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学生6人が「平和への想い」を語った-愛知大学九条の会がLAVE & PEACEシンポ

2009年09月14日 | Weblog
 愛知大学九条の会は結成3周年を迎え、9月9日午後6時30分から同大学車道校舎で記念のシンポジウム「LAVE & PEACE 若者が語る平和」を開催しました。

 これは平和活動を行っている愛知県下の学生が取り組みを報告し、平和への想いを語ってもらうというもので、名古屋大学、愛知県立大学、愛知大学から6人の学生がパネラーとして参加しました。

 そのうち2人は韓国と中国からの留学生です。

 名古屋大学2年生のAさんは、名大学生九条の会メンバーで、少しでも戦争のことを知ろうと学生九条の会が豊川海軍工廠の跡地見学に参加し、その時感じた戦争の恐ろしさ、空しさを語り、シンポジウムや戦争映画の鑑賞会などの活動に参加していつことを述べました。

 愛知県立大学3年生のBさんは、World Peace Cinemaというボランティア団体を立ち上げ、平和映画祭に取り組んだ経験を語り、映画から地球社会問題について考えようと呼びかけていると報告しました。

 愛知大学4年生のCさんは、SEEDという国際協力サークルの代表ですが、貧困の問題を考える活動の中でフェアトレードの問題にも取り組んでいることを報告しました。そして大学内にもっと多くのNGOが生まれるようにしたいと語りました。

 同じくDさんは、イラク関係に関心を持っていると語り、愛知大学の名古屋校舎と豊橋校舎でイラクの子どもたちが描いた絵を展示し、また「イラクの現状を知ろう!」という企画を立てて、大学の地元の「三好へいわ祭り」に参加した経験を語り、1人の力は小さくても1人1人が力を合わせれば何かができるという信念を得たと述べました。

 愛知大学経営学部に韓国からの留学しているイ・アンホ君は、韓国には徴兵制度があり、自分も2年間の兵役と4年間の陸軍職員として勤務した経験を軍隊生活の写真を使いながら紹介しました。

 韓国の若者は「国を守らなければならない」という気持ちを持っている。しかし、自分は日本の憲法九条のことをもっと考えたいと思っていると語りました。

 名古屋大学文学研究科に中国から留学している陳念洪さんは、大学生協の平和に関する活動に参加しており、本当の平和とは何か、なぜ戦争は起こるのかを考え続けていると語りました。8月には全国大学生協連合会が主催したPeace now という企画で長崎平和祈念式典に参加しました。

 この企画では被爆者へのインタビューもありました。日本人は「原爆を落としたアメリカは許せない」といいますが、日本人の学生に「中国に対する加害のことをどう思いますか」と聞くと沈黙してしまいました。本当の平和とは何なのかを考えなければなりません。

 長崎で永井隆記念館を訪ねました。そこで永井博士が残した言葉に出遭いました。「平和をことさら壊そうとたくらむ人があるように見えますが、その人々を敵にまわして憎んではなりません。

 相手を憎む心が起こったら、もう自分も平和を願う権利を失ったものとなります。」私は今まで悩み、ずっと探していた答えをやっと見つけたように感じました。本当の平和は「己の如く人を愛せよ」です。

 この後、参加者との間で午後9時50分まで応答が続きましたが、若い人も真剣に平和について考え、行動していることが分かるシンポジウムでした。