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勝川九条の会(春日井)が軍事施設めぐるバスツアー-有志が議会に「自衛隊を憲法の枠内に」の陳情書

2009年06月29日 | Weblog
 「憲法九条を守る勝川地域の会」(略称勝川九条の会・春日井市)が6月23日、市内の軍事施設を見て回るバスツアーの会を行い、平日にもかかわらず24人の人が参加しました。

 勝川九条の会では2カ月に1回の割合で「憲法を語る会」を行っており、昨年末までに憲法の全条文をみんなで読み終わりました。

 これまでの「憲法を語る会」では春日井市に戦争中各種の軍事施設や軍需工場があったこと。それが今も自衛隊の施設などに引き継がれていることが問題になりました。

 そこで第17回にあたる6月の会では実際にそれらの施設の現状を知ろうと「戦争と春日井」を考えるバスツアーを行うことにしました。

 当日はウィークデーにもかかわらず、予想を超える24人の参加があり、春日井の戦争を記録する会の三浦秀夫さん(元春日井市内の小学校教師)の案内と解説で陸軍小牧飛行場(現自衛隊小牧基地・県営名古屋空港)、陸軍鳥居松憲兵分隊宿舎(旧春日井警察署・現在更地)、名古屋陸軍幼年学校(現中部管区警察学校)、名古屋陸軍兵器廠高蔵寺分廠(現航空自衛隊分屯地)、陸軍造兵廠鳥居松製造所(現王子製紙)、鷹来製造所(名城大農場・体育館・松下精工・浄水場)などの施設を、途中昼食休憩を挟みながら7時間あまりをかけて見て回りました。

 参加者の中には戦争末期旧制中学生、女学生だった人もあり、大根を抜いて小牧飛行場作りをしたこと、工廠寄宿舎に住んで毎日、銃弾の薬きょう検査をさせられたが、末期には亀裂のある危険な薬きょうも合格としたこと、バスで回って驚くほどの広大な軍用地確保のため、憲兵・警察官立会いで、わずかな補償で民有地が収用された。

 物言わぬ旧軍用地・施設をめぐるバスの中での生き証人たちの話は止まることがありませんでした。

 また、勝川九条の会の有志は、田母神前空幕長の「論文」事件は憲法と自衛隊の関係について見過ごすことのできない問題である。

 アジア諸国で2000万人以上の死者を出した戦争の真摯な反省の上に成立した日本国憲法、その精神に反する自衛隊の一切の言論・行動を総点検し、自衛隊は憲法の枠内でのみ存在し、活動しうるという規範の厳守を求めるとして、「憲法の枠内での自衛隊活動を厳守させる陳情書」を春日井市議会議長宛に提出し、内閣総理大臣や防衛大臣に意見書を提出するよう求めました。

 市議会事務局は、全市会議員にこの陳情書のコピーを配布しました。


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