すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

ドムラ

2017-08-01 07:19:00 | 音楽の楽しみー楽器を弾く
 昨日書いたのは、もちろん、先生に対する恨みとか不満ではない。先生は正しいことを教えているのだし、ドムラを弾く人を何人か知っているが、だれも、正しい構え方をしてぼくのように腰痛になったという話は聞かない。残念ながら、ぼくがたまたま潜在的に腰痛持ちだっただけだ。
 それに、ドムラは軽い楽器で、ストラップでぶら下げただけでは安定せず、右手でトレモロを弾くと左手側の棹の部分はぐらぐら動くから、ぼくのやり方では所詮良い演奏はできない(それが、「先生に着かなければ」と思った理由のひとつでもある)。
 フラマンは、コンセプトからして、ギターやバンジョーと同じにストラップでぶら下げて弾くことを想定しているから、楽器全体がドムラよりは大きく、重く、特に棹の部分は重く作られている。だから弾くときにぐらぐら動くことはない。
 フラマンは腰が痛まない。相変わらずぼくは腰痛持ちで、特に座った状態から立ち上がる時、腰を曲げる時などにかなり痛むが、少なくとも今のところは、フラマンを2時間や3時間弾いてもそのために痛くなることはない。ドムラでは、弾き始めて20分もするともう弾いていて痛くて辛かった。ぼくの姿勢が悪いわけではない。もっと曲がった姿勢をしている人もいたし、もともと楽器の押さえ方に原理的に無理があると思う。

 腰痛のほかにも、フラマンにたどり着いて良かったことがいくつかある。
 一つは、弦を押さえる左手の指が痛くないことだ。
 あっちが痛い、こっちが痛いと、ぼくが痛みに弱い人間のように思われるかもしれないが(そうではあるのだが)、でも、ドムラは指が痛いし、フラマンは痛くない。どちらもスチール弦だが、ドムラは単弦なので、細い弦は特に指に食い込む。マンドリンは複弦なので、力が分散されて、食い込まない。
 誰でも弦楽器を始めると指が痛いもので、そのうちそれが胼胝のように固くなって、そうなると食い込むのよりはましだが、今度はその固い部分がその下の柔らかい部分を刺激して痛く、その胼胝をある程度ヤスリで削って、なるべく痛くないように適当な厚さにして弾く。だからドムラ奏者はみんなヤスリを持っていると思う。
 それでも、弾き始めて30分もすると痛いので、ぼくは家で練習するときには指先に絆創膏を張っていた。
 フラマンでも胼胝はできるし、2時間3時間弾くと痛いが、絆創膏を張らなければ続けられないというほどではない。(続く)
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