これは 知り合いのピアノの先生のお教室の発表会のプログラムです。
ピアノ教室 しかも 子どもの教室の発表会 なので まあ そんなものだろう と思って伺いましたら わたしのイメージのピアノ教室とは 随分違って びっくりしました。
最初に出てきた子は お母さんに手を引かれて やっとやっと歩いている小さな子。 こんな子が どうするのかしら? と思ったら ピアノを弾くのは 先生で 子どもは お母さんとお父さんと一緒に 太鼓を叩いていました。 お父さんまで 協力して って すごいです。
おチビさん達の演奏は 短い曲なので あっという間に終わってしまうんですが 子ども達が描いた絵が スライドで映し出されていたり とか よく分からない民族楽器の様なものを使ったり とか 全体に 音楽を楽しむ という雰囲気が 単にピアノにとどまらない もう少し 総合的な 音楽を使った情操教育 という印象です。
一番感心したのが 先生と4人の生徒さんが ピアノアンサンブルで合奏した「つきよ」というプログラム。
月夜 という絵本の1枚1枚 文章を読みながら いろんな月の姿を ピアノで表現していくのです。
それは ある時は落ちた月であり ある時は小鳥の滑り台であり ある時は湖面でゆらめく月であり。。。
ピアノは メロディ楽器というよりは むしろ 打楽器に近い使われ方です。 へ~。こんな曲があるのか。まるで 現代音楽みたい。 弾く生徒が変わる度に 曲想が変わるので 面白い。
終演後に 先生からお話を伺ったら まず 曲は オリジナルなんだ という。 あらまあ 作曲もするんですか すごいですね~ と感心していたら 実は 作曲したのは 先生ではなくて 子ども達だ というので ますます びっくりしてしまいました。
なんでも 絵本に合わせて 子ども達が みんな 一通り曲を作ったんだそうです。 で 場面に合わせて「じゃ この場面では あなたの曲ね。 では こっちの場面では あなたの曲を使いましょうね。」と 全体の構成を決めて行ったらしい。
それも いかにも 子ども子どもした音楽ではなく きちんと 一人前の演奏家としての音楽です。 いや 確かに 幼稚園のお遊戯みたいな音楽も 子どもらしくて かわいいんですが ちゃんと 一人前に扱ってあげると 子ども達がこんな事ができるのか というのに びっくりしました。
いい先生と いい生徒が 巡り会うと こんな事もできるんだなぁ と ほんと 感心。 わたしも 子どもの頃 ピアノ習ってましたが こんな先生だったら わたしも もっと ピアノ好きになったかも。
この つきよ 機会があれば 是非 再演して欲しいです。
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