カスタネット(Ca.):真貝裕司(札幌交響楽団)
ヴァイオリン(Vn.):萩原淑子(元 ブダペスト祝祭管弦楽団)
ピアノ(pf.) :中山真理(ピアニスト)
構成・司会 :藤田崇文(作曲家)
限定20名の贅沢なコンサートです。 会場となりました萩原邸というのは 遠藤新設計のしゃれた建物で 登録文化財だそうです。
http://www.amadeschool.com/access.html
![萩原邸](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/d4/f1673f5978635248ed554ac42c043180.jpg)
吹き抜けになった上の方にも お席があります。
![萩原邸](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/72/15b6331b748eba6c281aa6e5f730ebc0.jpg)
真貝先生のカスタネットに惹かれて行ったんですが(で それは もちろん聴き応えあるものでしたが) バイオリンがすごかった。 ハンガリーで育った という萩原さん。 プログラムの中で チャルダッシュが圧巻でした と言えば どんなバイオリンなのか 見当が付きそうですが 絶対 その想像を超えてます。 力強く 激しく 今にも踊り出すのではないか と思われる様な熱情的なバイオリンでした。 嵐の中を吹きすさぶ風の様です。
いいものを聞かせていただきました。
1.マルキーナ(藤田崇文編曲) エスパーニャ・カーニ(ca,Vn.pf.)
2.R.Matos,P.Contursi,E.Maroni. ラ・クンパルシータ(ca,Vn.pf.)
3.モンティ チャルダッシュ(Vn.pf.)
4.有馬礼子 失われたものへの三章(pf.)
5.有馬礼子(桐越優編曲)カニのダンス「カスタネットのコンチェルティーノ」<初演>(ca,Vn.pf.)
6.藤田崇文「遙かなる空へ」<新作・初演>(ca,Vn.pf.)
*カスタネットの話
7.ジンギスカンのテーマ曲(カスタネット・バージョン)
8.真貝裕治「萩原邸のカスタネット」<新作・初演>(Ca)
9.マスネー タイスの瞑想曲(Vn.pf.)
10.レクオーナ マラゲーニャ(ca.pf.)
11.ファリャ 火祭りの踊り(ca,Vn.pf.)
11曲のプログラムの内 初演が3曲。 かつて 作曲家がいて 実演家がいて あるいは 作曲家が実演家を兼ねていて こうしたサロンで 新曲を発表して。。。という時代もあったんだなぁ いや 今でもあるのか と 感心してしまいました。
おかしな事ですが 音楽を始めてからの方が プロの演奏を聴かなくなりました。
聞く音楽はすべてプロの舞台。。。だった頃には 演奏を聴いても「流石プロ」だなんて思うことはなく 別の感じ方をして 純粋に音楽を楽しんで その奥にあるものを感じていた筈なのに と思います。
プロ以前の方の舞台 というのも エネルギッシュで 学ぶところは いろいろありますけれども 一流のプロの演奏を聴かないと 栄養不足になるなぁ と思ってしまった。 ちゃんとしたオーケストラなんて いつ聞いたのが最後になるかしら。
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