冬ごもりの虫が目覚め、地上に出て動きだすとされる二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」の6日、群馬県内は冬型の気圧配置が強まった影響で冷え込んだ。前橋市富士見町赤城山の沼の窪市有林では、降り積もった雪の間からザゼンソウが顔をのぞかせ、春の訪れをほのかに告げていた。
群馬県の旧官営富岡製糸場の建設に尽力した韮塚直次郎(にらづか・なおじろう)によって1876(明治9)年に同製糸場の東側で創業した「韮塚直次郎製糸場」の建物が、居住用の長屋として改修されながら現存していることが分かった。「富岡」を模範とした最初期の民間器械製糸場とみられ、専門家は「極めて貴重」と指摘する。富岡市は近く本格的な調査に乗り出す方針で、富岡製糸場と関係の深い歴史的建造物として、保存対策や復元的整備など活用を検討する。
明治時代初期に編さんされた「上野国郡村誌」などによると、韮塚直次郎製糸場は富岡製糸場の東にある城町地区で操業。蒸気で稼働する富岡製糸場と同タイプの繰糸器が導入された。工員は約50人いたが、操業は数年間のみで、設備類は長野県岡谷の製糸場に譲渡された。敷地面積は約1500平方メートル。構造は木造平屋建て一部2階建てとされるが詳細は分かっていない。
伊勢崎市の徳江基行教育長は4日、市議会一般質問で、所有者が居住している世界文化遺産候補の国史跡、田島弥平旧宅(同市境島村)の公有化について「住居者の意向を尊重しながら、国民共有の財産である文化財の性格を丁寧に説明していきたい」と答弁し、旧宅の取得に前向きに取り組む意向を示した。
前橋市推奨の「赤城の恵」ブランド認証品を広く知ってもらう販売促進情報交換会(市赤城の恵ブランド推進協議会主催)が2日、同市日吉町の前橋商工会議所会館で開かれ、旅館関係者や食品業者、金融機関など約80人が商品への理解を深めた。
記録的大雪による群馬県農業の被害額が自然災害としては過去最大の247億6200万円に上ることが24日、県の大雪農業被害対策本部のまとめで分かった。被害は全35市町村に及ぶ。雪の下に埋もれた露地野菜などの状況を確認できていないため、被害額は今後さらに膨らむ可能性がある。政府は同日、農業用施設の再建費助成や無利子融資などの支援策を発表した。県は国の支援メニューをにらみ必要な支援事業の取りまとめを急ぐ。
県内被害は24日県庁で開かれた対策本部第2回会合で報告された。冒頭、大沢正明知事は「壊滅的被害を受けた農業の復興に取り組む。被災農家を後押しできるよう総合的な支援策を早急に打ち出す」と述べた。
被害の内訳はビニールハウスや家畜用畜舎、キノコ栽培施設などの農業用施設が92億3200万円(被害面積645.5ヘクタール)、農作物が147億3500万円(同1187.5ヘクタール)、家畜が2億3500万円、果樹が4億1400万円(同243.9ヘクタール)、農機具が1億4500万円(285件)、養殖魚が100万円となった。
群馬県桐生市は、市内への移住を勧めるマップ「まちいなか暮らしのススメ」と「移住推進リーフレット」の改訂版を作成した。まちの魅力や暮らしに役立つ最新情報を盛り込んだほか、マップの表紙には昨年8月に市観光大使になった篠原涼子さんの写真を載せてPR効果を高めた。
マップはA2判を四つ折りにして配布、リーフレットはA4判。それぞれの改訂版を5000部ずつ作成した。初版を作ったのは5年前で、自然に囲まれ、まちと田舎の性格を併せ持つことから「まちいなか」と名付けた。
東京電力群馬支店は15日未明から発生していた停電が21日午後2時57分にすべて復旧したと発表した。最後まで残っていた下仁田町の3軒に送電された。
厚生労働省が20日に発表した2013年の賃金構造基本統計調査によると、フルタイムで働く一般労働者の残業代などを除いた月額平均賃金は、前年比0・7%減の29万5700円と4年ぶりに減少した。
厚労省は「比較的賃金水準の低い中小企業に採用された人や、医療・福祉産業の従事者が増えたことから全体の水準が押し下げられた」と説明している。
男女別では、男性が0・9%減の32万6千円、女性が0・2%減の23万2600円で、男女共に減少したのは統計が比較できる1976年以降で初めて。男性の賃金に対する女性の割合は71・3%で、男女間の賃金の格差は最小になった
群馬県内は15日、前日から降り続いた大雪のため平野部から山沿いまでの全域で記録的な積雪となり、道路や鉄道が寸断されるなど県民生活に大きな影響を与えた。前橋の最深積雪値は午前8時に73センチで1896年の統計開始以来の最高値を2倍近く更新し、草津も午後1時に148センチと1989年以降の観測史上最高値を記録した
前橋地方気象台によると、低気圧が発達しながら本州付近を通過した影響で前橋などの県南部でも14日朝から15日昼すぎにかけて雪やみぞれが降り続き、その後、雨に変わった。すべての 市町村で大雪警報・注意報が 発令された。15日午後5時時点の24時間降雪量は 草津74センチで全国2位、前橋62センチで同10位だった
15日午前8時55分ごろ、高崎市中心街の中央銀座商店街のアーケードの屋根が雪の重みに耐えきれず約50メートルにわたって倒壊。けが人はなかったが、現場は立ち入り禁止になった。
この商店街は、群馬県商店街の象徴だった場所でした。映画館も多く、かつては群馬県の繁華街の中心であったのではないでしょうか。そのアーケードも老朽化してしまっていました。アーケードはどうなるのでしょうか。
プロ野球BCリーグ、群馬ダイヤモンドペガサスへの入団が決まったベネズエラ出身で、前DeNAのアレックス・ラミレス外野手(39)が14日、高崎市の球団事務所で入団記者会見し「また野球ができる機会をくれた神様、チームに感謝したい」と喜びを語った。打撃コーチも兼任し、若手の育成にも携わる。「ファンの皆さんには群馬まで来て自分のプレーを見てほしい」と県外からの来場も呼び掛けた
東京電力は14日、午前10時台に管内の電力需要が今冬最大の4880万キロワット(速報値)に達したと明らかにした。気温の低下で暖房使用が増えたのが主な要因とみられる。
供給力に占める需要の比率を示す電力使用率は午前10時台で93%となり、「厳しい」とされる95%に近づいた。ただ、供給力のゆとりを示す予備率は7・2%で、政府が最低限必要とみる3%は大きく上回っており、電力供給に支障はない。
東電は14日午後5時から午後6時にかけての需要が4940万キロワットに達し、使用率は94%となると予測している
第4回ぐんま絹遺産推進委員会(高木賢(まさる)委員長)が12日、県庁で開かれ、県が登録を進めている「ぐんま絹遺産」の追加候補6件を審議し、いずれも登録が適当と認め、答申した。
下仁田町重要文化財(重文)の春秋館文書や甘楽町重文の富岡製糸場絵馬などを審議した。春秋館文書はユネスコの世界文化遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する蚕種貯蔵施設、荒船風穴に関連する入穴帳や営業案内など1081点からなる。甘楽町の養蚕・製糸・織物道具や、養蚕信仰に関連した沼田市白沢町の石宮、安中市原市の絹笠神社、同市松井田町の雲門寺の馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)像も登録される見通し。
トヨタ自動車は12日、ハイブリッドシステムに不具合があるとして乗用車「プリウス」約99万7千台(2009年3月~14年2月)のリコールを国土交通省に届けた。
国交省によると、制御ソフトが不適切で加速すると部品が損傷、ハイブリッドシステムが停止し、走行不能になる恐れがある。
これまで計308件のトラブルが起きたが、事故の報告はない。
コンシューマービジネスから社会インフラビジネスへと思い切った舵を切った日立は、今年度の営業利益が過去最高だった1991年の5064億円を上回り、今年度は23年ぶりに過去最高利益になる。最低でも5100億円、場合によっては上方修正もありそうだ。
ソニーとともに業績不振にあえぎ、経営再建に取り組んできたパナソニックとシャープも帳尻を合わせてきた。パナソニックはプラズマテレビやスマホ事業からの撤退表明で、社内外から先行きへの不安がささやかれてはいるものの、従業員の給与引き下げなどのリストラ効果により、最終利益は1000億円ほどの黒字と予想されている。
一時は経営危機まで叫ばれたシャープも、有利子負債の支払利息が膨れているために最終損益は50億円程度になるようだが、営業利益の予想は800億円から1000億円へと上方修正された。
だが2月7日に第3四半期の決算発表をしたソニーは、当初の黒字予想から1100億円の赤字に下方修正することを明らかにした。リーマンショック後4年連続の赤字を経て、昨年度は黒字を計上したものの、再びの赤字転落。ソニー一人負けの様相を呈している。
1月27日、ムーディーズ・ジャパンがソニーの長期債務格付けを「Baa3」から「Ba1」へと引き下げたのも、赤字転落を予想してのことだったのだろう。「Baa3」は21ある格付けのなかの上から10番目で、「Ba1」への引き下げはワンランクダウンにすぎないが、この位置での格下げには特別な意味がある。「Baa3」までは“投資適格“と認識されるが、「Ba1」以下は“投機的”とカテゴライズされるからだ。
だがソニーの決算発表会に出席したあるジャーナリストは「危機感の希薄さ」に驚いたと話している。
「テレビ事業は10年連続の赤字となる。その対応策が来期の分社化だが、分社化でテレビ事業の黒字が担保されるわけではない。平井社長はテレビは付加価値戦略でやっていく、テレビからの撤退はないと話していたが、残念ながらテレビ事業が再び利益を生む事業に復活するなど、微塵も感じることはできなかった」
22日午後3時に開通予定の関越道・高崎玉村スマートインターチェンジで、東日本高速道路高崎管理事務所(群馬県高崎市島野町)は上下線とも最初に利用した5台に通行認定証と記念品を贈呈する。
事前に申し込んだ利用者が対象。申し込みは10~19日の午前9時~午後5時に同事務所で受け付け、先着順に整理券を発行する。
東京・長野方面(上り線)、新潟・宇都宮方面(下り線)にそれぞれ向かう最初の利用客を「一番乗り」に認定する