すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

白い小さな光の円

2020-11-14 16:50:30 | 夢の記

 夕方の広いグラウンドのようなところで、少し離れた誰かに向かって[誰だかは不明]にボールを投げた。
 …はずなのだが、そこは山の尾根の上で、受け手はいなくて、夕ぐれが迫る中、ボールは高い弧を描いて緩い斜面に向かって落ちていって、大きくバウンドして、何バウンド目かで白く光る小さな円になって、周りに[太陽の]コロナのような輝きを放ちながら、支尾根をいくつも越えて何度も何度もバウンドを繰り返し、右上から左下に向かって、というより、遠くに遠くにどんどん離れて行って、あたりはいつしかすっかり暮れて、遠い山並みが残照のためだろうか微かに浮かぶ中、遠ざかるにつれてさらにさらに小さくなって、しかしいつまでも見え続けている…
 …と思ったところで、ついに消えて一面の暗やみになって目が覚めた。
 横になって寝具にくるまったまま、もう一度あの白い小さな円が見たいと思い、目をつむってそれが消えた闇を思い浮かべてみた。でも何も見えない。もう一度。さらにもう一度。何度か繰り返すうちに、ついに現れた! 左手の下の方。消える直前と同じ、小さな、輝きをまとった白い円。一生懸命、目を左に寄せて見つめ続ける。闇の中でそれだけが白く、下方は水平にさらに黒い。海だろうか? 円はこんどは動くことなく、海の上に点のように見え続けている…
 …と、ここで目覚ましが鳴って本当に目が覚めた。
 目覚ましが鳴るまでの全体が夢だったのか、もう一度見ようと思っているうちに再び眠ってしまったのか、は分からない。でも、夢の中で再びあの白い円を見たのだけは確かだ。
 ぼくの意識と無意識の間の境は、まだ薄いままのようだ。

コメント
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