TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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長期失業者が最多の121万人に

2011-02-22 21:19:17 | 雇用・就職

 総務省の調査によりますと、2010年の完全失業者のうち、失業期間が1年以上の長期失業者は2009年より26万人と、比較可能な2002年以降で最多となりました。

 2008年秋のリーマンショックで職を失った派遣労働者らの多くが1年以上たっても、再就職先を見つけられず、長期失業者の増加につながってしまったようです。総務省は「正社員を希望している男性が(長期失業者)の半分程度を占めている」としており、正社員の求人が十分に回復していないことが長期化の原因とみています。

 さて、21日、地元群馬県太田市では群馬県と群馬労働局主催の、今年春卒業見込みの学生の就職説明会が開催されてました。地元上毛新聞には、その様子が記載されています。太田市出身の女子学生は「50社くらい受けたが内定はゼロ。医療関係が希望だが、えり好みはしていられない」という記事が書かれています。

 ほんとうに厳しい雇用環境です。私も、平成11年から15年まで、雇用支援の業務に携わっていました。その時もたいへん就職難の時でした。再就職者の雇用支援で、企業からよく言われたのは、「即戦力と実務経験のある者が欲しい」ということでした。企業も厳しい経営環境に置かれていから当然といえば当然の要望とも言えます。

 平成15年から平成19年ごろまでは、好景気により雇用環境も改善しました。この時期に就職した学生は、比較的恵まれた環境にありました。それが、リーマンショック後、一気に、不景気になり、雇用不安が拡大してしまいました。

 景気回復→雇用拡大→消費拡大→景気浮上→雇用拡大というスパイラルが生まれなければ、雇用不安は解消しないように思えます。まず、景気回復策を今一番求められることではないかと私は思います。


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