そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

6月12日(土)

2010年06月12日 | 昔日記
 金曜は9:30の新幹線で新大阪へ。地下鉄で淀屋橋まで移動し、大阪美術倶楽部で開かれている入札下見会場へ駆け込む。中央図書館のF資料管理課長と合流、目当てのブツを吟味した。う~ん、本紙はバッチリだが、表具や箱はこりゃなんぞ?とい感じだな。少し虫食いもある。すでに2本くらい入っていた。まあ、幅を見て入れてもらうようお願いした。F課長にはシアトルチョコを賄賂としてお渡しした。(笑) 会場を去ろうとすると、E学部のN教授が到着。近世関係で目ぼしいのは2点だ!とわめいている。1億円買ってもらったばかりなんだから、もういいぢゃないかと内心思う(私も署名活動など中心になって協力したんだ)。そうそう、仙台の故S先生の古筆切コレクションが図書館に着いたそうで、やはりなかなかの逸品揃いらしい。整理公開に協力を頼まれたが、お安い御用である。我が大学図書館は資料公開意欲が非常に高い。だいたい院生の役にすぐ立って、彼らの研究業績に結びつく資料が入ってくる…というのが、最も理想的なことだと私は思っている。

 淀屋橋から千里中央、そしてモノレールに乗り換えて伊丹空港へ。昼を摂りそこねたので、出発ターミナルの食堂で生ビールのジョッキを一気に空け、上にぎりと、春鹿も1杯だけたのむ。出雲行きの飛行機はものすごく小さなプロペラ機だった。ちょっと意識を失って、気がついたらもう着陸。あわてて降りたので、文庫本を座席のポケットに忘れてきてしまった。

 空港連絡バスには4人くらいしか乗っていなかった。これじゃあそのうち事業仕分けされるんじゃないかな。ぼんやりしていたらもう松江駅前。よ~寝ておいででしたわ~と運転手さんに言われた。

 実家に着いて老母をハグ。神様・仏様を拝んで、彗星艦爆に乗っていた伯父夫婦のところへパイク・プレイス・マーケットの量り売りスモークド・サーモンほかを届けに行く。ちょうど夕食の支度中でグッド・タイミング。着るものがなく、亡父のパジャマのズボンで歩き回った。カッコ悪いことこの上も無し。