がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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漫画「琉球のユウナ」3巻

2019年04月09日 | ・和心な本、琉球な本

「琉球のユウナ③」(響ワタル著/白泉社)
(↑画像クリックでamazonにジャンプ)

 

引き続き、雑誌では一切読んでいないので、

えっ、もう!?

という印象。

まだ先、と思っていたので
嬉しい誤算。

 

琉球のユウナ関連過去記事→ 1巻 2巻

 

 

今回も楽しく読ませてもらいました

 

3巻で新しく出てきた琉球史ポイントは、

琉球七御嶽

 

それから新キャラ

居仁

赤犬子。

 

 

居仁はぶっ飛びましたなぁ…。

少女漫画的恋愛展開としても
いつか出てくるだろうとは思ってたけど
このようなキャラだとは
1ミリも思ってなかったので
さすがに度肝抜かれましたわ

なお、ここでの居仁のルビは「いに」
ワタシは最初に触れた知識の影響で「きょじん」派です。
(※「巨人」とイントネーションは違いますー)

 

父・尚宣威の事とか
息子の尚維衡(→首里追放)、
そして玉陵の碑(→息子共々玉陵に入る資格者から除外されている)
ことを思うと
居仁そのものも、どうしても薄幸の儚い女性なイメージがあったのですが、

いやはや……

 

ちなみに☆

尚真は14歳で冊封を受けており、
その時に「王妃」への下賜物が記録されていることから
14歳ではすでに居仁と結婚していた、ということになります。

でも、もしそれが冊封の時点では「形」だけだったとしたら…
それはそれで面白いですね。

尚真と居仁、
マンガで描かれた設定も
そういった作者の裏設定が垣間見えるような気がしました。

 

そういえばワタシ、
居仁はきちんとは描いたことないかも?

華后さん(→尚真の側室で尚清王の母)は何度かあるけど。

(華后さんも今後出てくるのかな(笑)
ややこしくなりそうだから出ないかな)

 

 

赤犬子もいいキャラでした。

確かに彼にまつわる伝承などを読んでると
優等生というよりも、
頑固というか短気と言うか、
癖がある感じなんだよなぁ(笑)

「楽師」としてはもちろん、
不思議な力を持っているという面を前面に。

何かその出生・ルーツに秘密がありそうですね。

トーン貼りの肌は褐色イメージなのかな?

「赤」なだけに。

とかね。

 

 

個人的には
少年尚真と尚徳王長男とのエピソードが
気に入りました。

 

そうそう、
金丸が王になる前の尚真(やオギヤカ)の
暮らしや生き方(→ )を想像するとね、
また面白いのですよね…。

 

そして、
その後の結末が描かれるのが、また憎い…

 

 

というわけで、
作者が史実を踏まえた上で
出来事や人物をどう創作・アレンジしているのか、

今回も元ネタなどを予想・想像しつつ
マニアックに楽しませてもらいました☆

 

4巻も楽しみです。

 

「琉球のユウナ」から
琉球史に興味持ってくれる女子が増えたらいいなぁ~。

そんな意味も込めて、
単なるレビューというよりは、
ベースとなる歴史・史跡もふわ…っと紹介しつつ…の記事でしたっ。


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