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三洋電機、地元大泉の半導体向上を閉鎖

2010-09-19 08:24:22 | 地域産業
三洋電機が2012年をめどに大泉町坂田と岐阜県にある半導体工場を閉鎖する方針を固めました。

 両工場の約1,000人の従業員は、生産を集約する新潟県の工場に移るか、太陽電池など成長分野に配置転換となります。閉鎖するのは、携帯電話やテレビ向けのトランジスタなど生産する東京製作所内(大泉町)ある工場と岐阜県安八町の工場です。地元大泉工場には約700人の従業員がいます。

 大泉町長は大阪府の三洋本社を訪問して雇用確保などを要望してきましたが、三洋電機にとって、半導体事業は、三洋の親会社のパナソニックも手がけており、相乗効果が小さくリストラの対象となっていました。このため、三洋は今年7月に不採算の半導体事業を米半導体メーカーのオン・セミコンダクター社の子会社に約330億円で売却することを発表しており、年内に事業譲渡が完了する計画です。企業の判断は厳しいものとなりました。

 2年前の金融恐慌以降、三洋電機を中心に工業都市として発展してきた大泉町では自動車ランプ大手の市光工業の撤退をはじめ産業空洞化の波にもまれています。宮津製作所の事業譲渡、そして三洋電機の半導体工場移転です。

 配置転換の対象となる700人の中には、家庭の事業で辞めざるを得ない人も出てくると思います。働く者にとっては厳しい時代が続きます。

 

 

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