TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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米自動車メーカー、ゼネラルモーターズが破綻

2009-06-02 07:16:19 | 経営全般
 経営危機の陥ってきた米自動車ゼネラル・モーターズが、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法11条の適用を申請し経営破綻しました。もちろん破産法を申請した米製造業としては資産規模で過去最大です。

 ゼネラル・モーターズによりますと、今後は裁判所の管理下で優良資産を受け継ぐ「新GM」と、不採算事業などを引き継ぐ「旧GM」に分離します。新GMはシボレー、キャデラック、ビューイック、GMCを扱い、残りのブランドは売却します。

 ゼネラル・モーターズとは日本の大手自動車メーカー3社が提携を結んでいます。スズキ、いすず、富士重工業です。
 地元富士重工業は米国の工場で、GMとの取引比率が高い部品メーカーから現地調達しており、こうしたメーカーへの影響を懸念しています。

 また、地元群馬県の輸送機械器具メーカーもその影響を懸念しています。
 ミツバは米国子会社を通じてワイパーなどの部品をGMに納入しています。子会社の売上高に占める割合は数%程度ですが、売掛債権1億2千万円の回収を懸念しています。
 サンデンは、カーエアコン用コンプレッサー事業の数%がGM向けです。数値的には小さいですが、受注先がなくなるのは昨今の売上減少傾向にある中できびしい現実にさらされています。

 自動車メーカーの部品点数はひじょうに多く、その裾野は広いため、ゼネラル・モーターズがアメリカ企業企業であっても、地元群馬県の企業に対しても、その影響は小さくないようです。
  
 

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