風に吹かれて 歩いていたら
おじいさんが 倒れていたよ
どうしたの おじいさん
どこか具合でも悪いのですか
ここはどこなの 見慣れぬ国だ
それにしても たいせつな
わたしのぼうし いまはどこか
どうかさがしてほしい 青色山高帽子
ぼくはそれで 探しに出かけた
おじいさんの 青色山高帽子
風に飛ばされて 行ったのか
川に流されて 行ったのだろか
ぼくは必死で探し どこまでも歩き続けた
風に聞いた 川を探した 鳥たちにも聞いた
風も知らない 川も知らない 鳥も知らなかった
ぼくは疲れはてうずくまり 虹色の涙を流した
するとそのとき だれかがぼくに
ささやくように言った 空の上の方から
おぼっちゃんどうしたの なぜ泣いているの
見るとそれは 青色山高帽子さ
ぼくは泣き止み おじいさんのことを
倒れていたことや 困っていることを話した
帽子はひょいと頭に乗って ぼくにささやく
おぼっちゃん何も考えず 目を閉じてごらん
ぼくと帽子はふわり軽くなり 空浮いて歩いてた
虹橋渡り 雨の廊下曲がり 風の階段降りてた
帽子がささやくもういいよ そっと目を開けてご覧
すると目の前に杖を持った あのおじいさんが現れた
ぼうやありがとう わたしのために
ぼうしを探してくれて ありがとう
たいせつな青色山高帽子 これがないと
虹の橋がつくれない 夢の橋が描けない
おじいさん笑って ぼくに差し出す
虹色に輝く軽い 素敵な虹色帽子
ぼうやいつか困ったら これをかぶってごらん
きっと役に立つだろう きっと力になるだろう
それからぼくは大切に 帽子時々見ているだけさ
七回願いのかなうという 虹色帽子の秘密
困ったそのときに この帽子かぶれば
願いがかなうという 願いがかなうという
誰にも話せない おじいさんの話
青色山高帽子の おじいさんの話
でも決して 夢じゃないよねと
何度もかぶって見る 虹色つばつき帽子さ
何度もかぶって見る 虹色つばつき帽子さ
かぶっているのだと思いました。
福祉の施設が生まれたのも、そして着々と理想実現のために歩いているのも、虹色つばつき帽子をお持ちだからですネ。
光景のの詩です。