フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 東日本大震災から、今日で4年が経ちました。あらためて、犠牲になった方たちの御冥福をお祈りしたいと思います。

 写真は震災から1年半経った、2012年9月当時の石巻市海岸沿いのようすです。この写真は、日和山という小高い場所から撮影しました。ここは、震災時に多くの市民が避難した場所です。逆に言えば、ここに避難してくれば助かったはずの多くの命が、実際には失われました。
 石巻を訪れた時のことは、その当時このブログにも書きました。

  ⇒ 「プロジェクト結の活動」

 また、震災から3年あまりが過ぎた昨年6月には岩手県の久慈市や宮古市にも行ってきました。他にも、比較的被害は少なかった仙台市や山形市などにも行きました。被害の大小はあれ、いずれも何らかの傷を負いました。そして、どの地域でも復旧・復興が進んでいる部分と、必ずしも進んでいない部分があります。
 私はフィクション研究者ですので、小説・映画・テレビドラマなど、さまざまな作品でも、直接・間接に震災とそこからの立ち直りが描かれていることを目にしています。それぞれの創作者が、懸命にあの大震災を受けとめようとしています。
 震災から4年経ち、あの震災の記憶を風化させず、今後のために活かしていくことが、僅かながらも私たちにできることだと思っています。




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