第14回RCAテルミンの夕べライブ配信のゲストの巻上さんから、東大の表象文化論の研究室が、シリーズ91テルミンのモデルCを持っている、と教えて頂きまして、
見学に行って参りました。
91C、実機をご覧になった事のある方少ないと思います。
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音を出してみてびっくりしましたのは、目の前のスリットから内蔵スピーカーの音が出ます。
テルミンを演奏する時は、モニターをどう取るのか、という事がしばしば問題になりますけれども、
それに対する一つのアプローチなのかな?とも思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/c0/f404ce42a9346e57393b8dc2de396eff.jpg)
さすが大学、と言いましょうか、購入時の資料がそのままそっくり残ってまして、マニュアルには、クララさんによる練習帳とおぼしきものも一緒に綴じられてました。
この譜面は、クララさんの手書きなのかどうか。。。気になるところです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/15/f7894eb3862b37c57be73da9076e8b88.jpg)
テルミンは発明されたのは1920年。
1929年~1930年に、一度はアメリカのRCA社からテルミンを一般に販売しようとしたのですが、
テルミン博士のアメリカからの突然の失踪により、その後、テルミンは歴史の波に埋もれた存在となってしまっていました。
一部のラジオ工作愛好家の間で話題になったり、もしくは効果音的な使い方ばかり要求されてきた時代を経て、
1991年の、モーグ博士のトランジスタを用いたシリーズ91テルミンの発売により、今、現在、楽器として演奏する人口が増えてきた、という所です。
楽器としてのテルミン復権(?)のそのきっかけとなったテルミンですから、シリーズ91、歴史的にも意味のある貴重な存在です。
特にモデルCは販売された台数も少ないと伺っています。
それがこんな所に眠っているとは驚きました。