夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

寸劇「闇の村」

2010-07-16 06:40:24 | 私と福祉とであいの旅
 また恒例の岩木地区社会福祉協議会主催の「敬老会」が近づいて来ました。そして社会福祉協議会役員による寸劇の脚本作りです。8月4日までに仕上げて、役員の皆様に内容紹介をします。

 今回で多分この企画は終了らしいので、気合を入れて推敲中です。
 タイトルは「闇の村」

 あらすじです。

 生まれてきた子どもが視覚に障害があり、医者に手術を勧められます。しかし、貧しい若い夫婦にはお金がありません。借りる相手のない夫婦は仕方なく村の村長の元へ行きお金を工面してほしいとお願いをします。しかし、村長はそれを断ってしまいます。
 その夜村長は不思議な夢を見ます。
 自分の目の前を不思議な一行が前を目指して歩いていきます。月夜の光に照らされた中、一番先頭が白い杖を前方に振り出して、二番目三番目と後ろに続くものが前の者の腰に手を当て「ォイッチニ・・・」と掛け声を合わせて進んでいくのです。

 村長はその者たちに声をかけました。何をしているんだ?と問いかけると、仕事を終えてこれから家に戻るところだといいます。この村の人々はみんな目が見えないので、みんなでこうして助け合って暮らしている。そういいました。村長はとんでもない世界に自分が紛れ込んだことに不安と憤りを感じます。やがて村長は自分が眼が見えるので、この村の明りのいらない人々の暮らしには、どうしても不便で合いそうにもありません。そこでこの村の村長に掛け合いに行きます。
 すると村長という人は、先日自分のところに来たあの眼の見えない子どもを連れて相談に来た男でした。
 村長は事情を話して、何とか電気をつけてもらえないかと相談するのですが、たった一人のために電気をつけるわけには行かないと断られます。逆にこの村で暮らす以上お前も目が見えない人と一緒の暮らしができるように、目隠しをして眼の見えない人の生活に慣れるように諭されます。
 村長はそして目を覚ましました。眼の見えない人の苦しみを思い、先日相談に来た夫婦の苦しみに答えることにしたのです。みんなが一人のために何をしなければならないのかを、村長は不思議な夢の中で気づいたのでした。人々の幸せは、一人の悲しみを救うことから始まるのだと村長は村人に伝えました。

 こうしてこの村には、お互いの助け合いの気持ちで包まれた幸せな伝統が息づいていったのでした。

 15分での寸劇ですが、これから9月5日を目指して練習を開始します。私は脚本を皆さんに渡して練習を支援し、小道具作りの日々が始まります。