テルミンの彼方へ
宇宙とシェアする楽の音
 



2007.1.27
於:東京オペラシティ・リサイタルホール

演奏会ちらし

北海道のMEGUMIさんが コンクールピアノ部門3位で入賞した その演奏会に 聞きに行って参りました。

コンクールですから 普通は お若い方が応募する。この日も 一緒に出演してらした方の中には 高校生までいました。 かたや MEGUMIさん 既に ピアノの先生までお弟子さんにいるほどの(聞くところによれば MEGUMIさんの ひ孫弟子までいるらしい)立場の方です。 それなのに 若い人達に混じって コンクールに応募して 入賞してしまう。 すごいなぁ と 感心します。 演奏会終了後にお話した時にも 若い人達に混じって点数をつけられる事の恐ろしさについて お話でした。

演奏

そんな人の弾くピアノは すごい。 今までにも 何度か聞かせていただいていますが わたしは MEGUMIさんのピアノ 好きです~。 全身全霊で弾いています という感じの。 今回は 席の都合で 真横から見ていましたら 手付が なんだか 赤ちゃんをあやしているみたいに見えるところもあり。 聞いてみましたら 鍵盤を押して弾くのと 鍵盤を弾いて弾くのと 音が違うんだそうです。 他にも えーーーっ そうなんですか~っ? という ピアノの音に関するお話 沢山伺って 楽しかったです~。 これは ピアノを弾く人が聞いたら 目から鱗 な 話が沢山あるんでしょう きっと。 出る音が すごい迫力なので さぞかし 体力がいるだろう と思いきや MEGUMIさんの演奏法だと 肉体的な体力は 極めて少なくて済むんだそうです。  実際 肘を痛めたり の故障を抱えた上で 演奏していらっしゃいます。

演奏会終了後には オペラシティ53階のラウンジで そんな話を伺っている内に あっという間に時間が過ぎ あわてて帰ってきました。

追記:弦楽器部門第三位 山中裕平さんのクセナキスのミッカが面白かった。
   コンクールで こんな曲を選ぶなんて すごいなぁ。

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2006-2007 音楽に秘めた愛 シリーズ 第4回
「イギリス民謡」
ナビゲーター&ギター:木村大

於:東京文化会館小ホール

木村大

最近 イギリス民謡づいているので 行ってみました。 スカボロウ・フェア グリーンスリーブス ロンドンデリーの歌。。。。

アメイジンググレイスは わたし 黒人霊歌 だとばかり思っていたら これもイギリス民謡でした。 知らなかった。

演奏会本編ではイギリス民謡オンパレード。 アンコールでは イギリス民謡とは 全く関係ない曲を 2曲。

アンコール曲

これが ??? ひたすら疑問で。。。 本編とアンコールと 演奏が違いすぎます。。。本編のイギリス民謡を聴いていた時は これは 何かの間違いなんじゃないだろうか?? これで正しく演奏されてるんだろうか?? と 妙~な気がしながら舞台を見てました。 アンコール曲で ホッとした。 2曲目は12分もの長さがあったそうですが その長さを全然感じさせない ギターを堪能できる演奏でした。

選曲によって こんなにも 違った印象に聞こえるのか というのは ちょっとびっくりです。

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橋本尚著 
講談社 BLUE BACKS
楽器の科学

バイオリンは 弦が鳴ってるのか 胴板が鳴ってるのか 胴板のどこがどの様に振動しているのか 楽器は演奏する時 何ワットくらいのエネルギーを出しているのであろうか 音色は 実は 音の立ち上がり 音の長さと深い関係があるのであり 日頃から聞き慣れた楽器でも その音を長く録音して その中間の定常音だけ聞くと 何の音か分からない事もあるんである などなど 面白そうな話がいろいろ書いてあります。

ビブラートのくだりが興味深く。。。毎秒5~7回ぐらいかけるのが快適に聞こえる とされるんだそうです(え~ そうなのかしらん。そんなに細かくかけてない様な。。。テルミン) かける幅は 大体半音の半分ぐらいの深さが多く 基準音の低い側に多目にかけるんだそうです。 人の耳は高い方の音に敏感なので 上下同じ幅だと 音が全体的に高くなった様に感じてしまんだそうだ。

わたしのクセとして ビブラートかけ始めた途端に ピッチが下がる。 これは かなり下にかかってる という事みたい。。(汗)

楽器の科学―角笛からシンセサイザーまで

講談社

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発表会パンフレット

これは 知り合いのピアノの先生のお教室の発表会のプログラムです。

ピアノ教室 しかも 子どもの教室の発表会 なので まあ そんなものだろう と思って伺いましたら わたしのイメージのピアノ教室とは 随分違って びっくりしました。

最初に出てきた子は お母さんに手を引かれて やっとやっと歩いている小さな子。 こんな子が どうするのかしら? と思ったら ピアノを弾くのは 先生で 子どもは お母さんとお父さんと一緒に 太鼓を叩いていました。 お父さんまで 協力して って すごいです。

おチビさん達の演奏は 短い曲なので あっという間に終わってしまうんですが 子ども達が描いた絵が スライドで映し出されていたり とか よく分からない民族楽器の様なものを使ったり とか 全体に 音楽を楽しむ という雰囲気が 単にピアノにとどまらない もう少し 総合的な 音楽を使った情操教育 という印象です。

一番感心したのが 先生と4人の生徒さんが ピアノアンサンブルで合奏した「つきよ」というプログラム。

月夜 という絵本の1枚1枚 文章を読みながら いろんな月の姿を ピアノで表現していくのです。

それは ある時は落ちた月であり ある時は小鳥の滑り台であり ある時は湖面でゆらめく月であり。。。

ピアノは メロディ楽器というよりは むしろ 打楽器に近い使われ方です。 へ~。こんな曲があるのか。まるで 現代音楽みたい。 弾く生徒が変わる度に 曲想が変わるので 面白い。 

終演後に 先生からお話を伺ったら まず 曲は オリジナルなんだ という。 あらまあ 作曲もするんですか すごいですね~ と感心していたら 実は 作曲したのは 先生ではなくて 子ども達だ というので ますます びっくりしてしまいました。

なんでも 絵本に合わせて 子ども達が みんな 一通り曲を作ったんだそうです。 で 場面に合わせて「じゃ この場面では あなたの曲ね。 では こっちの場面では あなたの曲を使いましょうね。」と 全体の構成を決めて行ったらしい。

それも いかにも 子ども子どもした音楽ではなく きちんと 一人前の演奏家としての音楽です。 いや 確かに 幼稚園のお遊戯みたいな音楽も 子どもらしくて かわいいんですが ちゃんと 一人前に扱ってあげると 子ども達がこんな事ができるのか というのに びっくりしました。

いい先生と いい生徒が 巡り会うと こんな事もできるんだなぁ と ほんと 感心。 わたしも 子どもの頃 ピアノ習ってましたが こんな先生だったら わたしも もっと ピアノ好きになったかも。

この つきよ 機会があれば 是非 再演して欲しいです。

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アルカフェライブ

わたしのものではないんですが。。。llamano さんのライブ映像をYouTube にアップしました。昨年暮れアルカフェの時の演奏です。演奏の前に流れているのは りゃま博士の研究だそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=eG7NqHknhko

丸い音が ほんと うらやましい。普通の イーサーウェーブテルミンなのに。
いつか あんな音で弾きたいです。テルミン。

ちなみに llamano さんのVOICEブログは こちらです。
http://www.voiceblog.jp/llama/

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Benedict Popescu さんという方の テルミンのCDをいただきました。

CD CD

なんでも これは 自作機なんだそうです。 普通に 左手がボリュームで 右手がピッチなんでしょうか。 弾いてる動画を見てみたい。

ボリュームのレンジ幅は比較的少なく 柔らかい正弦波に近い音色に 終始ヴィヴラートつき。 耳にやさしい音色は まるで のこぎりの演奏を聴いている様です。 Benedict Popescu さん は のこぎりも弾くんだそうで テルミンを弾く人は 無意識的に 自分が慣れ親しんだ音に近づいて行ってるのかなぁ と そんな気がしました。 

それにしても 自然の中で 気持ちよさそう。

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@東京文化会館小ホール

友人からのお誘いで行ってきたのですが これが 思いの外の楽しさでした。

第一部:絵画と音楽のコラボレーション

有賀和郎さん 新井恵子さん という 二人の画家さんの絵(抽象画みたいなの)を スライドで 舞台の上のスクリーンに映し出し それに 音楽をつける という構成です。

マリンバ:吉岡孝悦
ピアノ:中川俊郎

ライブで 映像を使う というのは 見た事ありますが クラシック畑の人が演奏会で映像を使う というのは 初めて見ました。 これから 増えて行くんだろうなぁ。

絵が 不気味系?の暗い絵が多いせいなのか どことなく 不安感不安感 な マリンバ。 そういう音楽を マリンバ。 トレモロで とるるるるるーーー っと。 それは ビブラートかけっ放しの マンドリンの紡ぎ出す音にも似て。 これ この旋律を テルミンで ビブラードおどろおどろに弾いたら ちょっと 良い具合になるのではないかしら とか マリンバと テルミンの 仲良き関係を想像しつつ 聞いている内に あるふぁ波 あるふぁ波 いつしか うつらうつら あっちもこっちも。 耳に心地よいマリンバの音は オルゴールの音色にも似ています。

続く 第二部:驚愕の迷(名?)曲

マリンバ:吉岡孝悦
ピアノ:中川俊郎
コンバス:芹澤薫樹

薄情の湖/茶行こう好きー
版画ありゃ?舞曲第5番/ブラ編むす
美しき青く怒鳴る/夜犯・酒トラ薄
軽麺/美税

最初 インフォメーションを書いた人が 酔っ払って誤変換したのを そのまま掲載したのかと思った。 どうやら 本気らしい。

これが めちゃくちゃ楽しかった。  新春 コンサート初め として 来年もまた伺いたい と思った様な エンタテインメントで ネタ満載な演奏会でした。 いいな~ わたしも こんな楽しい演奏会したいなぁ と思うものの その為には まず ネタではない普通に演奏した時の演奏技術を もそっとレベルアップしなければ と思った事でした。 

吉岡さん MCの中で 「遊んでる様に見えるでしょうが やってる方はなかなか大変なんですよ。 ちゃんとやらないと 合わないんです。」と仰ってました。

メモ
吉岡孝悦HP

サヌカイト サヌカイト

これは 文化会館小ホールのロビーにあった サヌカイト。 今から 1350万年前に噴出した岩石だそうです。 開演前のチャイムが なんだか 面白い音色? と思いましたら この石で 演奏していたらしい。

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藍川由美

CD

おぎ原さんから拝借した CDです。

砂山は 作曲家の意図としては ぴょんこ節でした とか 君が代を和歌披講の節回しで歌うとこうなります とか ふるさとは「おもいいづるふるさと」と歌うから 難しいのであって 本来は「おもひいづるふるさと」と歌えば楽なのである ほれ この通り とか そんな類の話が詰まった CDブックです。

面白いから アマゾンで買おうと思ったら 既に絶版の様でした。

あと 西洋の歌い方と日本の歌い方では ポルタメントの使い方が違う という事で 2種類の録音が入っています。 これが 耳で聞いてみると 確かに違うんだけれども どう違っているのかが 言葉で説明するのは むずかしく?? 説明では

西洋的歌唱法では息を上に回すように意識して音程を移動するが 日本的歌唱法では重力の法則にしたがって息をおとしていく という違いがあるので 聞いた感じが このように違うのである 

というように説明されてます。

なんか分かった様な分からない様な。。。??

確かに ふわ~ん と 自然に任せて ポルタメントをかけると 日本の歌っぽい?

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