TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

ユニクロ兄弟ブランドのジー・ユー.が490円商品販売へ

2009-06-03 07:07:49 | 経営全般
 ファーストリテイリングが相変わらず好調です。ユニクロの兄弟ブランドのジー・ユーは今年の夏は販売している500種の商品の50%を990円以下で販売します。Tシャツは490円で販売するようです。価格訴求で好調を維持しています。

 今週号の日経ビジネスは、ユニクロの特集記事が掲載されています。記事に「ユニクロの強さを語る7つの数字」という記事があります。

 
1 ヒット商品:ヒーットテックを年間2,800万枚販売
 時代を切り開くヒット商品がユニクロの強みであり、ヒーットテックは過去4年間の販売枚数は6,540万枚となっている。
2 出店戦略:全国に750店舗
 全国に店舗網を巡らせ、常にスクラップ・アンド・ビルドを繰り返している。
3 規模と効率:売上高営業利益率は15%
 衣料品業界では、一定の規模を超えると在庫リスクが増大して経営効率が落ちるのが一般的だが、ユニクロは5,000億円超の売上高という「規模」ながら、営業利益率15%と屈指の「効率」も兼ね備えている。
4 世界ランキング:世界のアパレル市場で売上高は6位
 世界アパレル市場1位のGAP、2位の「ZARA」や3位のH&Mはファッション性が高いが、ユニクロはベーシックな商品で6位に位置している。
5 海外展開:6カ国、海外生産拠点7カ国
 世界で作って世界で売る体制を整えている。生産に関わるスタッフは300人で、そのうち170人が海外を担当している。
6 価格戦略:990円ジーンズ販売
 品質だけでなく、常に価格にこだわってきた。特に価格訴求が強いユニクロの兄弟ブランド「ジー・ユー」では、1,490円ジーンズを急きょ990円に変更。ジー・ユーでは1,900円以上の商品は販売していない。
7 生産体制:1年間に4億枚生産
 物量によるスケールメリットに加え、「匠」と呼ばれる技術指導者が海外の提携工場を指導し、品質と効率の向上を促している。

 それにしてもユニクロは積極的な多店舗展開をしているなあと私は思います。地元では、スマーク内にユニクロとジー・ユーが出店しています。この4月にオープンした前橋市駒形のscクロスガーデンにもユニクロが出店しています。伊勢崎にはロードサイド店がスシロー隣に出店しています。商圏にしてそれぞれが半径6キロ以内に他店舗があるという立地ではないでしょうか。

 ユニクロのターゲットとする顧客は、老いも若きも、男性も女性もという「顧客」が鮮明にできない特徴があります。

 現代マーケティング理論では市場細分化し、標的顧客(ターゲット)を設定し、マーケティング戦略を展開していくのですが、ユニクロは「顧客を絞り込んでいない」ことこそが、強さを支える経営戦略の根幹となっています。
 
 同じく小売業で好調なドンキ・ホーテは迷路のような通路、陳列方法もゴールデンゾーンなどの全くない「ジャンブル陳列」と理論とまったく異なる売り方を展開しています。

 理論は成功事例のセオリー化であるのならば、ユニクロやドンキ・ホーテの成功事例がセオリー化されるのではないでしょうか。

 経営には固定観念に縛られない柔軟な思考が必要のようです。
 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿