夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

フォークソング 「不思議な帽子」

2007-03-23 08:10:56 | 創作(etude)
 
 風に吹かれて 歩いていたら
 おじいさんが 倒れていたよ
 どうしたの おじいさん
 どこか具合でも悪いのですか

 ここはどこなの 見慣れぬ国だ
 それにしても たいせつな
 わたしのぼうし いまはどこか
 どうかさがしてほしい 青色山高帽子
 
 ぼくはそれで 探しに出かけた
 おじいさんの 青色山高帽子
 風に飛ばされて 行ったのか
 川に流されて 行ったのだろか

 ぼくは必死で探し どこまでも歩き続けた
 風に聞いた 川を探した 鳥たちにも聞いた
 風も知らない 川も知らない 鳥も知らなかった
 ぼくは疲れはてうずくまり 虹色の涙を流した

 するとそのとき だれかがぼくに
 ささやくように言った 空の上の方から 
 おぼっちゃんどうしたの なぜ泣いているの
 見るとそれは 青色山高帽子さ

 ぼくは泣き止み おじいさんのことを
 倒れていたことや 困っていることを話した
 帽子はひょいと頭に乗って ぼくにささやく
 おぼっちゃん何も考えず 目を閉じてごらん

 ぼくと帽子はふわり軽くなり 空浮いて歩いてた
 虹橋渡り 雨の廊下曲がり 風の階段降りてた
 帽子がささやくもういいよ そっと目を開けてご覧
 すると目の前に杖を持った あのおじいさんが現れた

 ぼうやありがとう わたしのために
 ぼうしを探してくれて ありがとう
 たいせつな青色山高帽子 これがないと
 虹の橋がつくれない 夢の橋が描けない

 おじいさん笑って ぼくに差し出す 
 虹色に輝く軽い 素敵な虹色帽子 
 ぼうやいつか困ったら これをかぶってごらん 
 きっと役に立つだろう きっと力になるだろう

 それからぼくは大切に 帽子時々見ているだけさ
 七回願いのかなうという 虹色帽子の秘密
 困ったそのときに  この帽子かぶれば 
 願いがかなうという 願いがかなうという

 誰にも話せない おじいさんの話
 青色山高帽子の おじいさんの話
 でも決して 夢じゃないよねと
 何度もかぶって見る 虹色つばつき帽子さ 
 何度もかぶって見る 虹色つばつき帽子さ

 
 
 
 

 

 
 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (りんご)
2007-03-23 12:19:01
11枚の絵になるような
光景のの詩です。
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りんごさんへ (なりたはるみ)
2007-03-24 00:01:13
 まだまだ膨らませるところだらけのお話しでした。でも朝起きだして15分でイメージができたのですから、もう少し咀嚼したいと思うストーリーでした。
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Unknown (すずきゆきお)
2007-03-25 13:40:21
成田さんは、きっと虹色つばつき帽子を
かぶっているのだと思いました。
福祉の施設が生まれたのも、そして着々と理想実現のために歩いているのも、虹色つばつき帽子をお持ちだからですネ。
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すずきゆきおさんへ (はるみ なりた)
2007-03-25 22:35:42
 願い事を夢だとすれば、実現するためにどうしたらよいのかを考えるしかありませんよね。そのとき一人ではどうしたらよいのか途方のくれることもあるのですね。そんなときに、つばつき帽子の役割を果たしてくれるのが、恐らくはであいの中にいる人々なのだと思います。本当に困ったときや、一大事の時には不思議とそういう人が現れて解決してくれています。
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