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テルミンの彼方へ

宇宙とシェアする楽の音

『 black shines on you 』再び

2008-03-28 | ライブ・コンサートメモ
主催者の田所画伯に喜ばれてしまったので 再び 今度は B3テルミンを持ってお邪魔しました。

B3テルミン

この日は ピアノと歌のミニライブがあったので その飛び入り という感じです。

歌は元田みどりさん。 田所さんのお姉様が 歌手でいらっしゃるので 歌で花を添えてくださったんです。 弟さんの絵の前で 歌を歌う って これ 二人とも 嬉しいだろうなぁ と思われるシチュエーションです。 表情がくるくるとよく動いて 歌い手さんって 顔でも表現するんだなぁ と感心します。

それにしても B3テルミン 軽くてちっこい!

会場:
COOLTRAIN GALLERY
http://www.createline-ltd.com/index.html
港区六本木7-7-4 ハリントンガーデンB1F

田所一紘さんの個展は30日まで。

『フレンチコレクション with Theremin』

2008-03-26 | ライブ・コンサートメモ
テルミンとピアノのライブに行ってきました。

3月22日

クラシック・ライブ・カフェCasa Classica(カーサクラシカ)
    http://casa-classica.jp/
    港区赤坂3-19-9 オレンジボックスビルB1

出演:いしわたみさと(ピアノ)
   http://homepage1.nifty.com/misatos/

   三毛子(テルミン)
   http://miquette.hp.infoseek.co.jp/theremin.htm

三毛子さん

珍しく 座って演奏されます。 そして 指も使わず 見えない糸の上を手を滑らせる様にして演奏する その演奏スタイルが とても 独特です。 よくあれで ピッチが取れるなぁ と 感心します。 

せめて行ったライブのメモを残しておこう と思うのに 日が経つと 既に曲目も分からなくなっています(汗)

邦楽、西洋と比ぶれば 22『鐵』

2008-03-20 | ライブ・コンサートメモ
2008年3月19日(水)

紀尾井小ホール

「鐵」をテーマにした音楽
  「調子のいい鍛冶屋」(ヘンデル)
  「ゆめのくろがね」(山田武彦編曲)
  「夕焼け小焼け~歌を奏でる『かね』の音」

演奏:山田武彦(ピアノ)
   萱谷亮一(パーカッション)

対談:明珍宗理、竹内道敬

義太夫 「本朝廿四孝」狐火の段 
長 唄 「小鍛冶」 


会場に着くと 舞台の上に ピアノとチェンバロ。。。は まだ良いとして 火箸やら 大きなボール(あとで伺ったところによれば これはチタンらしい)やら 訳の分からないものが 沢山並んでいます。 ご存じの方はご存じでしょうが 甲冑を作るお家の明珍さんが 最近 綺麗な音の鳴る火箸風鈴を作ってらっしゃいます。 今日は それを楽器に 演奏してしまおう という話。

最初 山田さんがチェンバロソロで「調子のいい鍛冶屋」を演奏した後に 萱谷さんが 手につり下げた火箸を鳴らしながら登場。 演奏が始まります。

ウィンドチャイムの様につり下げられた大小様々な火箸を 揺らしたり 叩いたり また チタンの鉢を 弓でこすったり 叩いたり 小さな音が しーんと静まりかえった会場によく響きます。 山田さんは ピアノの前に座り 時折 水琴窟の様なころころとした音 小川のせせらぎの様な音 水玉のころがる様なイメージをちりばめていきます。 次第に 音は激しくなり 水玉から 奔流へ。

時に ピアノはすっかり鳴りやんで ヘアピン1本落ちてもびっくりしそうな会場内に 火箸の音だけが鳴り響きます。 小さく 大きく。

演奏が終わり すべての余韻が消えるまでの時間の長いこと(あとで 対談の時に伺いましたら 余韻は80秒 と仰ってました) その時間が終わって やっとわき起こる拍手の音。

これが プログラムによれば「ゆめのくろがね」 面白いものを聞かせていただきました~。

わたしも 綺麗な音で鳴る 明珍火箸風鈴が 欲しいです~☆

ロビーは コンサート会場とは思えない様な展示になってました。

刀 甲冑

『 black shines on you 』

2008-03-19 | ライブ・コンサートメモ
田所一紘さんの個展 オープニングパーティーでの演奏です。

長谷川剛士(マリンバ)
小菅しほり(マリンバ・ピアノ)
岩瀬一城(ドラム)

何故かアフリカチックな音楽(何故アフリカなのか という説明があった気がするんですが忘れました) マリンバの連弾って 初めて見ました。 一人で弾いても きらきらした音なのに 2人で弾くと ますます華やかです。 


直前まで具合が悪くて がーがーした音でしか鳴らなかったマトリョミンが この日 奇跡的に復活したので(でも このままだと また いつ壊れるか分からない状態) 持っていきまして ピアノの小菅さんと 急遽打ち合わせて 浜辺の歌 弾かせていただきました。 飛び入り参加なので 一曲で終わりかと思ったら「アンコール」の声がかかってしまったので あわててまた「ナニガデキマスカ?」と相談して アメイジンググレイス。 有難うございました~。

個展ご案内

『 black shines on you 』

会場:
COOLTRAIN GALLERY
http://www.createline-ltd.com/index.html
港区六本木7-7-4 ハリントンガーデンB1F

会期:
3/18~3/30 12:00~18:00

色彩をおさえた作品が レンガ(?)の壁面によく似合います。 グランドピアノの奥に飾られた作品も まるで このお店のものとして 最初からそこにあったみたいに。

『ノコギリでギターは切れるか? 』

2008-03-10 | ライブ・コンサートメモ
日時:2008年3月8日 20時~

会場:音楽室
   東京都渋谷区渋谷2-1-8 白根ビルBF
   http://www.ongakushitsu.jp/

これは なかなか濃ゆいライブでございました。

お目当ては おぎ原さんののこぎりです。 なんと のこぎりだけで1時間。 3曲ほどは CDカラオケを使いましたが あとは のこぎりソロです。 普段から テルミンソロ ヴォーカルソロ(アカペラ) フルートソロ 一つの楽器だけの演奏 って とっても 心惹かれる形で 演奏会の時 一曲は テルミンソロ入れてるんですが(ぷらさんの反対を押し切って) なかなか テルミン 音階があやしげなので 1曲がいいところです。 それが おぎ原さんは よくまあ これ 途中で 調が変わらないなぁ と 感心してしまいます。

あと 口に何か楽器をくわえて ええと 要するに 歌いながらのこぎりを弾く という曲がありました。 のこぎりって 歌いながら弾けるんだ と びっくり。 テルミンは まず無理です。 できるのかどうか知りませんが まともなメロディのあるテルミンを弾きながら 同時に歌を歌っている人は 今まで 見たことがない。



いわゆる対バン にあたる出演者は ブルースギターの藤縄てつやさん。 こちらは 一人 助っ人さん(来嶋けんじさん)が入ります。 これが 滅茶苦茶面白かった~。 なんというか。。。関西人って すごいですね という舞台でした。 最初から最後まで ライブの演奏聞いているんだか 漫才を聞いているんだか。。。笑いっぱなし。 すばらしいサービス精神です。 演奏も コインパーキングの歌 とか ワインの歌 とか なんだか 面白かったですが 印象に残ったMCが一つ

「それを商売にしてる人は もう ブルースじゃないんです。 ブルースというのは 畑を耕しながら歌う労働歌です。 僕みたいに 額に汗して働いて 税金おさめて そして歌うのが ブルースなんです。」(ちょっと 言葉違うかも。。。)

いい言葉だなぁ と思いました。

ZietZ Sound Drawing LIVE Vol.05

2008-02-29 | ライブ・コンサートメモ
日時: 2月27日(水) 19時~20時
場所:Apple Store, Ginza 3F シアター

出演: ZietZ 【HAL x Sayoko x Yuki】
   http://zietz.hal-i.com/  

「テルミン×電子絵画制作×詩」という構成です。 テルミンは Sayokoさん。 この方のテルミンを聞いたのは 初めてですが あ~ もっと早く聞きたかったなぁ と思いました。 音の芯がとてもしっかりして 安定したテルミンを弾かれます。 特に 低音部 なんで あんなに 正確にピッチが取れるんでしょう。

マイスペースに載っている テルミン多重録音の月の光も 感動的です。
http://www.myspace.com/yururi

みずほフィルハーモニー 第13回定期演奏会

2008-02-14 | ライブ・コンサートメモ
・日時:2月9日(土)14:00開演
・会場:横浜みなとみらい大ホール
・指揮:森口真司
・曲目:J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり序曲」
    チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」より抜粋
    サン・サーンス:交響曲第3番「オルガン付」
・アンコール:チャイコフスキー「白鳥の湖」より「ワルツ」

吉岡孝悦ニューイヤーマリンバコンサート

2008-01-07 | ライブ・コンサートメモ
2008年1月6日
東京文化会館小ホール

第一部「絵画と音楽のコラボーレション」

絵画:小山右人
 Ⅰ.アジアの土から生まれた女神と命の物語
 Ⅱ.孵化
 Ⅲ.出自の祝福
 Ⅳ.a.花渦
   b.華の精
   c.豊饒の精
   d.夢幻
 Ⅴ.椰子の胎内

絵画:田所一紘
 水時計
 白い音
  Ⅰ.皆既日食
  Ⅱ.Space
  Ⅲ.ladder
  Ⅳ.元型へ

ロビーの絵

第二部「驚愕の迷(名?)曲」

森の熊さんの主題による24の変奏曲
  作曲:吉岡孝悦・中川俊郎

管弦楽組曲より「アリア」
  J.S.バッハ(編曲:吉岡孝悦・中川俊郎)

おもちゃの交響曲
  レオポルド・モーツァルト(編曲:吉岡孝悦・中川俊郎)

アンコールは 一つは チェルダッシュだったんですが もう一曲 曲名覚えてない。。(?)

伶楽舎雅楽コンサート no.18 『大曲「蘇合香(そこう)」を聴く』

2007-12-27 | ライブ・コンサートメモ
  ~「蘇合香一具(そこういちぐ)」全曲演奏~

日時:2007年12月26日(水)
午後5:00開演(開場4:30、終演8:50予定)

場所:四谷区民ホール
(四谷区民センター9階。丸の内線新宿御苑前駅徒歩5分)

プログラム 『盤渉調調子(ばんしきちょうのちょうし)』

『蘇合香(そこう)』 序一帖、三帖、四帖、五帖、破、急

エクセレント アーティスト・コンサート PartⅠ(1/24)

2007-12-13 | ライブ・コンサートメモ
ちらし

時:2008年1月24日(木)19時開演(18時半開場)
所:東京オペラシティ・リサイタルホ-ル
チケット:3000円(全席自由)

第12回JILA音楽コンクール入賞・入選者発表コンサート。

時々日記でも話題にしております Megumi 先生がご出演です。 現役ばりばりの音大生に混じって コンクールに応募して入賞 って 偉大です。 入賞できる実力もさる事ながら お弟子さんも沢山いらっしゃる立場で 「もし落ちたら」という不安を乗り越える精神力。 普通の人には真似できません。 以前にも 一度 こういうコンクールの入賞・入選者演奏会に伺った事がありますが お若い演奏者に混じって 人生の深みを感じさせる素晴らしい演奏でした。

ピアノが本職なのに 何故か わたしは テルミンを習っております。 楽譜の読み方 表現について 教えていただいています。 気分で弾くのではなくて 作曲者の意図を読み取って 正しく 曲を表現する事。 どうすれば 演奏が 相手に伝わるのか 音楽理論を一から教えていただいています。 そのレッスンにつきあってくれるぷらさんまで 今は 楽譜を読み解く様になりました(ぷらさんが 楽譜見てる!) 秘密の特訓日に 二人で 楽譜をにらんで 曲を分析し直す って 1年前には あり得なかった光景です。

Megumi 先生 北海道在住なのに そのピアノが東京で聞ける☆ このチャンス 是非 お見逃しなく。

Megumi 先生
http://homepage2.nifty.com/Ainoyume/


プログラムです。

原田かおり(オーボエ 国立音楽大学2年在学中)
 ニーノ・ロータ:エレジー
 プレヴィーユ:ソナチネ

並木和美(ソプラノ 武蔵野音楽大学大学院在学中)
 ダビコ:おお 光り輝く月よ
 ヘンデル:オペラ「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より ”この胸に息のある限り”
 ドニゼッティ:オペラ「アンナ・ボレーナ」より ”私の生まれたあのお城”

野谷恵(ピアノ)
 ラフマニノフ:幻想的小品集 op.3 より 2.前奏曲 4.道化師
       :楽興の詩 op.16 より 3.ロ短調 4.ホ短調

宮入玲子(ソプラノ)
 シェーンベルク:4つの歌曲 op.2 1.期待 2.おまえの黄金の櫛をおくれ 3.高揚 4.森の太陽
 ドニゼッティ:オペラ「ランメルモールのルチア」より ”あたりは沈黙に閉ざされ”

萩原邸サロンコンサート

2007-11-16 | ライブ・コンサートメモ
カスタネット(Ca.):真貝裕司(札幌交響楽団)
ヴァイオリン(Vn.):萩原淑子(元 ブダペスト祝祭管弦楽団)
ピアノ(pf.)   :中山真理(ピアニスト)
構成・司会    :藤田崇文(作曲家)

限定20名の贅沢なコンサートです。 会場となりました萩原邸というのは 遠藤新設計のしゃれた建物で 登録文化財だそうです。
http://www.amadeschool.com/access.html

萩原邸

吹き抜けになった上の方にも お席があります。

萩原邸

真貝先生のカスタネットに惹かれて行ったんですが(で それは もちろん聴き応えあるものでしたが) バイオリンがすごかった。 ハンガリーで育った という萩原さん。 プログラムの中で チャルダッシュが圧巻でした と言えば どんなバイオリンなのか 見当が付きそうですが 絶対 その想像を超えてます。 力強く 激しく 今にも踊り出すのではないか と思われる様な熱情的なバイオリンでした。 嵐の中を吹きすさぶ風の様です。

いいものを聞かせていただきました。

 1.マルキーナ(藤田崇文編曲) エスパーニャ・カーニ(ca,Vn.pf.)
 2.R.Matos,P.Contursi,E.Maroni. ラ・クンパルシータ(ca,Vn.pf.)
 3.モンティ チャルダッシュ(Vn.pf.)
 4.有馬礼子 失われたものへの三章(pf.)
 5.有馬礼子(桐越優編曲)カニのダンス「カスタネットのコンチェルティーノ」<初演>(ca,Vn.pf.)
 6.藤田崇文「遙かなる空へ」<新作・初演>(ca,Vn.pf.)

  *カスタネットの話

 7.ジンギスカンのテーマ曲(カスタネット・バージョン)
 8.真貝裕治「萩原邸のカスタネット」<新作・初演>(Ca)
 9.マスネー タイスの瞑想曲(Vn.pf.)
10.レクオーナ マラゲーニャ(ca.pf.)
11.ファリャ 火祭りの踊り(ca,Vn.pf.)

11曲のプログラムの内 初演が3曲。 かつて 作曲家がいて 実演家がいて あるいは 作曲家が実演家を兼ねていて こうしたサロンで 新曲を発表して。。。という時代もあったんだなぁ いや 今でもあるのか と 感心してしまいました。


おかしな事ですが 音楽を始めてからの方が プロの演奏を聴かなくなりました。 

聞く音楽はすべてプロの舞台。。。だった頃には 演奏を聴いても「流石プロ」だなんて思うことはなく 別の感じ方をして 純粋に音楽を楽しんで その奥にあるものを感じていた筈なのに と思います。 

プロ以前の方の舞台 というのも エネルギッシュで 学ぶところは いろいろありますけれども 一流のプロの演奏を聴かないと 栄養不足になるなぁ と思ってしまった。 ちゃんとしたオーケストラなんて いつ聞いたのが最後になるかしら。

名曲喫茶『ヴィオロン』

2007-11-03 | ライブ・コンサートメモ
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-9-5
http://www.b-shoku.jp/tokushu/pickup/31/violon.html

イマドキ 珍しい感じのする 名曲喫茶です。

ヴィオロン

たまたま 行った日が ライブの日。 どうやら ライブも頻繁にやっている様子です。 ライブとは言え 名曲喫茶らしいライブで 演奏中は じっと静かにして カップの音もさせてはいけない様な雰囲気。

ギターとピアノとコンバス。

これが なかなか面白かった。 実験作みたいな感じのものばかり。 ギターとピアノが ユニゾンで 早弾きしているところがあって これは ギター かなり不利です。 苦しい。。。 ピアノだって よく指が動くなぁ というフレーズなのに。 でも 二人で タイミングがぴたっと揃うのが すごい。 カウントしながらやってるみたいでしたが それにしても よく合います。 

階段になってたりして お店の構造面白いから ここで ショーでもやったら 面白そうです。 ピアノもあるし。 すごく立体的で複雑な構造のお店の内部。 

ヴィオロン

写真だと 分かりにくいですが。。。壁面まるまるスピーカーです。 普段は このスピーカーで 古いレコードを聞かせてくれたりするらしい。  ライブの無い時に だらだらしにくるにも良さそうなお店です。

星岡があるので 阿佐ヶ谷 割と頻繁に来る割には こうした 繁華街方面には足を踏み入れていませんでした。 古い商店街が残っていたりして よい町です。

『越路姉妹ハロウィンリサイタル』

2007-11-03 | ライブ・コンサートメモ
morph-tokyo 5周年記念"ワンマン"シリーズ第3夜

時:10月31日(水)
所:六本木morph
  http://www.morph-tokyo.com/index.html

オープニングアクト 「雨ニモマケズ」 

ライブハウス

テルミン仲間の soka さんに連れられて 行って参りました。 越路吹雪ナンバーを歌う 女装ロック姉妹です。 女装。。。というところからして 既に 想像できる様な展開に。。。

よくやるなぁ。 ここまで 自分を捨てきれる というのは 素晴らしいエンタテインメント精神です。 殆ど壊れかけてます。 めちゃくちゃ。 でも おかしい~。 場内爆笑の連続 みたいな ライブです。

でも 具体的に 何がおかしかったのか MCを思い出そうとしても 思い出せません(?) 暴走する 陽子お姉様と すっとぼけた感じの和子妹 とのやりとりが いい味出してます。 あと 越路姉妹 と名乗るだけあって あの時代の人生哲学が随所にちりばめられています。

「人は みんな あなたも わたしも 最後は 死ぬのですーー。 平等に 公平に 死ぬのですーーー。 だから 死がその終わりを告げるまで 生きているかぎり 生きるのよっ!」

みたいな事を 真正面から絶叫するのが 妙に説得力がある。

よく「歌姫」という言葉が使われる。 わたしに とって 歌姫 というのは 歌というものを媒介として 聴衆に 自分自身を提供する者。 自ら進んで 人身御供となる者 という気がします。 そういう意味で 越路姉妹は 歌姫 という言葉がふさわしい。


「ラストダンスはわたしを」を歌っている時に 客席に一緒に歌う様にふる という場面がありました。 そこで 本当はどういうダンドリだったのか すぐ 歌が舞台に戻ってくる筈だったのかしら 和子さんが ギターをかき鳴らそうとしたところで 場内の様子に気づいた陽子さんが 手で制して 和子さんのギターの音を止める。 ドラムの音も止める。 しーーんと音の消えた会場内に お客様が ハミングで合唱する。 舞台の上で 陽子お姉様 感動していらっしゃいますので 客席 ますます張り切って歌っちゃいます。

そこで終わらせないのが越路姉妹。 「中腰中腰。」という 陽子お姉様の合図と 手振り身振り で みんな 歌いながら 段々と中腰になってしゃがみこんでいく。 そこに 陽子お姉様 舞台から 客席に飛び降りて 客席のみんなの間に一緒にしゃがみこんで みんなで 一緒にハミング。

その後 また 陽子お姉様の合図で(もう 学校の先生状態ですよ) みんな 歌いながら だんだんと 立ち上がっていく。 それに連れて ギターの音が入り ドラムの音が入り 曲はアップテンポに戻り 舞台に駆け上がる陽子さん。 そして ノリノリでフィナーレへ。 この盛り上げ方が 素晴らしい。

家に帰って 写真をパソコンに取り込んでみましたら わたしのカメラ 和子さんの写真が多い。 何しろ かっこよいのです。 写真をお見せできないのが 残念です。 なんか知らないですけれども すごい かっこいいですよ。 

男性諸氏で わたし ギターを持った姿が決まらないんです という方 もし いらっしゃいましたら 一度 試してご覧になったらいかがでしょう。 ちょっとレトロな感じのワンピース。 そして ぶんぶん髪を振り回せる様にかつらをつけて。

わたしは 次回のライブは 耳栓を用意して臨みたいと思います。

5人姉弟のピアニスト「ザ・ファイブ・ブラウンズ 初来日公演」

2007-09-19 | ライブ・コンサートメモ
9月15日(土)
東京文化会館大ホール

話には聞いてましたが 舞台の上にグランドピアノ5台です。 全員がジュリアード音楽院に進学した という姉弟5人。

最初の ラプソディ・イン・ブルーがすごい。

指揮者もいないのに よく息がぴったり合います。5台のピアノ。 お互いに掛け合いになってる場面ではまだしも ユニゾンになってるところ しかも リズム 結構揺れている様に見えるのに ぴたっと合う。 すごいなぁ よく合うなぁ 姉弟だからかなぁ と思いましたが あれれ? という曲もある。 やはり 練習で 合わせるの。。。でしょう。

全曲5人で弾く訳ではなく 個人ソロのプログラムあり 連弾あり。 ドビュッシーの月の光は 姉妹3人が1台のピアノを弾きました。 ピアノの上を 6本の腕の踊る。 優雅で綺麗です。 これは 女性のしなやかな腕でないと ちょっとやだなぁ という気がする。

男の子ズも頑張ってます。 末っ子? プログラムでは この曲を弾く予定なんだけれども 僕はまだ迷っている。 こっちの曲を弾こうかな? と。 と説明するのが なんだか ロックバージョンの面白そうな曲です。 拍手で決めます ということで 「こっちを聞きたい人~。」「こっちを聞きたい人~。」 拍手してもらうと プログラムから外れて突然言い出した曲の方が圧倒的に拍手の音が大きい。 という訳で 弾いてくれました。 ケルニスの 「スーパースター・エチュード第1番」

多分 これを弾きたい と言って 一応クラシックのコンサートなものだから みんなに反対されて 本番 舞台の上で 強行突破したのではないか と思われる節もあり。 やんちゃな弟です。

あとは 最後の 火の鳥が良かった。 緊張感あふれる舞台になってました。

いつか ユニットとして あんな風に息のあった演奏をしたいものです。

1.ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン)
2.マラゲーニャ~アンダルシア組曲より(エルネスト・レクオーナ)
3.ゴルゴイユOp.29 より「プレスト」「アレグロ・モデラート」「プレスト・フェローチェ」(ローウェル・リーバーマン)
4.祭り~スペイン狂詩曲より(ラヴェル)
5.パガニーニの主題により狂詩曲より第18変奏(ラフマニノフ)
6.アルゼンチン舞曲集Op.2「老羊飼いの踊り」「愛嬌娘の踊り」「手管のある牧夫の踊り」(アルベルト・ヒナステラ)
7.「動物の謝肉祭」より「水族館」(サン=サーンス)
8.スーパースター・エチュード第1番(ケルニス)

    ~ 休憩 ~

9.「富める人とラザロ」幻想曲(レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ)
10.ハンガリー狂詩曲第6番(リスト)
11.月の光(ドビュッシー)
12.バガニーニの主題による変奏曲(ヴィトルド・ルトスワフスキ)
13.火の鳥(ストラヴィンスキー)


アンコール曲

1.熊蜂の飛行
2.ペールギュントから「山の魔王の宮殿」(グリーグ)