あび卯月☆ぶろぐ

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R-1ぐらんぷり2009感想

2009-02-21 00:38:04 | テレビ・芸能
今年からR-1ぐらんぷりがゴールデンに放送されるようになって驚いた。
R-1は毎年見ているけど、今まで感想は書かずじまいだった。
別にゴールデンに進出したからってわけじゃないが、今年から感想のやうなものを書いてみようと思ふ。


▼夙川アトム

この人を初めて見たのはぐるナイの「おもしろ荘」だったろうか。
まだ、見慣れていないせいもあるのだろうが、すごく楽しかった。
大笑いというか終始苦笑い。
いえ、褒めているんです。大好きです。
石橋貴明曰くこういうベタな業界人は今だ少数ながら生存しているという。
点数は最低だったけど、それはちょっとあんまりだと思った。
私なら92点くらいはつける。


▼岸学

いままで何度もこのネタを見てしまったからなのかあまり笑えなかった。
そもそも『24』のジャック・バウアーのものまねがあまり好きではない。
私は外国映画のモノマネが大好きで、友近、EE男、中川家、ぐっさんあたりがやってくれる同ネタではいつも大笑いすると同時にその技術力にほとほと感心し、嫉妬を覚えるほどなのだが、岸さんの場合はどうも技術が追いついていないように思う。
他にもいろいろな映画のネタをやって技を磨けばもっと良くなるはず。


▼バカリズム

バカリズムの出身校が飯塚高校だと知って驚いた。
私の実家の近所だ。
この高校は偏差値が低く不良の多い学校として有名。
私が中学の時分には殺人事件(生徒が生徒をリンチして殺した)まで起きている。
そんな高校からバカリズムのような知的な笑いを提供してくれる芸人が出るとは。
知的というのに語弊があるなら芸術的、アヴァンギャルドなどと言い換えてもいい。
いづれにしても筑豊の地には不似合いだ。(筑豊出身の芸人として有名なのはロバート)
バカリズムのネタで好きなのは爽快昔話や総合刑事あたり。
今回の県を掴むというネタは初見。
どれも大笑いしてしまった。
出身地福岡県はやさしく抱き上げていたね(笑)
小ネタごとに同じオチの繰り返しというのはある意味冒険だが、バカリズムの場合案外最後まで見せてくれる。


▼エハラマサヒロ

とても面白かった。
歌をウザくアレンジする技術は凄いの一言。
みなさんのおかげでしたの「細かすぎて伝わらないモノマネ」では原曲をアレンジしすぎる矢野顕子の真似をやっていたがこちらも一押し。
バカリズムより点数が良かったことについて賛否が分かれているようだが、私としては同点くらい。
エハラさんの損な点はそのウザ芸がそのまま本人もウザく感じてしまうことだろう。
そのことでバッシングを受けているように思えてならない。


▼サイクロンZ

悪くはないのだがイマイチ笑えない。
というのも、私は動きだけで笑わせるという芸があまり好きではない。
同じ動きを二度目は歌附きでやって、実はこの歌詞とシンクロしているって芸は長井秀和も似たようなのをやっていた。


▼鳥居みゆき

この人を見ていると戸川純を思い出す、とは以前にも書いた。
今回はあるいみ戸川純を超えていた。
いや、ほとんどテレビの限界を超えていた。
笑ってしまうのだけど、片一方で笑っていいのだろうかという気持ちが頭をよぎる。
しかし、今回の鳥居みゆきはいつも以上に鳥居みゆきを演じている感があった。
セリフきちんと覚えてきました、みたいな。
江川達也が指摘していたことだが、構成は一番しっかりしていた。
ただ、ギャグが力技で煮詰められていないのは残念。


▼鬼頭真也

「疾風怒濤の図書委員」と紹介されていたが、確かに図書委員っぽい。
しょっぱな『源氏物語』を「とにかく、いっぱいエッチなことします」と紹介したのは笑った。
確かにそんな内容で、このように簡単に内容を紹介してしまったら元も子もない。
『人間失格』も「いっぱい死のうとします」。
以下、様々な本(主に漫画)の紹介をしていたがなかなか要点を突いていて面白かった。


▼山田與志

後半に行けばいくほど笑えなかった。
ゴルゴネタを押したのが私としては減点。
ハマれば面白いと思うのだが、私の好みじゃないということだろう。
COWCOW自体は好きな芸人なんだけどね。


▼あべこうじ

人柄や芸人としての姿勢は凄く好き。
ある意味、今回の出場芸人の中で一番応援したくなる人。
しゃべくり一本で笑わせようとするひたむきな姿勢には共感するし、敬意すら抱く。
噛まずに早口でまくしたてる技術も凄い。
ただ、惜しむらくはネタが爆笑に結びつかないということ。
にやりと終始笑顔で見るのだけど、声をあげて笑うほどじゃない。
でもそれって、名人芸ゆえのことなのかも知れない。


▼中山功太

誰がなんと言おうと一番笑えた。
もう、一つひとつのネタに私は声を挙げて笑った。
中山功太の芸風が大好きなのだから仕方がない。
巷に溢れる人々に対するシニカルな視点という中山功太の芸風はそのまま私の生き方に通ずるものがある。
なんて書くと大業だが、中山功太の価値観や物の見方に全く共感するのだ。
だから、笑えない方がおかしい。
余談だが、他の芸人のネタではそんなに笑っていなかった祖母が中山功太の最後のネタ、地球最後の日に誰かが言うであろう一言「みんな、笑おう?」に爆笑していた。
喜寿の老人を笑わせたのだから功太は凄い!(?)
中山功太はこれまでR-1に出ていていて、私はいつも応援していたけど、毎回優勝を逃していた。
そんなわけで、今回優勝できて本当に嬉しかった。
これからも独自の視点を磨いて欲しい。


総評:
どの芸人さんも本当に良かったと思う。
キツイことも書いたが嫌いな芸人は一人もいなかった。
なにより、私の贔屓の芸人中山功太が優勝したことが嬉しい。
ただ一つ、批判したいことがある。
それは、今回から採点の方法が変わっていて、そのつど審査員の合計点数を発表するかたちになっていた。
以前は、審査員の一人のみ点数を公開していて、最後に合計点を発表していた。
つまり、以前は最後の最後まで視聴者を含め芸人は自分たちが今何位であるかすらわからなかった。
それゆえ、最後まで結果がわからないゆえのドキドキ感と期待感があったのだが、今回は毎回、一位以外の人は脱落者扱いになり、おのおのの芸人とそのファンである視聴者の期待感は皆無になってしまった。
こんな点数発表法に変更した馬鹿は一体どいつだ。
全篇を通して、どの芸人さんのネタも面白く満足な内容だっただけに、この採点方式の劣悪さが際立った。(そういえば、C-1の採点方法も変だったなあ・・・)
来年は是非とも改善して欲しい。