンの続編。

監督は前作同様ジョー・ダンテ

脚本 チャーリー・ハース

製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ

配給 ワーナーブラザーズ

主演も前作同様ザック・ギャガリン、ファービー・ケイツ。

他にクリストファー・リーが博士役で出演している。

 

前作から時が流れて、ザック・ギャガリン演じるビリー・ペルツァーは不動産会社の若手社員となっている。妻も同じ会社のエレベーター・ガールとして勤めている。前作と同様、モグアイに水がかかって暴走してしまうストーリー。

金銭第一主義のダニエル・クランプが経営する会社の近未来型のオフィスは、今の時代から見るととても古臭い。高速回転する回転ドアには笑った。

ダニエル・クランプというのはどう考えてもドナルド・トランプがモデルだろう。バック・トゥ・ザ・フューチャーといい、スピルバーグはよほどトランプを嫌っている。

しかしいい意味で実に下らない映画。前作が下らない映画と批判した映画評論家が登場するシーンもあったりメタ的な要素が強い。

私は前作は面白かったと思う。

前作におけるグレムリンが増殖し続ける恐怖の要素を完全に取り除き、お笑いに舵を切っているところが清々しい。

最初に出てくるモグアイの造形からもはや馬鹿馬鹿しい映画であることは明らか。

あまりにもモグアイが気持ち悪すぎて、ギズモの可愛さが際立つ。

 

会社の役員が悪い人間として強調されていたのにもかかわらず、後編ではモグアイによる役員に対する復讐といった側面が弱く感じられる。社長は終始冷静である。部長に迫るオカマモグアイが本作の馬鹿馬鹿しさの真骨頂だ。

個人的にはクリストファー・リーが出てきて嬉しい。マッド・サイエンティストとして登場するが、悪役としての要素はこちらも薄い印象。

映画紹介番組の解説を行うドラキュラの恰好をしたロバート・プロスキー演じるグランパ・フレッドが哀愁漂っていて良い。

挙句の果てにはハルク・ホーガンまで登場。

 

ありきたりな2映画と異なり意表を突いてくる点で映画ファンからの評価は高いそうだが、肝心の興行成績は散々な物だったらしい。確かにわざわざ金払って観たい映画ではないwジョー・ダンテを称えたい。

 

 

 

 

 

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君の名は(2016) ★★★☆☆

2018-01-15 01:55:12 | アニメ
「君の名は。」DVDスタンダード・エディション
クリエーター情報なし
東宝



テレビ朝日で年始に放送されたものを鑑賞。

監督:新海誠
プロデューサー:川村元気
主演:神木隆之介、上白石萌音(声の出演)

もう1年半前の作品になるんですね。新海誠作品は初めて鑑賞します。

予告編から魂が入れ替わってしまう作品であることは分かるのだが、さらにそこに時空を飛び越えるという要素が入ってくる。また、東日本大震災を彷彿とさせる災害ものの要素まで加わる。完全にSFチックな作品だ。SFの要素がすべてつぎ込まれている。

神木隆之介演じる瀧と上白石萌音演じる三葉は、同じ時系列の世界で生きていないために交わることがない。
この設定は私にとっては斬新で面白い。

映像もとてもリアルで美しいし入れ替わった直後の演出も面白い。しかし思春期の高校生なんだからもっとエロい描写があるのかと思いきやなかった。

瀧はクラスメイトと比べてもイケメンであると思うのだが、もてない設定なのはなぜなのか。
ウエイターやってるくらいなんだからもててもおかしくないのに。
驚愕するのは、数年経過して就活の場面。
内定がとれていない所だ。彼なら内定を取れていてもおかしくないはずだ。恐らくある程度エリートなのだろう。
しかし内定8社の眼鏡の友人。流石に現実で内定を8社も取っている奴など見たことがない。
内定0社に等しい私からしてみればこのシーンで瀧に共感することができた。

最後、すれ違わなかったはずの2人はすれ違うことになる。
高校に避難すれば助かるという設定も少し笑えるが。

東日本大震災後ならではの作品であるといえる。
私は本作品にも登場する総武線沿線に住んでいるがゆえに災害の被害は受けなかったため、東日本大震災をリアルに感じ取ることができない。
本作品は東京に住む者と震災を東北で経験し被災した者とのギャップを埋めようとする作品である。
恋愛要素とかは実はどうでもいいのである。別に男同士でもよかったはず。架空の街でなくてもよかった。そこはあえてぼかしたのか。

セカイ系最高峰の作品といえる。しかし最初は引き込まれるものがあったけど段々なぜか冷めていってしまう。所詮セカイ系だから?あくまでファンタジーに徹している。
瀧も入れ替わったからといって外見も中身もほぼ変化していないようにも思える。
内定とれてないし。
ただのラブロマンスの枠は越えていないか?
ただ、誰しもが想像したであろう震災のときこうだったら、というのを見事にアニメーションに昇華してみせた作品である!

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アニー・ホール(1977) ★★★★☆

2018-01-11 16:18:01 | ドラマ
アニー・ホール [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



楽天地シネマズ錦糸町で鑑賞。

観客は20人弱、私が最年少かと思われる。

 

監督ウディ・アレン

主演 ウディ・アレン、ダイアン・キートン

助演 ポール・サイモン、キャロル・ケインetc

脚本 ウディ・アレン マーシャル・ブリックマン

撮影 ゴードン・ウィリス

上映時間93分。

ウディ・アレン作品を観るのは『スターダスト・メモリー』以来。

1977年のアカデミー賞を数多く受賞。スターウォーズ公開の年である。

 

今となっては当たり前のような演出上の技法がてんこ盛り。それも恐らく受賞理由の一つなのであろう。

ウディ・アレンが演じるのは漫談家のアルビー・シンガーである。

アルビーが過去に付き合っていたダイアン・キートン演じるアニー・ホールとの恋愛のいきさつの物語。

ロマンスコメディ作品で所々に皮肉が込められている。ウディ・アレンの自伝的要素もあるのかと推察する。ちなみにダイアン・キートンとは実際に付き合っていたとか。

難解な『スターダスト・メモリー』とは異なり単純明快なストーリーで所々笑えるシーンも多くて面白かったが、上映93分という短さとは裏腹に兎に角死ぬほど台詞が多い。というのもウディ・アレンが漫談調子で常に観客に語りかけてくるように話しているからである。そういう意味では疲れる作品だ。

印象に残ったシーンだけ列挙していく。

・クリストファー・ウォーケン演じるアニーの兄がアルビーに自殺願望を告げるシーン。私も酔った際に突如知り合いに自殺願望を告げた時があるので、困り果てたアルビーの表情を見て申し訳なく思う笑

ある小説家の人が言ってたが、自殺願望の手紙を送ってくる読者が結構いるらしい。芸術家なら理解してくれる、と勝手に思って送ってくるのだろう。とんだ迷惑な話である。そんなよくある話にウディ・アレンは皮肉を入れているのだ。しかしアルビーは死に取りつかれているという設定であるのだが。

・アルビーが出先で情事を行おうとせがむシーン

詳細は覚えてないけど、理屈さえつければどんな非常識なことでも正当化してしまおうとするアルビーに感嘆する。

 

印象に残ったのはこれくらいだった。

まだ2週間、劇場によっては公開しているのでお薦めです!!

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