TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬県の今夏の大型観光企画-日本経済新聞社北関東版から-

2011-12-16 20:49:40 | 地域産業

 群馬県とJRグループ各社が7~9月に実施した大型観光企画の「群馬DC」の評価が、今日の日本経済新聞に掲載されています。

 さて、この企画で、期間中の観光入れ込み客は、前年比6.9%と目標としていた5%を超えて大成功だったという評価を群馬県はしています。

 しかし、その内容を日本経済新聞は分析しているのですが、入り込み客数の数字で伸びが目だったのはイベント関連でした。最も増えたのは、隔年開催のアートの祭典「中之条ビエンナーレ」で客数は316,000人でした。新規イベントの「伊香保DC花ステージ」は,157,000人。「麺-1グランプリin館林」は、55,000人を集めました。

 この3イベントは昨年は実績ゼロのイベントです。全体の入り込み客数から3つのイベントの数字を差し引くと、今開催のイベントと相殺しても前年比4.2%増で目標の5%増には達しなかったようです。

 確かに、イベントを企画して人を集めるのは、地域の魅力をアピールする手段です。しかし、イベントはのべつかくなしの実施できるものではありません。

 新聞紙上では、群馬DCを実施しての群馬の弱点である、①公共交通機関の不便さ、②総花的で印象に残りにくい県のPR戦略などの問題も指摘しています。

 私は、県にとって観光はどのような意味を持っているのか、それぞれの市町村にとってどのような意味を持っているのか明確にして、新聞で指摘しているように、最重点の市町村、力をいれない市町村とはっきりと区別してもいいと思います。総花的という指摘は、その点を言っているのではないかと勝手に解釈しました。

 


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