夢発電所

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母の道は険し

2013-02-14 07:05:03 | つれづれなるままに
 昨日一人の有能な女性スタッフから、退職を申告された。理由は子育てと職業の両立が現状では難しい。具体的には自宅から職場までの1時間という距離が、8時間労働を困難にしている。そしてパートの時間しか働けないと、保育所代も稼げないということだそうである。
 共働きで、尚かつ一児の母として、職場に来てまだ3年ほどだと思う。そしてそのうち出産のためと育児のために2年間を休職しているのだから、無念だと思う。もう一人の女性は4年前に就職をして二児の母となったが、結局連続して出産のために4年間を休職しているのが実状である。
 そして復帰しても子育ての支援がない女性スタッフの場合は、勤務につけずに休む以外に道がない。その結果子どもが欲しくてもいない状態のスタッフのところにそのお鉢が回っていく。いつも勤務がくるくる変えられるのは、子どもがいないかもしくは子育てがやや軽くなりつつある女性スタッフのところに行きやすい。
 調整役の主任者も人が居なければ、その穴埋めに自分が入らずに居られないし、常に固定的な勤務が崩れて、その調整のためにスタッフそれぞれに常に交渉しなければならない。気の休まらない期間が続いている。
 男性も女性も共に、社会的に平等であることは言うまでもない。しかし、津軽の男女間の気風というのか、協力体制はまだまだ女性の仕事には不十分で、なにかあれば女性が仕事を休めという価値観があるのではないだろうか。

 産休や育児支援の制度は法的整備は進んでいても、結局職場への補助がないと代替え機能が働かずに、辞めていかざるをえない状況は変わらないのではないだろうか。そして男女平等の職場は、まだまだ遠い津軽である。

 これからもう少しこの問題の整理と、今後の対策をして行かないと、福祉の職場がますます希望者が来ないという状況は深刻化する気がしてならない。
 その到達点に、少子化問題があるのではないか。