これは こっちのブログに載せる予定が 間違えたので だぶってしまいますが(汗)
我ながら ナビゲーションが 恐ろしく分かりにくい事になってます。。
なんとかせねば
友人が 間違って2冊買ってしまったから というので くださったのです。 歌謡曲で ヒットする旋律が どういう構造を持ったものであるのか ということを分析したものです。
まず 大雑把に 全音階的長音階・長7度を用いる短音階・自然的短音階・47抜き長音階・26抜き短音階・47抜き短音階 と整理します。 47抜き音階 というのは 実は 歴史がなくて 明治期に西洋音楽が入ってきた時に 折衷案的に作られてしまった音階なんだそうな。 その前の 日本の古典的な音階は何か と言えば 26抜き音階なんだそうです。 わらべうた とか 平安時代の風俗歌 とかが この音階になっている。
そして 最近のはやり曲に この26抜き音階が増えてきた という分析をしています。 表紙にも書いてありますが ペッパー警部と わらべ歌は 同じ音階です。 日本人の音感は 西洋音楽と 日本の伝統的音感の間を 行ったり来たりし 歌謡曲は 47抜き全盛期を過ぎて 今は 伝統的音感の方に 戻りつつあるんだ と。
26抜きです と言われているもの 例えば ペッパー警部 時の過ぎゆくままに 春一番 どうにも止まらない・・・等々 あら~? そうだったの? という感じですが 西洋の音楽をやってる積もりが 無意識の内に 日本の伝統的な音階を使って曲を作っている という事が 結構ありそうです。 だから 耳になじみやすいし お年よりから子どもまで歌いやすい。
この本が出たのが1996年。 今の歌謡界は どうなってるんでしょう? わたし すごく 歌いにくい歌が多いんです。 宇多田ヒカルなんて メロディを追えない。 若い子は みんな よく あれを歌えるなぁ と感心します。 あれは どういう音階なのかしら。 最近 琉球の音楽がはやってますが ああいう話は この本には出てこない。
実は 47抜き音階と 26抜き音階の違いが よく分かりません。 47抜き長音階は ドレミソラ。 26抜き短音階は ラドレミソ。 これだけ聞くと 「あれ 同じじゃないの」 と見えるのですが 主音が違うから 違う音階なんだそうな。 主音が違うと 何が違うか というと ハーモニーの付け方が違うんだそうな(分からんぞい)
こっちの説明の方が 分かりやすいかも。。。→ 『岸壁の母』は 47抜き音階なのですが 「はーははきましーたー きょうもきたー」 この最後の「たー」を 2回ともそうなんですが 1音高い音で歌うと これが 26抜き音階 という事になるんだそうです(そう言ってるんだと思います? 多分?)
あ。こんな解説も。 『なごり雪』 出だし長調だったのが 途中で短調に転調する。 この転調は 平行調と言われるもので 使っている音は全部同じ音だけれども(なので 一見 転調が分かりにくい) 主音が変わる。 となると ハーモニーが変わる。 メロディだけ歌っている時には よく分からないけれども 伴奏がつくと いっぺんに気分が変わる。(この辺が分かると 47抜きと 26抜きの違いが ちゃんと理解できるかも~。 いつまで経っても ハーモニーの理解できないわたし。 日本の場合には 旋律に対してハーモニーをつけるけれども 西洋のものは 旋律そのものがハーモニーの中から出てくる という説明がありました。 頭の構造が違うのかな)
あと 面白いのは 日本の歌謡曲の構造として パッチワーク が ある と言う事が書いてありました。 都節 わらべうた 自然的短音階 民謡 。。。 こんな感じのものが 分かりにくく混ぜてあるんじゃなくて 全部 ハサミでちょん切った様に バシバシ切って つなげてある。
このパッチワークは 実は 日本の文化の構造として よく見られる形です。 異なる文化の取り入れ方 としても 出来上がったもの としても。 桂離宮 なんかも 見ようによっては パッチワークです。 歩いていると 角を曲がる度に 違う風景が見える。 歌謡曲も パッチワークかぁ というのは 面白い指摘でした。
この本を読み終えて 自分が でたらめを歌っている時 無意識に引っ張り出されている音階は どれになるんだろう と 興味を持ってしまいました☆
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