喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

太陽がいっぱい (1960) ★★★★☆

2020-06-22 21:56:10 | スリラー

TSUTAYAで借りてきたものを鑑賞。

監督:ルネ・クレマン

脚本:ポール・ジェゴフ、ルネ・クレマン

原作:パトリシア・ハイスミス

出演:アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ

音楽:ニーノ・ロータ

製作:ロベール・エ・レイモン・アキムetc

配給:ティタヌス、新外映配給

上映時間:118分

 

実に60年前の映画になるんだなあ。

アラン・ドロンの作品を観るのは初めてだけど、犯罪者役が多いそうだ。

 

モーリス・ロネ演じるフィリップを殺害し、フィリップになりきって女も金も奪い取ろうと画策するも、

事はうまく運ばず、次第に警察に追いつめられていき失敗に終わる。

最終的にトチをして殺害がばれることになるのだが。。

 

美青年なだけにこういう危険な役が似合うのだろうか。

客観的に観ると、どんどん犯人の疑いの余地がないアラン・ドロン演じるリプリーに、哀れみの感情を抱く。

設定ではグリンリーフが金持ちであるのに対し、リプリーは貧乏なのだ。

格差が生んだ悲劇という見方ができなくもない。

 

以上

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ハリー・ポッターと死の秘宝(2010、2011)

2020-06-12 20:58:39 | ファンタジー

TSUTAYAで借りてきたものを鑑賞。

監督:デイビッド・イェーツ

脚本:スティーブ・クローブス

製作:デイビッド・ヘイマン、デイビッド・バロン、J・K・ローリング

製作総指揮:ライオネル・ウィグラム

出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン

音楽:アレクサンドル・デプラ

製作:ワーナー・ブラザーズ、ヘイデイ・フィルムズ

配給:ワーナー・ブラザーズ

上映時間:146分

 

とうとうハリー・ポッターシリーズもこれで観るのは最後。

 

最終作は前編・後編に分かれており、公開も間隔が1年も空いている…

 

にもかかわらず、前編が極めて中途半端なところで終わっており、ただキャラが1人ずつ殺されていくところを

観るだけという、劇場から出てきた人たちはさぞかし暗い話を見せられてどんな気持ちで出てきたんだろう、と想像してしまった。

寄生獣みたいに、前編だけでも起承転結があるのかと思いきや全くそんなことはないのである。

 

まあ、それはそうと、本作を前編後編分けずに1作として観たとして、後編の最終決戦はもはやハリー・ポッターらしからぬ、スターウォーズ的な反乱軍VS帝国軍の衝突の絵図を彷彿とさせた。これにはスターウォーズファンの私の心も燃え上がった((

ホグワーツの生徒や教師が多数犠牲となる中…ドラコが鍵を握るのかと思いきや最後までかませ犬で終わった。

セブルスは悪役に見せかけて二重スパイだった。だがこれは観客も想像していただろう。なぜなら本当に悪役だったら

一作目との整合性がとれていないからだ。

 

しかし、幼い頃の初恋に中年になるまで思いを馳せ続けるのは気味が悪すぎる。

映画ではジェームズがどんな人物だったかは最後まで描かれることはなかったが、実はそんなに好かれているわけでは

なかったのかもしれない。

 

序盤の魔法省に侵入するパートの、ダンブルドアの庇護外にある3人が大人のふりをして冒険に出る光景も好きだ。

いつまでも絶対的な味方がいてくれるとは限らないのだ…

ロンに襲い掛かる幻影の内容がハリーとハーマイオニーが裸で抱き合うという生々しいところもいい

 

気になるのは、ヴォルデモートが思ったより間抜けだったということ。蛇を安全な所へ避難させておけばよかったんに

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q (2012) ★★★★☆

2020-06-05 23:52:38 | アニメ

NHK-BSで録画したものを鑑賞。

総監督・脚本・原作・製作総指揮:庵野秀明

監督:摩砂雪、前田真宏、鶴巻和哉

製作総指揮:大月俊倫

出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、石田彰

音楽:鷲巣詩郎

主題歌:宇多田ヒカル

製作:カラー

配給:ティ・ジョイ、カラー

上映時間:95分

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版の第3作目。もう8年前の作品となる。

尺はかなり短めである。

 

本作ではアニメ版で描き切らなかったところを描きにいっている作品といえる。

しかし、いきなりエヴァの呪縛とかいうエヴァパイロットは歳月を経ても外見上の変化がない設定とか加えられて、なんでもありになった側面が強い。

本作では、前作で綾波を助けるために結果的にサードインパクトを起こしてしまった碇シンジが、終始、精神的に追い詰められていくさまが描かれる。

14歳の少年が世界を破壊してしまった、てセカイ系の最たる設定であろう。

そしてその償いに今度は世界を再生しようとするが、失敗に終わり…

 

本作の見所としては、映像の技術が進化し戦闘が派手に描かれていることもあるが、ネルフが分裂し碇ゲンドウについてる人間が冬月しかいなくなっていることが挙げられる。

15年の歳月を経て、とうとうゲンドウの異常性に気付く部下たち。

 

また、碇シンジに冬月から真実が告げられるという展開も興味深い。

 

次作ではシンジはミサトに寝返ることは明白なわけだが…

 

それと忘れちゃいかん。

カヲル君との濃厚BLシーンが最大の見どころです笑

ピアノの連弾、意味深な台詞…

アニメ版ではカヲルを握りつぶさなければならないシーンが印象的だったが、本作ではカヲルは勝手に死ぬ。

次作ではカヲルを観れないと思うと楽しみが減るなあ…

 

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