TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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「図解」の魅力

2007-10-07 17:49:38 | 経営全般
 日曜日は、私が興味を持っていることをつれづれなるままに書きます。具体的には、コーチング、図解の魅力、昭和陸軍の組織論、地域経済史(織物史)、藤沢修平の本などです。興味をもっていることを書くことで自分の歩んできた歴史(自分史)、考え方を表現できたらと考えています。本日は、図解の魅力について書いてみたいと思います。
 
 私は、図解が好きです。図解についてはいろいろな書籍が出版されていますが、参考になりそうなものは思わず買ってしまいます。私が図解の魅力に目覚めたのは、十数年前にある課に移動になったことがきっかけになっています。その課は今までの所属していた課と違い企画することが求められました。課に自由な雰囲気があふれていて、硬い文章を書くと上司にもっと自由に表現できないかと言われました。それまで、前例踏襲で硬い文章を書いていて、個性を出すと白い眼で見られたのと大違いでした。

 その課である上司によく言われていたのが、「図解で表現してみろ」ということでした。ちょうどその時に私は、中小企業診断士の勉強をしていて東京まで受験講習会に行っていました。その講師の方が非常に図解のうまい人でした。高橋英明先生という方だったと記憶しています。中小企業診断士の情報誌「企業診断」に落語による経営論を連載していた方です。、診断士の講習で解答を非常にうまく構造化して表現してくれるのでたいへん人気がありました。

 講習は図解を勉強する講習ではなかったのですが、図解の留意事項として以下の事項を聞いたことをおぼえています。①表現したい重要事項は中央に→注視ポイントをまんなかに、②矢印も→、←は方向を、⇔は循環を表現する、②文章の階層性をしっかり読み込んで表現するなどでした。図解表現が上手くなろうと図解の本を購入しだしました。雑誌、新聞などの図解も注意深くみるようになったものです。その課に所属していた最後の年度に、ある町の商業活性化ビジョンを担当として作成しました。図解をふんだんに使ったビジョンとしました。そのビジョン作成の支援コンサルタント(前田進中小企業診断士)に上手い図解だとほめられたことを記憶しています。その時に知恵をしぼって図解表現した経験が、ある程度の図解が書けるという自信となっています。
 しかし、課を異動して図解を利用して起案をしましたら、なんだこれはと言われました。最近は硬い文章が相変わらずですが、添付資料としてうまい図解がついています。時代がかわったなあと思います。

 専門校に勤務している時は、簿記、会計を主に教えていたのですが、ビジネス実務という週1時間の科目で「図解」表現を教えていました。教えるといっても、「図解表現基本のき」(飯田英明著)の書籍を使い、演習問題を学生に図解させ、模範図解と学生の中で上手な図解をコピーして解説するものでした。いつも上手な図解を書く学生がいたのである程度センスが必要なのか思ったものです。 

 図解の本をいくつか所有していますが、「すぐに使える図解の技術」(竹内元一著・PHP研究所)が私には参考になっています。図解の本をいろいろ書いている久恒啓一の図解は私はあまり好きでありません。この人の図解は診断士講習会で聞いた「表現したい重要事項を中央に」となっていないことが多いからです。

 以上、図解の魅力を書きましたが図解が万能ではありませんし、私が久恒啓一の図解が好きでないように好みもあります。しかし、パワーポイントというプレぜーテンションソフトを利用することが会議で一般的になっている今、図解表現は私たちが高めなくては能力となっていると思います。 

 
 


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