喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

ロッキー(1976) ★★★★☆

2018-03-27 14:21:43 | ドラマ
ロッキー(特別編) [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 Amazonプライムにて鑑賞。

以前タマフル映画祭で『クリード』を観た際に会場内にロッキーシリーズを観ていないという人はほんの僅かしかおらず恥ずかしい思いをしたため早急にみなければ!という思いで視聴しました。

監督 ジョン・G・アヴィルドセン

脚本 シルヴェスター・スタローン

主演 シルヴェスター・スタローン、ゴッド・ファーザーシリーズのタリア・シャイア

音楽 ビル・コンティ

配給 ユナイテッド

上映時間 119分

言わずと知れたスタローンの出世作です。アカデミー賞受賞作品。

街の高金利金貸しで生計を立てる、30近くなっても芽が出ないゴロツキ同然の生活を送るボクサーのロッキー・バルボアが主人公。

唯一の生きがいは、知り合いのポーリーの妹のエイドリアンに会いにペットショップまで足を運ぶことであった。

そんな彼だが千載一遇のチャンスが舞い降りる。ボクシング世界チャンピォンのアポロ・クリードの対戦相手が負傷し、アポロは芽の出ない三流ボクサーに挑戦権を与えることで、アメリカン・ドリームを体現しようと立案し、ロッキーが選ばれたのだ。フリースタイルダンジョンみたいなもんだな。

果たしてロッキーの運命やいかに…

ロッキーとエイドリアンの恋愛パートがとても良かったです。ここまで内気な女性が出てくる映画というのは観たことがなかったかも。最近はすぐ「根暗」て言葉が使われるけど「内気」に言い換えたほうがいい。内気なエイドリアンに猛烈にアタックするロッキーが好きです。

あとロッキーが街にたむろする不良女子に「娼婦になっちまうぞ」と説教するシーンも『タクシードライバー』を彷彿とさせますね。お前は説教する立場なのかと。ちなみに『タクシードライバー』は同じ年のアカデミー賞を争ってますね。アメリカンニューシネマが最後の輝きを放った時代に、同じような作品同士がぶつかっていたんですねい。

しかしロッキー、アポロと渡り合えるほどの素質があったんですねえ。正直スポ根の部分には共感ができないのですが、やさぐれた男が人間関係を再構築していく様子には涙せずにいられません。

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リメンバー・ミー(2017) ★★★★★

2018-03-18 21:15:43 | ピクサー

大阪の109シネマズなんばエキスポシティのシアター11にて字幕版を鑑賞。

現代COCO(ココ)。
監督は『トイ・ストーリー3』のリー・アンクラッチ。
脚本は共同監督も勤めるエイドリアン・モリーナ。
製作総指揮はもちろんジョン・ラセター。
音楽はマイケル・ジアッチーノ。
上映時間109分、同時上映にアナと雪の女王の短編。

アナ雪の感想は割愛致します。

大阪旅行中に映画を観るとは。
目的は本作を観ることではありませんでした。

大阪なんばエキスポシティのスクリーン11は日本で最大の大きさを誇るというではありませんか。私が今まで東京で体験した中で最も大きなスクリーンは恐らく二階席も備える丸の内ピカデリーシアター1のスクリーン(15.30×6.40m)。
エキスポシティはなんと、26×18m!これは間違いなくやべええええ。

のはずだった。

いざ映画が始まってみると、おい!!スクリーンの下部が全部黒で埋まってるじゃねえか!
これじゃ東京のIMAXと変わんねえだろ!!

いや、でもこれはまだ同時上映のアナ雪の短編だから。本編が始まれば画面が大きくなるはず。

アナ雪短編も20分以上あって結構長い模様。再びIMAXの広告。どんだけ推すんだよ。

そしてシンデレラ城のロゴが映り…おいいいいいい!!画面下黒いままだあああ!!

ピクサー作品は最初から対応していないということでしょうか??
そんなの知らなかったんだけど。。
なんのためにわざわざ大阪まで来たんだか全然分からない。
「国王」こと『ブラックパンサー』にしておけばよかった。。

楽しめたのは音響くらいか?
いらいらしつつも鑑賞。本編の内容自体はとても良かった。

まずCGではなく紙芝居仕掛けのアニメーションで物語のあらすじが主人公の口から語られる。祖父の祖父が音楽のために家族を捨て家を出て行ったゆえに、家族内で音楽は厳禁であるということ。

主人公はメキシコに住む12歳の少年ミゲル。曾祖母まで含む大家族で暮らしている。

曾祖母の名前が原題にもなっているココである。ココの父が出て行った人。
ココは曾祖母というくらいですから後期高齢者もいいとこで、90歳くらいか?
移動は常に家族に車椅子で移動させてもらう。認知症が進行していて家族ですら認識できない。肌の老い具合が非常にリアルで実写のよう。

ミゲルは音楽が禁止されている家系で育つゆえに家族に見つからないように密かにギターを練習しているのですが、案の定ばれる。
何度もばれて、とうとう祖母にギターを破壊されてしまう。
可哀想すぎる。ここまで反対されても貫き通すメンタルがまず凄すぎます。
私だったら何度か反対されればもう諦めそうなもんです(;^_^A

さすがに悲しくて家出したミゲル。
メキシコの伝統行事である死者の日を境になんとミゲルは死者の国へとすり抜けてしまいます。
そこで自分の祖先たちと出会い…

一番可哀想なのは尊敬していたデラクルスに裏切られるシーンね。
12歳の少年にここまでの仕打ちとは…自殺してもおかしくない。

話自体は死者がもし生きていたらという完全にファンタジーものだけど、
これは暗に高齢化が進む国々への認知症対策の筋書として読むこともできるのでは?
認知症の人はファンタジーの世界を生きていますから。
というか認知症患者の曾祖母が原題になっているくらいですし。
特に世界一の超高齢社会となった日本ではもっとヒットしてもいいと思う。
最近のピクサー作品ではピカ一の作品ですた。

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グレイテスト・ショーマン(2017) ★★☆☆☆

2018-03-09 23:47:16 | ミュージカル

楽天地シネマズ錦糸町にて鑑賞。

監督 マイケル・グレイシー

主演 ヒュー・ジャックマン

講習先の方と友人がお薦めしていたから面白いんだろうなと思い、3月までが期限の楽天地の無料券を使って観てみたが、結論から言うとつまらなかった。

障害者やマイノリティを集めてサーカスを披露するという実話を元にした話であるそうだが。

楽天地の小さなスクリーンのせいか?と思ったが、脚本からして面白くない。

というよりオープニングからつまらない臭がぷんぷんしてたね。

話題となっている作品が面白いとは限らない、ほんとレビューとか一切気にせずに映画を観る時は己の感覚で選ばないとだめ。(他人のせいにしようとする最低な奴)

けど歌のレベルは高いらしい。もう中盤で寝てしまったし笑

キャラクターをもっと深堀りしてくれないと感情移入できないねえ。

これに高評価をした週刊文春のレビューは全く参考にならず。キネマ旬報は辛口だったが。

あと結合双生児の兄弟て出てきたっけ?

 

正直、障害者を出し物にするってあらすじ聞いたからもっとえげつないものなのかと期待してたんだけど違うしな。今の時代に観るから抵抗感あまりないてのもあるかも。

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七人の侍(1954) ★★★★☆

2018-03-08 10:55:30 | アクション

BSプレミアムで録画したものを鑑賞。

 

七人の侍 [DVD]
クリエーター情報なし
東宝

監督:黒澤明

脚本:黒澤明・橋本忍・小国英雄

音楽:早坂文雄

主演:三船敏郎・志村喬

製作・配給:東宝

 

 

恥ずかしながら日本人であるのにも関わらず今日まで黒澤明作品を一度も観たことがないという体たらくでございました汗

3時間27分の超大作。私にとっては『天国の門』以来の長さです。

最近は同年公開の『ゴジラ』もそうですが白黒時代の作品のデジタル・リマスターが行われているためか劇場公開の機会が多かったのですが、3時間半劇場で鑑賞する自信がなく、家でちょびちょび観ました。他の黒澤作品は劇場で観るから許せ。

物語は村人に依頼されて七人の侍が野武士を討伐するというシンプルなもの。

七人の侍一人ひとりのキャラがとても際立っております。

三船敏郎演じる菊千代は乱暴できちがいみたいにずっと笑っていてよく喋る、スターウォーズでいえばC-3POみたいなキャラといえる。

スターウォーズといえばルーカスがオビワン役を三船敏郎に依頼したという逸話がありますが本当なのでしょうか?

本作を観る限りでは、志村喬の方がオビワンぽいのですが。。

 

本作は人物の台詞がとても聞きづらいことで有名で、私は途中から諦めて字幕付きで鑑賞致しました。便利ですねえ。やはりテレビで観て良かったかもしれません。

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