サクラの狂騒曲の終わった後
アメリカハナミズキが
花嫁のドレスのように
新緑の中に清々しい
まだケヤキの林は
柔らかな若葉が広がり始めたばかりなのに
今朝の光は
黄金の秋のように
心に優しい
ゆるやかな芝草の丘を
黄色い髪の若い女が
ゆっくりと駆け上ってくる
ここは北欧の
小都市の外れの広場なのだ
と思ってみる
歩くと何日も続く
広大な湖と森の入り口
もう取り戻せないものはある
決して手に入らないものもある
それはそれで良い
これから始まるものもある
新しい発見もある
このごろどうした訳か
右目だけひどく涙が出る
そうだぼくは
遠い旅に出よう
「いい日旅立ち」なんか口ずさみながら
(4月末)
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