がじゅまるの樹の下で。

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玉城城跡

2009年10月22日 | ・琉球史散策/神話・近代

本島南部、玉城にある玉城城跡(たまぐすくじょうし)です。

この間、遺跡の表示があったらとりあえず行ってみよう南部ひとりツアー
で訪れた城跡。

こちらも世界遺産ではないので、
だいぶ寂れてひっそりとした感じ。

しかも、その時雨が降ったりやんだりでどんより空…

でも実はこのグスクは一度行って見たいと思っていたので
迷わずGO

その理由は…

この、
大人一人が通れるほどの、岩をくりぬいた自然の門。

「琉球王国ぶらぶらぁ散歩」でもここの写真がとても印象的で、
一度見てみたいと思っていたのです。

しかしっ、この門の手前はかなり急な、しかも不安定な古ぅい石階段で、
手すりも柵も、ロープもないっ!

ちょっと怖かったです…

↓門を入った内側からの視点。門手前の斜面はこんな感じ…

では、玉城城とはどんなグスクなのか。

入り口にあった案内板を読んでみましょう。

この城は、別名アマツヅ城とも称され、築城年代や歴代の城主についてはさだかでない。

「島尻郡誌」では、「アマミキヨ」が築いた城であるとの伝説があって、
城主は、一の郭、二の郭、三の郭の三つの郭からなる
階段状の山城で天然の要害の地に築かれている。

(※解説※「アマミキヨ」とは沖縄の祖先神。ニライカナイという海の向こうの豊穣の楽土からやってきた)



城壁は一の郭のみよく原型をとどめていて、
二の郭と三の郭の城壁は、戦後、米軍基地建設の骨材料として持ち去られ、
現在根石がかろうじて残っているにすぎない。

一の郭は、東北東に自然岩をくり抜いた城門を構え、



城内には「天つぎあまつぎの御嶽」(神名「アガル御イベ、ツルベ御イベ」)が祀られている。

昭和60年3月25日
玉城村教育委員会(玉城村は現在南城市玉城)
沖縄県教育委員会



いろいろなグスクを見てきたけど、
城壁がなくても必ず拝所はある(残っている)んだよね。

だとすると、やっぱり「グスクの本質」って
聖域のような気がするな

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 ↑例え寂れても、沖縄の始祖アマミキヨの城の放つ神秘さに
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