田舎の道草

田舎の道草徒然日記

林檎を守る案山子のあるべき姿

2020-09-20 | 日記
毎年、林檎の収穫時期になると譲ってもらう農家が近くにある。
先日、前を通った時、母ちゃんが突然声を張り上げた。
農家の奥さんが木に登っているという。
その言葉からは、危機感とも、収穫時期を迎えたという安堵感とも感じられた。

近づいてみれば、見慣れた奥さんのエプロンを付けた案山子が木にくくりつけられていた。
奥さん本人でなくて本当によかった。

案山子の写真を撮らせてと訪ねてみれば「手抜きでね~。美人仕立てにすればよかった」と悔いていた。
こちらから奥さんにそっくりだと言わないでいてよかったと胸を撫でおろす。

今年はカラスに林檎が食べられる被害がひどく、案山子はその苦肉の策とのこと。
(「案山子のくくりつけられたこの木の林檎は絶対大丈夫だろう」
カラスにしてみれば怖いし、捕まればこうされると思うに違いないからと心のささやき。)

案山子の出来映えを気にしていた奥さん。美人に作り変えたりしないことを願うばかりだ。
案山子の出来映えが良すぎては、多くのカラスの関心をひき寄ってきてしまう。
そうなると林檎にカラスが食べられ? もとい、カラスに林檎が食べられてなくなってしまう。
実りの秋、美味しい林檎の収穫時期が待ち遠しい。




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