夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

「何のために」

2011-11-04 05:52:20 | こころに残る言葉
11月4日(金)快晴

 昨日は自転車で通勤したが、徒歩では片道5000歩近くになる万歩計が、往復で4000歩を少し超える程度しかカウントされていない。先日大豆の収穫で畑で1時間作業をしただけで5000歩をカウントしていたのだから、作業をしながら歩くことの意義はそこにあるのかも知れない。

 「何のために、それをするのか?」という問いがあった。
 何のために、あなたは働いているのか?そう聞かれたらあなたは、なんと答えるだろうか?
 糧を得るためにという答えもあるだろう。欲しいものがあるので買うために・・・という答えや、家族を守るためにという答えもある。
 それでは何の仕事でも良いのかと、もう一度問われることとする。その時あなたは、なんと答えるのだろうか。

 生まれてきた以上、納得の行く人生を生きたいと願う思いがある。人生を後にするときに、「ああ、生まれて来てよかったなあ」そう答えられる人生でありたい。
 昨日は文化の日で、文化勲章を授与された人々が新聞に載っていた。毎年文化の日になると思うのだが、私は勲章だけはもらえないし、貰いたくない一人である。いかなる表彰ですら、固辞して生きてゆきたい。
 私は宮沢賢治言うところの「デクノボー」でありたいと願う。

  雨にも負けず
  風にも負けず
  雪にも 夏の暑さにも負けない
  丈夫な身体を持ち
  欲はなく
  決して怒らず
  いつも静かに笑っている
  一日に玄米四合と
  味噌と少しの野菜を食べ
  あらゆることを見聞きし解り
  そして忘れず
  野原の松林の陰の
  小さな茅葺の小屋にいて
  東に病気のこどもあれば
  行って看病してやり
  西に疲れた母あれば
  行ってその稲の束を負い
  南に死にそうな人あれば
  行って怖がらなくても良いといい
  北に喧嘩や訴訟があれば
  つまらないからやめろと言い
  日照りの時は涙を流し
  寒さの夏はおろおろ歩き
  みんなにデクノボーと呼ばれ
  褒められもせず
  苦にもされず
  そういうものに
  私はなりたい」

 (「雨にも負けず」)