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フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 中央大学の市ヶ谷田町キャンパスというところへ行ってきました。
               
 大学のキャンパスには、1箇所に集中しているところと、何箇所にも分かれているところがあります。欧米の大学に行くと、大学と街が一体化していて、大学キャンパスの建物と街の建物と区別がないように見えるところがあります。
 日本の大学の場合、大学の中と外は塀によって明確に区分されていますが、それが1箇所に集中しているか分散しているかは、大学によってまちまちです。
 中央大学の場合は、文系全学部が集まる「多摩キャンパス」しか知らない人も多いでしょうし、少し知っている人でも、「多摩キャンパス」と理工学部のある「後楽園キャンパス(文京区)」の2箇所くらいしか知られていません。しかし、もともと中央大学のあった場所に「駿河台記念館」を残していますし、近年は都心に「市ヶ谷キャンパス」を、そして今年から「市ヶ谷田町キャンパス」を開校しました。ちなみに、「田町」というのは山手線の「田町駅」と紛らわしいかもしれませんが、「市ヶ谷」駅近くに「田町」という住所があり、そこに建物を買ったことから「市ヶ谷田町キャンパス」と呼んでいるようです。
 先日、その「市ヶ谷田町キャンパス」の開校式があり、それに出席してきました。
               
 これは、単に中央大学の敷地が増えるということではなく、中央大学の組織が多様化していることと関係があります。今までは、「学部=大学院」というのがセットになっており、「法学部=大学院法学研究科」「文学部=大学院文学研究科」というセットで組織化されていました。しかし、近年は「ロースクール(法科大学院)」「ビジネススクール(戦略経営研究科)」「アカウンティングスクール(国際会計研究科」などの専門職大学院が設置されました。これらの大学院は学部とセットにならずに、大学院だけで運営されています。
 こうした新しい組織が設置されていくにしたがい、これまでとは異なる新しいキャンパスが開かれていったということになります。こうして、時代に即した新しい組織、新しいキャンパスが増えていくことは、大学として必要なことでしょう。
 その一方で、組織が増え、キャンパスがあちこちに点在することになると、大学としての一体感や協調しての運営が難しくなる面もあります。大学が発展していくことは望ましいことですが、これまでの大学が持っていた良い面を失わないように、学生・教職員・卒業生が協調していけることを心から願っています。
               



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コメント
 
 
 
Unknown (戴暁晨)
2010-06-06 00:08:10
宇佐美毅先生こんにちは。戴暁晨です。
先生のブログもう拝見しました!
中国の大学の場合は日本と同じ、よく塀によって明確に区分されています。もしかしたらアジアの大学みんな同じでしょうか。。。
ところで、後楽園の食堂の料理はとても美味しいとよく言われています。もしチャンスがあったら、私は本当に確かめたいと思います。。。。
 
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