これが私の生きる道

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果敢なきもの(はかなきもの)

2011年04月15日 20時53分05秒 | 思うこと
自動車の保険には任意で入れる車両保険という
事故などで破損した修理費を
保険で賄う契約がありますが
地震などの災害時にはそれだけでは適用されず
オプションで災害保険というものを
数千円払って契約していないと補償されないらしいです。

なので今回の地震や津波で
車が壊れたりしたほとんどの人が
補償されないことになっているみたいです。
またそのことを知った人たちが
災害保険に加入しようとしましたが
今回の規模の災害が起きると保険会社も補償しきれない
ということで、受付をやめてしまっているという
ニュースを見ました。

津波で自動車がまるでミニカーのように
簡単に押し流されている映像は
衝撃的でした。
中には数百万するような高級車を
失った人も少なからずいたはずです。
それにも増して家ですら土台ごと波に持っていかれて
自然の脅威を思い知らされました。

自動車や家というものは
一般庶民の人生の買い物の中でも間違いなく
1、2位を争うような高価なもので
それがあんなにあっけなく喪失してしまうことを知って
物のはかなさを知りました。
あれから1カ月が経ちますが
この影響でどうにも新しい物を買おうという
欲求が沸いてきません。
災害は様々な傷跡を残してきましたが
こういう購買欲の低下というものも
目に見えにくいものですが
復興を妨げる一因になるのではないでしょうか。

その裏では、水や電池など
すぐに無くなってしまうものは
買いだめしてしまうという
負のスパイラルに陥っています。

車はそれでもまだ買い替えがききますが
持ち家は土地込みでの値段で
元の場所に建てるのは容易ではないし
ましてや売却しようにも
買い手がつくかどうかも不明です。

この問題は被災地に限らず
液状化が発生した浦安市などにも言えることです。
あの地域にもまだローンを払っている途中の方は
多数いることと思います。
この前みたニュースでは沿岸地域だけでなくて
田圃を埋め立てた内陸の地域でも液状化が起きて
家が傾いてしまった家もあるそうです。

こちらも不安だからと
買い手を探してさっさと引っ越せるわけもありません。
価値はもちろん下がってしまっているし
傾いたままでは売ろうにも売れません。
マンションだって補修費用を新たに徴収しないと
復旧しないだろうし
命には別状はないにせよ
普段の生活にはかなり支障をきたします。

うちも持ち家(マンション)なので人ごとではありませんが
多少割高でも賃貸の方が気楽なのかなぁと
思ってしまいます。
物に限らないけど、何かを手にするということは
リスクが生じることに等しいんですね。
人生を悟ると、余分なものは次々とそぎ落としていくものだけど
こういうことなんですかね。


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