喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

理由なき反抗 (1955) ★★★★☆

2022-06-05 08:40:58 | 青春

TOHOシネマズ錦糸町にて鑑賞。

監督:ニコラス・レイ

脚本:スチュワート・スターン、アーヴィング・シュルマン

製作:デヴィッド・ワイスバート

出演:ジェームズ・ディーン、ナタリー・ウッド、サル・ミネオ

音楽:レナード・ローゼンマン

配給:ワーナー・ブラザーズ

上映時間:111分

 

インテリ左翼であるニコラス・レイ監督作。

ジェームズ・ディーン演じるジムは、引っ越してきたはぐれもの。

同じくはぐれもののサル・ミネオ演じるプレイトウがジムにつきまとい、味方する。

不良グループに目を付けられるジム。

 

プレイトウ嫌いだわー(笑)

こういう、転校生とかにいの一番に近寄ってくる奴は胡散臭いからなー。

だが、ジムは優しいので、拒否することなく接する。

 

ジムは別に気性が荒くて問題行動を起こしているわけではなく、巻き込まれているだけ。牛の鳴き声出すところとか、最高。爆笑問題の太田がジェームズ・ディーンに憧れているが、このへんちょっと太田っぽい。

 

チキンレースを引き受けてしまったゆえにまた立場が危うくなるジム。

だが、これ学生あるあるなのだ。

逃げようとせず、落とし前をつけようとするジムは偉い。

ていうか崖から落ちたバズを誰も助けようとしないのひどすぎやろw

 

プレイトウが最終的に狂って大事を起こし、ジムの顛末は語られない。

家族に変化が起き、もう引っ越さずに罪を背負って生きることになるのだろう。

ナタリー・ウッド演じるジュディの「いざという時に逃げない男の人が好き」という台詞。

わたくし、いざという時に逃げましたね~~

もちろん逃げなかったこともある。

が、たまには逃げたっていいじゃん♪

いざという時、毎回立ち向かうのもしんどいんじゃあ。

けどやはりいざという時耐えないと女からもてませんね。

 

以上でした。

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スタンド・バイ・ミー (1986) ★★★★☆

2022-02-05 20:15:50 | 青春

言わずと知れた名作。

TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞

 

監督:ロブ・ライナー

脚本:ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン

原作:スティーヴン・キング

製作:ブルース・A・エヴァンス

ナレーター:リチャード・ドレイファス

出演:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、キーファー・サザーランド

音楽:ジャック・ニッチェ

主題歌:ベン・E・キング

配給:コロンビア・ピクチャーズ

上映時間:89分

 

土曜かつ、本作が何度も地上波で放送されていることもあり、若いカップルが大勢来てましたな。糞が。

意外と男の友情ものって女子に人気あるみたいですね。

 

本当に主人公の母親以外、まったく女性が出てこない作品。

死体を探し当てて街で表彰されたいというわけのわからん動機の少年たちの物語。

線路伝いに歩いていて汽車に轢かれそうになるとか、お約束すぎて草。

 

山でヒルに吸われるシーン、私も山でへその下をヒルに吸われたことあるから、あの恐怖はよく分かる。けどアメリカにはあんなにでかいヒルがいるとはたまげたなあ。

少年達、内面曝け出してよく泣くな。進学を控えているてこともあるのかもしれんが、情緒不安定すぎやしないかと心配になる。

クリスを演じているのがリバー・フェニックスだったとは気づかなかった。

 

不良グループのやっている遊びがろくでもなさすぎて草

けどこういう不良の方が分別ありそうだから人殺したりは意外とせんのやろな

Wikipedia読むと、原作だとゴーディ以外の少年が全員悲惨な死に方しているのはなぜに!?

原作

テディ:飲酒運転で死亡 → 刑務所出所からの臨時雇い

クリス: 法学部生の頃に刺殺される → 弁護士になってから刺殺される

バーン: アパートの火事で死亡 → 材木所で働き4人の子持ちに

 

テディの設定が、結構リアルな気がする。今の俺かな?

クリスを殺した犯人はてっきりエースなのかと思ったが、そこまで根に持ってなかったか。

バーンは完全に勝ち組になってんな。字幕だと材木所じゃなくて製鉄所だったが、日本だと材木所より製鉄所の方がイメージしやすかったからか

 

流石に原作の死に方を変更したのは頷ける。というか完全に呪われた4人やん。

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アメリカン・グラフィティ (1973) ★★★☆☆

2020-04-22 13:40:13 | 青春

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

監督:ジョージ・ルーカス

脚本:ジョージ・ルーカス、グロリア・カッツ、ウィラード・ハイク

製作:フランシス・フォード・コッポラ、ゲイリー・カーツ

出演:リチャード・ドレイファス、ロン・ハワード、ポール・ル・マット、チャールズ・マーティン・スミス、シンディ・ウィリアムズ、ハリソン・フォードetc

配給:ユニバーサル

上映時間:110分

 

ジョージ・ルーカスが監督したSFでない作品て本作くらいなのではなかろうか。

最後、字幕で各人物のその後が示されるからてっきり実話なのかと勘違いしたが、そうではない。

チャールズ・マーティン・スミスがとても良い。

本当は下戸なのに吐きまくってるシーンで思わず笑った。

 

「競争は嫌いだから」と言って街から出ることを思い悩む主人公も良かった。競争から逃げてはいけないんじゃ~

以上

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台風クラブ(1985) ★★★★★

2018-05-24 21:22:51 | 青春

 

台風クラブ [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン エンタテインメント

itunesで購入したものを鑑賞。

最後の乱痴気騒ぎのシーン観たさだけに購入し、通しでは長らく観ないでいたままであったが、とうとう先日通しで観ることにした。TSUTAYAだとVHSしかなかったから。

監督:相米慎二

脚本:加藤祐司

出演者:三上祐一、工藤夕貴

音楽:三枝成彰

配給:東宝

高校受験を控える思春期真っ盛りの田舎の中学生たちの心の葛藤を描いた作品である。台風による暴風雨により学校に取り残されてしまった登場人物たちは、大人のいない校舎の空間で感情を爆発させ、自らの葛藤を昇華させていくのである。

『セーラー服と機関銃』と同じ監督だと知って納得である。ヤクザに慕われる女子高校生というのもあり得ないが、台風で校舎に施錠して閉じ込められてしまい校舎から出られなくなった中学生という設定もあり得ない。しかしそんな無理な設定が霞むほどインパクトのあるシーンの連続である。こんにちは、おはよう、いってきますしか発せない不器用すぎる男。誇張しすぎだと思うが、素直にものを伝えられず女の子にちょっかいできない奴はどこにでもいたよねい。

本作にはメインの中学生の親たちは登場せず、大人の登場人物は担任教師くらいである。熱血漢だがダメ男である。憎めないいいキャラ。工藤夕貴演じる高見理恵はいかにもいそうな発情期の援助交際していそうなキャラだ。しかしその彼氏の三上恭一みたいな奴は果たしているのだろうか。最後に自殺未遂をするが、オチがまさかの『犬神家の一族』で笑った。

 

 

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トレインスポッティング(1996) ★★★★★

2018-04-22 14:44:07 | 青春
トレインスポッティング [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

AMAZONプライムにて鑑賞。

劇場公開当時、一世を風靡した問題作であると同時に、ユアン・マクレガーの出世作である。

監督:ダニー・ボイル

脚本:ジョン・ホッジ

原作:アーヴィン・ウェルシュ

出演:ユアン・マクレガー、ロバート・カーライル、ジョニー・リー・ミラー、ユエン・ブレムナー

上映時間94分、イギリス製作

 

スコットランドの下級層のヘロインに溺れた生活をしているしょーもない若者4人組のおはなし。ロバート・カーライル演じるベグビーだけどう見てもおっさんだが笑

ユアン・マクレガー演じるマーク・レントンは不良集団の中では至って真面目な方で、中盤から悪い仲間を断ち切ろうと試みるもヘロインに負けてこん睡状態に陥り、社会人になれたかと思いきやベグビーが居候にやってきて逆戻りしてしまうが、最後は己の性格の悪さを表して1人抜け出していく。

非常にマークに感情移入できます。なぜなら私も中学生時代は周りに流されるタイプの人間だったからです。何度、警察沙汰に巻き込まれたことか。やはり集団の長はベグビーみたいな奴で、なかなかこれを振り切るのは難しい。俺も金を持ち逃げして一泡吹かせてやりゃよかったぜ笑

最も印象的なシーンはやはり天井を死んだ赤ん坊が這い蹲ってくるシーンw ユアンの演技最高w 赤ん坊が死んだことに気付くときも皆後悔してるあたり全然悪い奴らではないよな。

しかしユアン・マクレガーはこの後にオビ=ワン・ケノービを演じるとはなw

 

 

コメント (2)
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