あまりの天気の良さに、
家にいるのはもったいない!
ということで、カメラ持って
久しぶりにグスク巡りしてきました
(天気が悪かったり湿気が高かったり日が暮れたりすると、さすがハブが心配なので)
どこに行こうかな~と思案した後、
まだ行ったことのなかった安慶名グスクへ。
薩摩侵攻史跡ツアーのときに、
講師で歴史家の上里隆史さんに、
1番当時の形が残っている、保存状態のいいグスクは?
と質問したら、安慶名グスクとのお返事でした。
他にも中城城跡や糸数城跡などを挙げてましたが、
安慶名城跡はまだ未経験…。
確かに、かなり古いワイルドな城跡でしたっ!
汗いっぱいかいた~
これからの季節は虫除けスプレーも車に常備してたほうがいいな…。
それから、江洲グスク周辺をうろうろして、
ドライブがてらおなじみ勝連城跡へ。
(写真は勝連城跡★)
写真、たくさん撮ったんですが、
整理してからまたアップします。
っていうか…
去年行った糸数城跡も未だに未紹介のままなんですが…
とりあえず、
「今日ここに行きました」記録。
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琉球史跡関連記事は同ブログ、『テンペストを読ム』『百十踏揚を読ム』カテゴリにも多数ございます。
舞台は、廃藩置県後の沖縄。
琉球王族の三男坊・本部朝基は、王家の武術「御殿手」を習う兄に勝つため、
琉球伝統の「手」の修行を始める。
路上で実践の修行を重ねるうち、
沖縄の人々が抱える劣等感に気づいた朝基。
本土で「手」の強さを証明し、沖縄人に誇りを取り戻すことはできるのか……!?
沖縄から大阪、東京へ。
沖縄武士の誇りを懸けた戦いが今、始まる―――。
という帯文と、表紙のデザインに惹かれて何気なく買った一冊。
昨日一日で読んでしまいました。
本部朝基(もとぶちょうき)は実在した沖縄の唐手(=空手)家。
伝説的な強さを誇る、格闘技ファン、空手ファンなら誰もが知っている人だとか。
船越義珍(ふなこしぎちん)なら本土に空手を広めた人、ということで
琉球史の勉強に出てくるので知っていましたが、本部朝基という人は始めて知りました。
話は本部朝基の17歳~62歳ごろまでを描いた伝記のようなもの。
様々な流派の「手(=空手)」の使い手、
棒使い、
示現流の薩摩の元武士、
女武士、
相撲取り、
柔道家、
ボクサー
など、様々な人たちとの戦いを通じて、
「手」とは、
「沖縄武士」とは、
「沖縄人の誇り」とは、
などを描いています。
話としては、ものすごい事件やドラマがあるわけではなく、
割とたんたんと過ぎていくのですが、
でも印象的な文章がいくつかありました。
「手が高尚である必要などない。強ければいいんだ。
『敵に討たせず、敵討たず』などと気取っているから、
結局は薩摩に攻め込まれ、支配されてしまったのだ。」
朝基は、そう憲通に反論した。
「それは違う。薩摩の支配は世の流れだ。
沖縄から外に出てみて、それがよく分かった。
強ければいい、とお前は言ったが、
負けることを恐れて、手を野蛮で見苦しいものに変えてしまったら、
それこそが沖縄人の負けなんだ。」
*
「沖縄武士の誇りを取り戻したい。そう思っているのです。
沖縄の手は、誰にも負けない。
そういう自信を、沖縄の武士たちにもう一度持ってほしい。」
作者は北海道出身で自身も空手有段者の今野敏さん。
推理小説家で数々の賞も受賞されているので
その方面で知っている方も多いのでは。
興味のある方は。
是非ご一読を。
「武士猿(ブサーザールー)」
今野 敏 著
集英社
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